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GUIDE / ACRYLAMIDE

アクリルアミドとは?用途・化学式と、工業用・電気泳動用の試薬の純度・価格の選び方

高分子凝集剤・紙力増強剤や電気泳動のゲルの原料になるアクリルアミド(アクリルアマイド)について、化学式・分子量、用途、作り方、工業用と試薬の違い、純度・不純物・荷姿・価格、毒性と保管方法をメーカー公式資料で確認できます。

2026年10月29日更新

この記事の答え

アクリルアミドは、高分子凝集剤・紙力増強剤や電気泳動のゲルの原料に使う、水によく溶けるモノマーです。工業用は40%・50%の水溶液で、濃度と荷姿で選び、品質の条件は見積りのときに照合します。試薬は500gの結晶で、電気泳動に使うなら純度99.0%以上で不純物の規格がある品番を選びます。毒劇法の劇物で、がん原性物質にもあたるので、保管と保護具をSDSで確かめます。

アクリルアミドとは?化学式・分子量と別名

アクリルアミドはCAS番号79-06-1の物質で、アクリルアマイド(AAM)⁠と⁠も書きます。関東化学の製品ページでは、分子式はCH2:CHCONH2、分子量は71.08、UN番号は2074です。

アクリルアミドのメーカー比較では、工業用の水溶液と、自社ブランドで作る試薬の品番を、純度・不純物・荷姿・価格で分けて掲載しています。重合したあとのポリアクリルアミド、ゲル作り用の混合液やプレキャストゲル、メチレンビスアクリルアミドなどの誘導体は含めていません。

出典:関東化学の01080-⁠00、三井化学のアクリルアマイド⁠。

何に使う?用途と作り方

三井化学は、アクリルアミドの使い道を次のように案内しています。

  • 重合したポリアクリルアマイドは、排水処理用の高分子凝集剤になります
  • 同じく、紙力増強剤や原油回収剤にもなります
  • 合成樹脂や架橋剤の原料にも使います

三菱ケミカルは、紙力増強剤や高分子凝集剤の原料のほか、海外では石油採掘用の薬剤に多く使うと書いています。研究の現場では、SDS-PAGE用のポリアクリルアミドゲルを自分で作る原料になります。

作り方は、アクリルニトリルの水和です。三井化学は酵素触媒法で作り、国内2拠点から供給しています。三菱ケミカルはバイオ法を1985年に工業化し、その製造用の触媒を1999年から販売しています。

出典:三井化学、三菱ケミカルのアクリルアマイド、三菱ケミカルのAN系製品、和光の電気泳動用⁠。

工業用は濃度と荷姿で選ぶ

  • 工業用は、三井化学と三菱ケミカルが自社の製品として案内しています
  • 規格を公開しているのは三井化学だけで、50%水溶液の純度は49.8〜50.6%、40%水溶液は40.0〜41.0%です
  • 不純物は、鉄が0.10ppm以下、銅が0.1ppm以下、残ったアクリルニトリルが0.10%以下です
  • 50%水溶液は1MTのIBCコンテナと、20MTまでのローリー・ISOコンテナで届きます
  • 40%水溶液は、200kgのドラムとローリーで届きます

出典:三井化学。

試薬は純度と不純物の規格を見る

電気泳動用は、純度に加えてアクリル酸や金属の不純物まで規格で決めています。電気泳動に使うなら、電気泳動用の品番を選びます。

  • 関東化学のHGX(01080-08)は電気泳動用で、純度は99.9%超です
  • 和光の011-08015は電気泳動用で、含量は99.0%以上です。アクリル酸・鉄・重金属を、それぞれ0.001%以下と規格書で決めています
  • ナカライテスクの00809-85は電気泳動用の特製試薬で、純度は99.0%以上です
  • 一般の試薬では、米山薬品工業の36010が98%、関東化学の01080-00が97.0%超、和光の016-00765が95.0%以上です

出典:関東化学の01080-⁠08、和光の電気泳動用の規格書、ナカライテスク、米山薬品工業、和光一級の規格書⁠。

荷姿と価格を合わせる

次は2026年10月29日に確認した500gの包装単価です。税区分がそろわないので、高い・安いは決めずに並べます。

  • 米山薬品工業の36010は、3,300円です
  • 和光の016-00765は、3,700円(希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の01080-00は、5,100円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ナカライテスクの00809-85は、5,150円(税抜・定価)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 和光の011-08015は、5,700円(希望納入価格)⁠で⁠す⁠。25gは2,900円、100gは3,500円です
  • 関東化学のHGX(01080-08)は⁠、27,500円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す

出典:米山薬品工業、和光の016-00765、和光の011-08015、関東化学の製品一覧、ナカライテスク⁠。

アクリルアミドの性質と保管:融点・引火点・保存温度

関東化学の製品ページでは、融点は85℃、引火点は138℃(文献値)⁠で⁠す⁠。ナカライテスクによると、水には500mg/mLで澄んで溶け、エタノールやアセトンにも溶けます。

保存の温度は品番で違います。和光の2品番は室温、関東化学の2品番は0〜6℃の冷蔵、米山薬品工業の36010は冷蔵です。毒劇法の劇物なので、鍵のかかる場所にしまいます。

毒性・人体への影響は製品SDSで確認

アクリルアミドは特化則の第二類物質で、変異原性物質にもあたります。労働安全衛生規則のがん原性物質で、不浸透性の保護具を使う義務がある物質です。使う前に、換気設備と手袋などの保護具を製品のSDSで確かめます。

出典:関東化学の01080-⁠00、ナカライテスク、和光の016-00765、米山薬品工業。

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