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GUIDE / CAST-IRON

鋳鉄とは?ねずみ鋳鉄・球状黒鉛鋳鉄の違いと丸棒・角棒の選び方

機械部品を切削する鋳鉄素材について、FCとFCD、デンスバーとマイティバーの違い、材質規格・硬さ・寸法・削り代・価格の確認方法を公式資料でまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

鋳鉄の棒材は、切ってから機械部品を削り出す素材です。ねずみ鋳鉄のFC材と球状黒鉛鋳鉄のFCD材に分け、材質と実体の保証、断面寸法と削り代、納入長さを決めて手配します。硬さのHRBとHBは別の尺度です。規格の相当表示を、そのまま棒材の実体保証値として読み替えないでください。

鋳物と鉄の違いは?

鉄は材料の名前、鋳物は溶かした金属を型に流して固めた製品の呼び方です。鋳鉄は、鉄に炭素やケイ素を含む鋳造用の材料で、黒鉛による切削性と振動を抑える性質があります。機械加工用の丸棒・角棒は、バルブ・ブッシュ・プレートなどの素材に使います(虹技の解説)⁠。

鋳鉄の比較ページでは、虹技・日本鋳造・伊藤鋳工の棒材を、材質と断面寸法を指定して載せています。完成した鋳物部品、家庭用品、鋼材は分けています。鋼板や形鋼などは鋼材の比較で扱います。

ねずみ鋳鉄と球状黒鉛鋳鉄

  • ねずみ鋳鉄はFC材です。虹技のデンスバーE-Cは、共晶状黒鉛と主にフェライトの組織を持ち、材質一覧では引張強度250N/mm²以上です
  • 球状黒鉛鋳鉄はFCD材で、ダクタイル鋳鉄とも呼びます。デンスバーD-4は球状黒鉛とフェライトの組織で、引張強度400N/mm²以上、伸び15%以上です
  • FCかFCDかだけで発注せず、設計で求める強さ・伸びと、納入材で保証する条件を照合します

出典は虹技の材質一覧です。

規格の表示と実体の保証

  • 日本鋳造のマイティバーMはFC200・FC250・FC300相当品の区分ですが、製品保証表の引張強さは実体D/4で220N/mm²です。FC250相当の表示を250N/mm²の実体保証と読み替えません
  • マイティバーD45はFCD450相当で、保証表では実体D/4の引張強さ450N/mm²、伸び10%です
  • 伊藤鋳工の連鋳棒FCD600は商品表に材質とサイズがありますが、実体の引張強さや硬さは書かれていません。発注仕様としてメーカーへ確認します

出典は日本鋳造の製品特性と保証内容と伊藤鋳工の商品案内です。日本鋳造は個別の仕様書を締結しているとき、その内容を優先すると明記しています。

硬さ・断面寸法・長さの選び方

  • 硬さは尺度をそろえます。デンスバーE-Cは75〜95HRB、マイティバーMは150〜220HBです。数字の大小で硬い・軟らかいを決めません
  • 断面は完成形に近い形から選びます。掲載品には直径50mmの丸棒、90mm角の正角棒、400×400mmの角棒があります
  • 納入長さは切断条件と一緒に決めます。掲載したデンスバーは長さ1,000mm、マイティバーは3,000mmをサイズ表から選んでいます
  • 素材の呼び寸法と完成寸法は別です。公差と削り代を確かめ、削った後の寸法が取れる素材を手配します
  • FC・FCD共通のサイズ表に載る寸法でも、指定材質との組合せ、在庫、切断の条件は見積もりで確認します

寸法の出典は虹技のサイズ表と日本鋳造のサイズ重量表です。

焼鈍と加工後の精度

  • 虹技はデンスバーを基本的に焼鈍不要と案内しています。高い寸法精度を求めるときは、別途ひずみ取り焼鈍を行うこともあります
  • 日本鋳造のマイティバーMは鋳放し、MAは焼鈍材です。ガラス金型やプラスチック金型用に開発されたMAを、Mと区別して手配します
  • 日本鋳造の保証表には、削り代や焼鈍する製品の曲り保証について条件があります。材料名だけで決めず、加工工程と精度を伝えます

出典は虹技の解説と日本鋳造のカタログです。

見積もりでそろえる条件

取得した公式資料には、掲載品の価格はありません。材質規格と商品記号、断面形状と寸法、長さと本数、切断・加工の有無、硬さと実体保証の条件をそろえて見積もりを取ります。材料費だけでなく、削る量と加工後の検査条件も合わせて比べます。

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