口コミを書く
GUIDE / BUTYL-ACRYLATE

アクリル酸ブチルとは?工業用と試薬の違い、純度・重合禁止剤・荷姿・価格の選び方

粘接着剤・塗料・繊維加工・アクリルゴムの原料になるアクリル酸ブチル(BA)の工業用と試薬の違い、純度と水分、重合禁止剤、荷姿、価格、引火点と保管方法を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

アクリル酸ブチルは、アクリル酸とノルマルブタノールをエステル化して作る液体のモノマーです。BA・ブチルアクリレートとも呼びます。粘接着剤・塗料・繊維加工・アクリルゴムの原料に使い、工業用と試薬に分かれます。選ぶときは「工業用か試薬か」「純度と水分」「保存の温度」の3つを先に決めます。

アクリル酸ブチルとは

アクリル酸ブチルは、強いエステル臭のある無色の液体です。化学式はCH2=CHCOOC4H9、分子量は128.17、CAS番号は141-32-2です。水には20℃で100mLあたり0.14gしか溶けません。

比較ページには、自社の製品として案内している工業用と、自社ブランドの試薬を載せています。アクリル酸そのものと、メタクリル酸ブチルなどほかのエステルは載せていません。

工業用と試薬の違い

  • 工業用は、原料として工場で受け入れる品です。東亞合成・日本触媒・三菱ケミカルが案内しています
  • 試薬は、合成や重合の試験に使う小容量の品です。富士フイルム和光純薬・関東化学・純正化学の品番があります
  • 値段を公開しているのは試薬だけです。工業用は量と荷姿を伝えて見積りを取ります

純度と水分

  • 東亞合成の工業用は、純分99.5%以上、水分0.05%以下、酸分0.005%以下です
  • 純正化学の10135-0430は、純度99.5%以上(GC)、水分0.1%以下、酸0.005%以下です
  • 関東化学の04353-00は、純度99.0%超(GC)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 富士フイルム和光純薬の022-03306は、含量98.0%以上(GC)、水分0.1%以下、酸0.1%以下です

重合禁止剤

  • 東亞合成の工業用は、重合禁止剤を15±5ppmと製品データに載せています
  • 純正化学の10135-0430は、SDSに安定剤のハイドロキノンモノメチルエーテル100ppmと書いています
  • 関東化学の04353-00は、安定剤にp-メトキシフェノールを使っています
  • 重合の試験に使うときは、禁止剤の量を購入前に確かめます

荷姿と値段

  • 東亞合成の荷姿は、15kg缶、170kgドラム、ローリーです
  • 三菱ケミカルの荷姿は、ローリー、ドラム缶、石油缶です
  • 日本触媒の荷姿は、ローリー、ドラム、ポリエチ容器です
  • 試薬の500mLは、純正化学が3,100円、関東化学が3,700円(税抜)、富士フイルム和光純薬が4,500円(希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す

危険性と保管

  • 消防法の危険物第4類第2石油類(非水溶性液体)で、PRTR法の第1種指定化学物質です
  • 引火点は、日本触媒が密閉で40.1℃、富士フイルム和光純薬がタグ密閉式で38℃、純正化学が密閉式で36℃です
  • 純正化学のSDSによると、加温・光・過酸化物との接触で自然に重合することがあります。換気の良い場所で容器を密閉し、涼しいところに施錠してしまいます
  • 保存の条件は品番で違います。富士フイルム和光純薬の022-03306は室温、関東化学の04353-00は0〜6℃の冷蔵です
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉