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GUIDE / ALUMINUM-ALLOY-INGOT

アルミ合金地金とは?ADC12などダイカスト用・鋳物用・開発合金の種類と違い、塊の重さ・強さ・熱伝導率の選び方

ダイカストや鋳物の工場で溶かして使うアルミ合金地金(二次合金地金・インゴット)の3つの種類、ADC12とAC4CHの違い、高熱伝導の開発合金、塊の重さの選び方を、国内メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

アルミ合金地金は、ダイカストや鋳物の工場で、溶かして製品に鋳込むためのアルミの塊です。二次合金地金・インゴットとも呼びます。ダイカスト用(ADC12など)⁠・鋳物用(AC4CHなど)⁠・メーカー独自の開発合金に分かれます。選ぶときは「何で鋳込むか」「強さと伸び」「熱を逃がしたいか」の3つを先に決めます。

アルミ合金地金とは

アルミ合金地金は、成分を合わせたアルミの塊です。ダイカストや鋳物の工場は、これを炉で溶かして金型や砂型に流し込みます。スクラップなどを溶かして成分を合わせて作るため、二次合金地金とも呼びます。

比較ページには、日本の会社が自社工場で造塊する鋳造用の合金地金を、合金記号の単位で載せています。商社が売る他社の地金、製鋼用の脱酸剤、缶材向けの再生塊、ビレット・スラブは載せていません。

3つの種類

  • ダイカスト用は、金型に高い圧力で流し込む合金です。代表はADC12で、大紀アルミのAD12.1、日軽エムシーアルミのADC12、アスカ工業のアスカ・ブルー、豊栄商会のADC12があります
  • 鋳物用は、砂型・金型の鋳造で使う合金です。日軽エムシーアルミのAC4CH、豊栄商会のAC2Cがあります
  • 開発合金は、メーカーが成分を決めた独自の合金です。MKNアルミニウムのDMS1とDMS5、大紀アルミのHT-2は、熱伝導を高めた放熱部品向けです

ADC12とAC4CHの違い

  • ADC12はAl-Si-Cu系のダイカスト用です。大紀アルミは最も一般的なダイカスト合金で、使用比率95%以上と書いています
  • 日軽エムシーアルミの参考値では、ADC12は引張強さ296MPa、伸び2%です
  • AC4CHは鋳物用で、T6の参考値は引張強さ260MPa、伸び16.8%です。伸びが要るホイールなどに使います
  • 熱処理で引張強さが300MPa以上に達するのは、大紀アルミのAC4B.1(JIS の記号)で⁠⁠⁠⁠す

熱伝導率で選ぶ

  • MKNアルミニウムの表では、DMS1は210W/m・℃、DMS5は150W/m・℃、ADC12は92W/m・℃⁠⁠⁠です
  • 熱伝導率が高い型ほど、引張強さは下がります。DMS1の引張強さは122N/mm2、DMS5は243N/mm2です
  • DMS3とDMS5はADC12と同じダイカスト条件で作れます。DMS1は条件が違うので先に確かめます
  • 他の成分が混ざると熱伝導率が出ないため、専用のるつぼを使います

塊の重さと品質

  • 日軽エムシーアルミは5kg塊が中心で、切断塊にも応じます
  • 豊栄商会は100gから5kgまで作ります。2.5kg塊は5kgより溶ける速さが上がり、200g塊はリターン材と組み合わせて炉の充填率を高められます
  • アスカ工業は熱分析で溶湯の清浄度を判定し、基準を満たしたものだけを地金にしています

価格

  • 今回の5社はどこも価格を公式に出していません。地金の値段はアルミの相場で動くため、数量と時期を伝えて見積もりで決めます
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