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GUIDE / CHELATING-AGENT

キレート剤とは?EDTA・EDTA標準液・生分解性(GLDA・HIDS)・ホスホン酸系(HEDP)の種類と違い、純度・価格の選び方

洗浄・水処理・めっき・分析で金属イオンを抑えるキレート剤の4つの種類、EDTAとEDTA-2Naの違い、キレート滴定の標準液の濃度、生分解性のキレート剤とホスホン酸系の使い分け、純度の規格と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

キレート剤は、金属イオンを挟み込んで結びつき、金属の働きを抑える薬品です。キレート試薬・金属封鎖剤とも呼びます。骨格と使い方で、EDTA系(アミノカルボン酸系)・滴定用のEDTA標準液・生分解性(GLDA・HIDS)・ホスホン酸系(HEDP)に分かれます。選ぶときは「分析に使うか、工場の配合に使うか」「塩の形とpH」「純度と不純物の上限」の3つを先に決めます。

キレート剤とは

キレート剤は、金属イオンを両側から挟むように結びつけ、水の中で金属が悪さをしないように抑える薬品です。日本触媒の解説では、HIDSは水に含まれる金属イオンによるトラブルを防ぎます。分析では、金属の量を測るキレート滴定に使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るキレート剤を、品番の単位で載せています。医薬品、金属キレート塩、キレート樹脂、化粧品用・食品添加物用の専用品は載せていません。

4つの種類

  • EDTA系(アミノカルボン酸系)は⁠、EDTAやその2ナトリウム塩、GEDTAなどです。例は同仁化学研究所の2NA(N001)とGEDTA(G002)、純正化学の17385-0401、米山薬品工業の01386、国産化学の2115361、林純薬工業の05000885です
  • EDTA標準液は、決めた濃度に溶かした滴定用の溶液です。例は富士フイルム和光純薬の051-06995、米山薬品工業の01923、林純薬工業の42001085です
  • 生分解性の型は、GLDAやHIDSのように分解しやすい骨格のものです。例はキレストのCMG-40と日本触媒のHIDSです
  • ホスホン酸系は、HEDPなどリンを含む骨格のものです。例はキレストのPH-210と富士フイルム和光純薬の086-04586です

EDTAとEDTA-2Naの違い

  • EDTAは塩にしていない酸の形で、EDTA-2Naはその2ナトリウム塩です
  • キレストの表では、EDTAのpHは3.0、2ナトリウム塩は4.5、4ナトリウム塩は11.2です
  • 同仁化学研究所の解説では、EDTA・2Naは水に溶け、分析試薬として最も広く使われています

滴定用の標準液

  • 富士フイルム和光純薬によると、キレート滴定はふつう0.01か0.1mol/Lで行います
  • 同社の051-06995は0.2mol/Lと濃く、高濃度での滴定や逆滴定に使います
  • 自分で作るなら、同仁化学研究所の2NAを80℃で5時間以上乾かすと組成が決まり、量って溶かせばそのまま標準溶液にできます
  • 精密な実験では、金属の標準溶液で力価を決めます

生分解性とホスホン酸系の使い分け

  • 日本触媒のHIDSは生分解性を「良分解」⁠と⁠示⁠し⁠、50w%水溶液でpHは10±1です。用途には業務・工業用洗浄剤や水処理剤、メッキ前処理剤があります
  • キレストのCMG-40はGLDAの4ナトリウム塩で、含有は40〜42%です
  • ホスホン酸系のHEDPは、富士フイルム和光純薬の用途では水処理剤・金属表面処理剤です。キレストのPH-210はHEDPを60%以上含み、pHは1.6です

純度の規格の見方

  • 純度だけでなく、不純物の上限まで見ます
  • 同仁化学研究所の2NAは純度99.5%以上で、塩化物0.004%以下、銅と鉄は0.0005%以下まで規格があります
  • 試薬は試験研究用です。工場の配合や水処理で量を使うなら、工業用の原料を見積もります

値段

  • 値段を公式に出しているのは試薬で、米山薬品工業の01386は500gで5,300円、林純薬工業の05000885は500gで6,000円(税抜)、国産化学の2115361は500gで9,000円です
  • 標準液は、林純薬工業の42001085が500mLで2,000円(税抜)、富士フイルム和光純薬の051-06995が500mLで4,700円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • キレストと日本触媒の工業用の原料は、値段を出していないので見積もりを取ります
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