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GUIDE / ANTIMONY

アンチモンとは?三酸化アンチモン(難燃助剤)・金属アンチモン・試薬と標準液の違いと、純度・粒径・法令の選び方

難燃助剤や触媒・合金・分析に使うアンチモンの3つの種類(三酸化アンチモン・金属アンチモン・試薬と標準液⁠)⁠、難燃助剤としての効き方、粒径の選び方、劇物などの法令、粉じんを抑えた形、純度と荷姿、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

アンチモンは、難燃助剤・触媒・合金に使う、元素記号Sbの金属です。業務で買うのは、樹脂に混ぜる三酸化アンチモン、合金や半導体の原料になる金属アンチモン、分析に使う試薬と標準液の3つです。選ぶときは「何に使うか」「純度と粒径」「劇物の扱いに合わせた形と荷姿」の3つを先に決めます。

アンチモンとは

アンチモンは、銀白色の金属です。日本精鉱は、アンチモンの用途に難燃助剤・触媒・顔料・減摩材・ガラス清澄剤を挙げています。

化合物では、酸素と結びついた三酸化アンチモンを使います。プラスチックや繊維を燃えにくくする難燃助剤や、PETを作るときの重合触媒に使います。金属のアンチモンは、蓄電池・軸受・電線などの合金や、半導体の原料に使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社名で出すアンチモンを、品番か純度・形の単位で載せています。販売の会社が扱う品、海外ブランドの輸入品、三酸化アンチモン以外の化合物、難燃剤そのものは載せていません。

3つの種類

  • 三酸化アンチモンは、樹脂に混ぜてハロゲン系難燃剤の効きを上げる白い粉末です。日本精鉱のPATOX-M、鈴裕化学のAT3、稀産金属と高純度化学研究所の品を載せています
  • 金属アンチモンは、合金や半導体の原料です。日本精鉱のMETAL-H、高純度化学研究所のSBE05GB、三津和化学薬品とフルウチ化学の高純度品を載せています
  • 試薬と標準液は、試験研究や原子吸光・ICPの分析に使います。富士フイルム和光純薬と林純薬工業の品を載せています

難燃助剤としての効き方

  • 日本精鉱の資料では、三酸化アンチモンは単独では難燃の効きがほとんどありません
  • 臭素系などのハロゲン系難燃剤と組み合わせると、燃えたときにできる化合物が火の広がりを抑えます
  • このため、樹脂の配合はハロゲン系難燃剤とセットで考えます

粒径の選び方

  • 日本精鉱の難燃用の標準のPATOX-Mは、平均粒子径0.5μmです
  • 隠ぺい性の低いPATOX-Kは1.2μm、耐熱のPATOX-Lは8μm、ナノサイズのPATOX-Uは20nmです
  • 樹脂の色を出したいときは、隠ぺい性の低いグレードを選びます
  • PETの重合触媒には、触媒用のPATOX-Cや、平均粒径0.3μmのPATOX-CFを使います

法令と扱い方

  • 三酸化アンチモンは、毒物及び劇物取締法の医薬用外劇物です
  • 鈴裕化学のAT3は、特化則の管理第2類物質と、PRTR法の第1種指定化学物質にも当たります
  • 換気の良い場所で、保護具を着けて扱います。粉じんは吸い込まないようにします
  • 樹脂で固めたマスターバッチは、日本精鉱の資料では劇物と特定化学物質の指定から外れ、一般物として扱えます。表面処理で湿らせたウェットタイプは、粉じんの飛散を抑えます

純度と形

  • 日本精鉱のMETAL-Hは、3Nから5Nまでの塊・チップ・ショットです
  • 高純度化学研究所のSBE05GBは、5N以上で約2mmの粒です
  • 三津和化学薬品は5Nの粒、フルウチ化学は6Nで直径約3mmのショットを出しています
  • 合金用の一般品は、日本精鉱のMETAL-NがSb 99%以上です

荷姿と値段

  • 鈴裕化学のAT3は、25kgの紙袋と、500kgと1,000kgのフレコンで出しています
  • 値段を公式に出しているのは試薬と標準液です。富士フイルム和光純薬の013-23252は25gで9,000円、標準液の010-15491は100mLで4,500円(どちらも希望納入価格)で⁠⁠⁠⁠す
  • 林純薬工業の標準液30003403は、100mLで15,000円(税抜)⁠で⁠す⁠。注文のときは、毒物及び劇物譲受書を出します
  • 工業用の三酸化アンチモンと金属アンチモンは、量を伝えて見積もりを取ります
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