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GUIDE / CARBON-BLACK

カーボンブラックとは?ゴム用・カラー用・導電用・アセチレンブラックの種類と違い、粒子径・比表面積・DBP吸油量での選び方

タイヤ・ゴムの補強、塗料・インキ・樹脂の着色、樹脂や電池の導電性付与に使うカーボンブラックの4つの種類、ファーネスブラックとアセチレンブラックの違い、粒子径・比表面積・DBP吸油量の見方、粉状と粒状の使い分けを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

カーボンブラックは、ゴムの補強や黒の着色、導電性の付与に使う炭素の微粒子です。使い道で、ゴム用・カラー用・導電用に分かれ、作り方ではファーネスブラックとアセチレンブラックが代表です。選ぶときは「何に使うか」を決めてから、粒子径・比表面積・DBP吸油量の3つの数字で品番を絞ります。

カーボンブラックとは

カーボンブラックは、油やガスを不完全燃焼・熱分解させて作る炭素の微粒子です。タイヤの黒もこの色で、タイヤに使う量はタイヤの重さの約3⁠割です。ほかに塗料・インキ・樹脂の黒色顔料や、樹脂・ゴム・電池に電気を通す導電材に使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るカーボンブラックを、品番の単位で載せています。黒色マスターバッチ、グラフェン、黒色インキや分散液は載せていません。

4つの種類

  • ゴム用は、タイヤやゴム部品に混ぜて強さと耐摩耗性を上げます。例は東海カーボンのシースト6と、旭カーボンの旭#120です
  • カラー用は、塗料・インキ・樹脂を黒く着色します。例は東海カーボンのトーカブラック#8300と、三菱ケミカルのMA100です
  • 導電用は、樹脂・ゴム・電池の電極に混ぜて電気を通します。例は三菱ケミカルの#3230B、旭カーボンの旭F-200GS、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズのケッチェンブラックです
  • アセチレンブラックは、アセチレンを熱分解して作る純度の高い品です。例はデンカのデンカブラックとDENKA BLACK Liです

ファーネスブラックとアセチレンブラックの違い

  • ファーネスブラックは、1,400℃以上の高温の中に原料油を吹き込んで作ります。収率が高く、粒子径やストラクチャーを広く変えられるので、いまの主流です
  • アセチレンブラックは、アセチレンガスを熱分解して作ります。粒子が鎖のようにつながり、電気と熱をよく通します
  • デンカブラックは、乾電池用には粉状品とプレス品、導電性が要る樹脂やゴムへの配合には粒状品を使います

粒子径・比表面積・DBP吸油量の見方

  • 粒子径が小さいほど、比表面積は大きくなります
  • 粒子径が小さいほど黒が深くなる代わりに、分散しにくくなります
  • DBP吸油量は、ストラクチャー(粒子のつながり)の大きさを表します。大きいほど分散がよく、電気も通しやすくなります
  • カラー用のトーカブラック#8300は、粒子径16nm、比表面積244m²/gです
  • 導電用の三菱ケミカル#3230Bは、粒子径23nm、DBP吸収量140cm³/100gです

導電用と電池用の選び方

  • ケッチェンブラックは、ふつうの導電性カーボンブラックの1/2〜1/3の量で同じ導電性が出ます。比表面積は、EC300Jが800m²/g、EC600JDが1,270m²/gです
  • 電池の電極では、ケッチェンブラックで導電剤を1%ほどに減らしても導電パスをつくれます
  • DENKA BLACK Liは、金属不純物を減らした電池用のアセチレンブラックです。Li-435の粒子径は23nmです

値段と取り扱い

  • このページの5社は、どれも値段を公式に出していません。品番・量・荷姿を伝えて見積もりを取ります
  • 荷姿は、デンカブラック粒状品が10kg紙袋と250kgフレコン、ケッチェンブラックEC300Jが10kgPE袋です
  • 取り扱いと廃棄の注意は、各社のSDS(安全データシート)で確かめます
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