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GUIDE / PAINT-STRIPPER

剥離剤とは?業務用の塗膜剥離剤の種類(水系・塗布型・浸漬型)と⁠、放置時間・塗布量・価格の選び方

古い塗膜を軟らかくして剥がす剥離剤(塗膜剥離剤)の3つの種類、水系とジクロロメタン系の違い、鉛・PCBを含む塗膜の剥がし方、放置時間と塗布量、落とせない塗膜、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

剥離剤(塗膜剥離剤)は⁠、古い塗膜に浸み込ませて軟らかくし、剥がしやすくする薬剤です。ペイントリムーバー・はく離剤とも呼びます。使い方で、橋や鋼構造物に塗る水系、建物の仕上塗材や部品に塗る塗布型、治具や部品を液につける浸漬型に分かれます。選ぶときは「どこで使うか(現場か工場の槽か)⁠」「どの塗膜を剥がすか」「ジクロロメタン⁠や危険物を避けたいか」の3つを先に決めます。

剥離剤とは

剥離剤は、古い塗膜に浸み込んで塗膜を膨らませ、軟らかくする薬剤です。軟らかくなった塗膜は、スクレーパーで削るか、液から引き上げて落とします。橋や水門の塗替え、建物の外壁の改修、塗装ラインの治具やハンガーの手入れまで使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社ブランドで売る業務用の塗膜剥離剤を、各社の代表の品番の単位で載せています。部品の脱脂用の洗浄剤、溶剤単体、家庭用だけの製品は載せていません。

3つの種類

  • 水系(鋼構造物の塗替え)は⁠、エアレスやローラーで塗って、しばらくおいてから剥がします。三協化学のリペアソルブS、山一化学工業のバイオハクリX-WB、ネオスのNE-1、菊水化学工業のアクアリムーバーエコなどです
  • 塗布型(建築・工業)は⁠、はけやローラーで仕上塗材や部品の塗膜に塗ります。菊水化学工業のSPリムーバーエコ、エスケー化研のハクリタイトスーパー、三彩化工のネオリバー#301などです
  • 浸漬型(つけ置き)は⁠、槽の液に治具や部品を沈めます。三彩化工のネオリバー#1410、大伸化学のAS-100などです

水系とジクロロメタン系の違い

  • 昔の剥離剤はジクロロメタンを主成分にした品が多く、今もその型が売られています。ジクロロメタンのガスは空気の約5.5倍重く、床の近くにたまるので換気に気を付けます
  • 水系や非塩素系は、ジクロロメタンを使いません。リペアソルブS、バイオハクリX-WB、NE-1、ECO STRIPPERは消防法の非危険物です
  • 三協化学は、リペアソルブSを有機則・特化則・PRTRのどれにもあたらない剥離剤として案内しています。ベンジルアルコールを含まないS-2もあります

鉛・PCBを含む塗膜

  • 2014年5月30日の厚生労働省の通達で、鉛などを含む塗料の剥離は湿らせて行うことになりました
  • 水系の剥離剤は、塗膜を湿ったシート状にして回収するので、ブラストより粉じんと騒音が少なく、産業廃棄物も減ります
  • 菊水化学工業のカタログでは、PCBを含む塗膜は2027年3月までに処分委託が必要と案内しています。剥がしかすは特別管理産業廃棄物として処分します

放置時間と塗布量

  • ネオスのNE-1は、1回0.5〜1.0kg/㎡を塗り、24時間ほどで軟らかくなります
  • リペアソルブSとバイオハクリX-WBは、フタル酸系で18時間以上、ウレタンやふっ素系で24時間以上おきます
  • アクアリムーバーエコは、0.5〜1.5kg/㎡を塗り、24〜48時間おきます
  • ECO STRIPPERは、0.70kg/㎡を標準にして、0.50〜1.0kg/㎡の間で部位ごとに調整します
  • 気温5℃以上・湿度85%以下が施工の条件の品が多く、寒い日は効きが落ちます

落とせない塗膜

  • 無機ジンクリッチプライマー、無機ジンクリッチペイント、ガラスフレーク塗料は軟らかくなりません
  • さびと黒皮も剥離剤では取れないので、剥がしたあとはブラストや動力工具で素地を整えます
  • 剥離剤はゴムやプラスチックも軟らかくするので、剥がさない所は養生します

治具・ハンガーの浸漬剥離

  • 三彩化工のネオリバー#1410は、50〜70℃でメラミン・エポキシ・ウレタンの塗膜に効きます
  • 電着塗膜には60〜90℃で使う#1210、アルミの腐食を抑えたいときは#1411があります
  • 大伸化学のAS-100は、アルカリ性の溶剤系の浸漬タイプです

値段

  • 値段を公式に出しているのは菊水化学工業の設計価格だけです。アクアリムーバーエコは16kg缶で61,000円、SPリムーバーエコは16kg缶で40,000円です(どちらも税別)
  • ほかの社は見積もりです。塗る面積と旧塗膜の種類・厚みを伝え、テスト施工で塗布量を決めてから量を出します
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