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GUIDE / STIRRER

スターラーとは?マグネチック・ホットの違いと撹拌機との使い分け・選び方

研究所・品質管理・学校の実験室で使うスターラーについて、マグネチックスターラー・ホットスターラー・多連スターラー・実験用の撹拌機の違い、撹拌子(スターラーチップ)とマグネットの選び方、ねばりの強い液を混ぜるときのトルクの考え方、オイルバスと組み合わせるときの注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

スターラーは、ビーカーやフラスコの中の液を回してかき混ぜる実験用の撹拌装置です。選ぶときは「液のねばり」「混ぜる量」「加熱が要るか」「何本を同時に回すか」の4つを先に決めます。水に近い液ならマグネチックスターラー、温めながらならホットスターラー、ねばりの強い液ならモーターで羽根を回す撹拌機です。

スターラーとは

スターラーは、容器の中の液を回し続けて混ぜる実験用の装置です。試薬の溶解、緩衝液の調製、反応、滴定のあいだの撹拌などに使います。

いちばん多いのはマグネチックスターラー(磁気撹拌器)⁠で⁠す⁠。東京理化器械の案内では、容器に入れたマグネット入りのテフロン撹拌子を、本体の中のマグネットと同期させて回します。容器に軸を入れないので、ふたをしたままや試験管の中でも混ぜられます。

比較ページには、実験用のスターラーを方式ごとに代表の型式で載せています。工場のタンクに付ける工業用の撹拌機は撹拌機の比較⁠にあります。

4つの方式

マグネチックスターラー

  • 本体の磁石で、容器の中の撹拌子を外から回す
  • 粘度の低い液、ふたをした容器、試験管のような小さい容器に向く(東京理化器械)
  • 1L前後の小さい型から、50Lの容器が載る大きい型まである

ホットスターラー(ホットプレートスターラー)

  • 加熱プレートとマグネチックスターラーを1台にしたもの
  • プレートはセラミックコーティングのものが多く、熱と薬品に強い
  • 外部の温度センサで、液の温度を直接決められる型もある

多連スターラー

  • 1台の天板で、何本ものビーカーやフラスコを同時に回す
  • 1か所ずつ回転を変えられる型と、全部を同じ回転にそろえる型がある
  • 同じ条件で何本も溶出・抽出するときに使う

実験用の撹拌機(オーバーヘッド型)

  • スタンドに留めたモーターで、撹拌棒と羽根を回して上から混ぜる
  • トルクが大きいので、ねばりの強い液を混ぜられる
  • 回転の幅と最大トルクのちがう型から、液に合わせて選ぶ

マグネチックスターラーと撹拌機の使い分け

  • 水に近い液・少ない量・ふたをした容器:マグネチックスターラー
  • ねばりの強い液・大きな容器・反応容器:羽根で回す撹拌機
  • 東京理化器械の粘度一覧表では、水が1mPa·s、マヨネーズが8,000mPa·s。ねばりが強いと撹拌子が回らなくなる

撹拌機のトルクの考え方

羽根で回す撹拌機は、液を回すのに足りるトルクを持つ型を選びます。東京理化器械の案内では、液の量・容器の直径・回転数・粘度・羽根の径から要るトルクを出し、安全率1.3ほどを見込んで機種を決めます。

撹拌子(スターラーチップ)とマグネット

  • 撹拌子は、テフロン(PTFE)で包んだ磁石の棒。スターラーチップや回転子とも呼ぶ
  • 容器と液の量に合った長さを選ぶ。ヤマト科学のMG600には、長さ30mm・太さ8mmの撹拌子が付く
  • 加熱しながら回すなら、高温でも磁力が落ちにくい希土類マグネットの型を選ぶ(東京理化器械)

使うときの注意

  • 撹拌できる量は水で測った値。ねばりのある液では回せる量が減る
  • 加熱しない型にオイルバスを載せない。外装が熱で変形するおそれがある(アドバンテック東洋)
  • 加熱するときは、ホットプレートスターラーとオイルバスを組み合わせる

振とう機とのちがい

スターラーは容器を置いたまま、中の撹拌子や羽根を回します。振とう機は、試験管やフラスコなどの容器ごと水平や垂直に振って、混合・反応・培養に使います(東京理化器械)。

出典

  • 東京理化器械 撹拌機(かくはんき)⁠と⁠⁠⁠⁠は⁠?
  • 東京理化器械 振盪(しんとう)機とは?
  • アドバンテック東洋 よくあるご質問
  • アドバンテック東洋 SRSシリーズ カタログ
  • ヤマト科学 マグミキサ MG600
  • 各メーカーの公式の製品ページ・カタログ
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