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GUIDE / ENKA-VINYL-JUSHI

塩化ビニル樹脂とは?種類の違いと、重合度・用途・価格の選び方

塩化ビニル樹脂(PVC)のストレート・ペースト・コンパウンドの違い、重合度とK値、見掛け密度と比重、粘度の条件、荷姿と価格の確認方法を、メーカーの公式資料からまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

塩化ビニル樹脂(PVC・塩ビ)は⁠、管・シート・電線被覆・床材などを成形する原料です。配合から設計するならストレート、ゾルを塗工して加熱するならペースト、配合済み材料を使うならコンパウンドを確認します。用途と成形法を決め、原料樹脂は重合度・K値、コンパウンドは硬さ・比重から絞ります。

塩化ビニル樹脂とは

塩化ビニル樹脂は、硬質の管や建材から、軟質のシートや電線被覆まで使う熱可塑性樹脂です。トクヤマは、可塑剤を併用して硬さを調整できる樹脂として案内しています。

メーカー比較には原料の型番を載せています。成形済みの塩ビ管やシートとは、購入するものと必要な仕様が違います。

種類と加工の違い

  • ストレートPVCは、可塑剤や滑剤などを配合して成形する樹脂です。カネビニール S1001はパイプ・異型押出品など、S1003はホース・電線被覆などに使います
  • ペーストPVCは、可塑剤・安定剤などと混ぜてゾルを作ります。壁紙・床材の塗工、手袋の浸漬などで形を作り、そのあと加熱します
  • PVCコンパウンドは、樹脂に添加剤などを配合した材料です。ビニカ、リケンコンパウンド、ユーコムなどがあり、硬さ・比重・成形法から選びます

重合度とK値

型番の数字をそのまま重合度として扱いません。信越化学は、平均重合度を測定したK値から換算した値としています。

  • 信越化学のTK-1000は、平均重合度1030・K値67です
  • カネカのS1001は、平均重合度1050・K値67です
  • 大洋塩ビのTH-1000硬質用は、平均重合度980〜1080です。パイプ・波板・工業板・窓枠向けです
  • トクヤマのZEST 1300SIは、平均重合度1300です。超低フィッシュアイの軟質シート・電線用です

フィッシュアイは未ゲル化のPVC粒子で、外観不良や強度不足につながります。重合度だけで置き換えを決めず、用途・配合・加工条件を合わせて試作します。

見掛け密度と比重

  • TK-1000の見掛け密度は、0.55g/mlです。カネビニール S1001は0.57g/mlです
  • ビニカ CE55EHの比重は、1.17です。高光沢の建材押出部品用です
  • IHV9743Vの比重は、1.30です。ワイヤーハーネス用で、引張強度は32.0MPaです

粉末のかさを含む見掛け密度と、配合材料の比重は別の項目です。硬さも試験方式と測定時間をそろえて確認します。各社が代表値とする物性は保証値として使いません。

ペーストの粒子径と粘度

東ソーは、汎用塩ビの一次粒子径を50〜200μm、ペースト塩ビを0.1〜2μmと説明しています。種類を説明した値で、個別グレードの粒子径保証値ではありません。

  • リューロンペースト K640は、タイルカーペット・床フォーム用の顆粒状で、平均重合度1300です。860は床トップ・モールド用の微粉末で、平均重合度1600です
  • 両グレードの粘度は、2500mPa・sです。PVCとDOPを100・60で配合し、混練から3時間後に測定しています
  • TK-1000の粒度は、300μm通過100%・75μm通過5%未満です。ふるい通過率なので、一次粒子径とは直接比較しません

電線用コンパウンドの選び方

大祐化成のユーコム 1H77-Fは耐熱105℃品、1H95-Fは耐熱125℃品です。登録の対象規格と厚さを確認し、温度だけで選びません。配合を自社で設計するなら、電線被覆向けのカネビニール S1003やTK-1300などの原料樹脂を確認します。

価格と荷姿

掲載した型番の公式資料からは、製品単価を確認できませんでした。型番・必要量・用途・納入先を伝えて見積もりを取ります。値上げの改定幅は、販売単価ではありません。

トクヤマは製品群の荷姿をローリー・フレコン・紙袋としています。型番別の袋重量・最小発注量は取得した表に記載がないため、受入設備と使用量に合う条件を確認します。

出典は比較ページの公式資料一覧⁠にまとめています。仕様の確認日は2026年10月29日です。

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