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GUIDE / ELASTOMER

エラストマーとは?熱可塑性エラストマー(TPE)の種類(スチレン系・オレフィン系・ポリエステル系)と⁠、硬度・比重・耐熱の選び方

部品に柔らかさとゴムの弾性を持たせるエラストマー(熱可塑性エラストマー・TPE)の3つの種類、ゴムとの違い、硬度の目盛り(AとD)、比重と耐熱温度、成形前の乾燥と端材の再利用を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

エラストマーは、ゴムのように伸び縮みする、弾性をもった高分子の材料です。このうち熱可塑性エラストマー(TPE)は⁠、温めると溶けて樹脂と同じ機械で成形でき、冷えるとゴムのように伸びます。もとになる樹脂で、柔らかさを出しやすいスチレン系、軽くて戻りのよいオレフィン系、強さと耐熱のポリエステル系に分かれます。選ぶときは「どれくらいの硬さか」「何℃で使うか」「どの樹脂と一体にするか」の3つを先に決めます。

エラストマーとは

エラストマーは、ゴムのように伸び縮みする高分子の材料です。ゴムは加硫して形を固めるので、温めても溶けません。熱可塑性エラストマーは、ENEOSマテリアルの説明では、加熱すると流動して樹脂と同じように成形でき、常温ではゴム弾性を示します。

比較ページには、日本の会社が自社で作る熱可塑性エラストマーの原料を、品番の単位で載せています。ウレタン系(TPU)はポリウレタンのページで比べていて、ここには載せていません。完成したゴム部品、加硫して使う合成ゴム、接着剤も載せていません。

3つの種類

  • スチレン系(TPS)は⁠、ポリスチレンの硬い部分とゴムの部分をつないだ材料です。旭化成のタフテック H1041、クラレのセプトン 2063、ENEOSマテリアルの TR 1600、アロン化成の AR-2020 を載せています
  • オレフィン系(TPO・TPV)は⁠、EPDMなどのオレフィン系ゴムとPPを主成分にした材料です。三井化学のミラストマーと、ENEOSマテリアルの EXCELINK 1703B を載せています
  • ポリエステル系(TPC)⁠は⁠、⁠硬⁠いポリエステルの部分と柔らかい部分を組み合わせた材料です。東洋紡エムシーのペルプレン P-90BD、三菱ケミカルのテファブロック TPC A1700N、東レ・セラニーズのハイトレル 4767N を載せています

硬さの目盛り

  • 柔らかいものはA、硬いものはDの目盛りで表します。比べるときは目盛りをそろえます
  • 三菱ケミカルのテファブロック TPS は、デュロ硬度A15〜95をそろえています
  • テファブロック TPC は、A45からD65までそろえています
  • 表の中で柔らかいのはアロン化成の AR-2020 で、硬さはA25です
  • 硬い側は、ペルプレン P-90BD がD50、ハイトレル 4767N がD47です

比重と耐熱

  • 軽いのはオレフィン系で、ミラストマーと EXCELINK 1703B は比重0.89です
  • ポリエステル系は重めで、ハイトレル 4767N は1.15、ペルプレン P-90BD は1.19g/cm³です
  • ミラストマーの耐熱は130℃以上(融点160℃)、耐寒は-40℃以下です
  • ペルプレン P-90BD の結晶融点は200℃、ハイトレル 4767N の融点は199℃です
  • スチレン系の AR-2020 は、軟化温度が90℃です

成形と端材

  • ポリエステル系は成形の前に乾燥します。東洋紡エムシーは、ペルプレンの乾燥の目安を100〜120℃で4時間以上としています
  • アロン化成の AR-2020 は、乾燥がいりません
  • ペルプレンは、よく乾燥した粉砕品を新しいペレットに30%程度まで混ぜて使えます
  • 三菱ケミカルのテファブロック TPC A1700N は、PC・ABS・PMMAと2色成形やインサート成形でくっつきます

値段

  • このページの9製品は、どれも値段を公開していません。品番・色・量を伝えて見積もりを取ります
  • 物性表の数字は代表値で、保証値ではありません。採用の前に試作で確かめます
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