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GUIDE / DENJI-KOUHAN

電磁鋼板とは?モーター・変圧器の鉄心に使う電磁鋼板(けい素鋼板)の種類(方向性・無方向性)と、鉄損・磁束密度・板厚の選び方

モーター・発電機・変圧器・リアクトルの鉄心に使う電磁鋼板の2つの種類、方向性と無方向性の違い、鉄損W17/50とW15/50の見方、磁区細分化材と歪取焼鈍、絶縁被膜、価格の出し方を、日本製鉄とJFEスチールの公式カタログをもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

電磁鋼板は、モーターや変圧器の鉄心に使う、磁気の性質を高めた鋼板です。けい素鋼板とも呼びます。結晶の向きを圧延方向にそろえた方向性は変圧器に、どの向きにもほぼ同じ性質の無方向性は発電機・モーターに使います。選ぶときは「種類」「鉄損の保証値」「板厚」の3つを先に決めます。値段は公開されておらず、メーカーに見積もりをとります。

電磁鋼板とは

電磁鋼板は、モーター・発電機・変圧器・リアクトルの鉄心に使う鋼板です。電気を磁気に変えるときのむだ(鉄損)が小さく、磁束を通しやすいように作ってあります。表面には絶縁被膜があり、何枚も積んで鉄心にします。

比較ページには、日本で電磁鋼板を自社で作る日本製鉄とJFEスチールの品番を、公式カタログの規格値(保証値)で載せています。普通鋼の鋼板、アモルファス合金、電磁軟鉄は載せていません。

2つの種類

  • 方向性電磁鋼板は、結晶の磁化しやすい向きを圧延方向にそろえています。その向きにとても良い磁性を出し、変圧器の鉄心に使います。例は日本製鉄のオリエントコア・ハイビー 23ZH85、JFEスチールの JGHEコア 23JGHE080 と JGSDコア 27JGSD090 ⁠⁠です
  • 無方向性電磁鋼板は、どの向きにもほぼ同じ磁気特性です。大型発電機から小型精密モーターまで、回転機の鉄心に使います。例は日本製鉄のハイライトコア 35H210 ⁠⁠です

鉄損と磁束密度の見方

  • 方向性は、鉄損をW17/50で保証します。23ZH85 は0.85W/kg以下、23JGHE080 は0.80W/kg以下、27JGSD090 は0.90W/kg以下です
  • 無方向性は、鉄損をW15/50で保証します。35H210 は2.10W/kg以下です
  • 条件の違う値どうしは比べません。同じ種類・同じ条件の中で、鉄損の低い品番を選びます
  • 日本製鉄のハイビーは、従来の方向性電磁鋼帯より、B10で約0.1T高い磁束密度を持ちます

板厚

  • 表の品番では、方向性が0.23mmと0.27mm、無方向性が0.35mmです
  • 高効率モーター向けの日本製鉄の薄手ハイエックスコアは、0.15mmの15HX1000からそろっています。鉄損はW10/400で保証します

磁区細分化材と歪取焼鈍

  • 磁区細分化材は、磁区を細かくして方向性電磁鋼板の鉄損をさらに下げた品です
  • JFEスチールの JGSDコアは、鋼板の表面に溝を付けた耐熱型です。歪取焼鈍をする巻鉄心型変圧器にも使えます
  • JGHEコアは非耐熱型で、焼鈍しない積鉄心型変圧器に使います
  • 日本製鉄の方向性電磁鋼帯の皮膜は、850℃程度までの応力除去焼なましに耐えます。雰囲気は水素2%以下の窒素か純度の高い窒素ガスで、露点は0℃以下にします

絶縁被膜と値段

  • 日本製鉄の無方向性電磁鋼帯は、絶縁性・耐熱性・耐食性・耐油性の良い絶縁皮膜付きです
  • JFEスチールは、打抜き性・層間抵抗・耐熱性・溶接性など、使い方に合わせて何種類かの絶縁被膜をそろえています
  • 値段は2社とも公開していません。品種・板厚・鉄損の等級を決めて問い合わせ、見積もりをとります
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