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GUIDE / EXTRUDER

押出機とは?樹脂の混練・造粒・成形に使う押出機の種類(単軸・二軸・多軸)の違いと、スクリュ径・L/D・トルク・価格の選び方

樹脂を溶かして練り、ダイから押し出す押出機の3つの種類(単軸・二軸・多軸)、同方向回転と異方向回転の違い、L/Dとトルクの見方、研究開発用の小型機と量産機、ベント式、価格の出し方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

押出機は、スクリュで樹脂を溶かして練り、ダイから連続して押し出す機械です。エクストルーダーとも呼びます。スクリュの本数で、単軸・二軸・多軸に分かれます。選ぶときは「練るか、形にするか」「1時間に何kg流すか」「どの材料を扱うか」の3つを先に決めます。

押出機とは

押出機は、シリンダの中で回るスクリュで樹脂を溶かして練り、先のダイから連続して押し出す機械です。樹脂にフィラーや添加剤を練り込んで粒(ペレット)にする造粒から、シート・フィルム・パイプ・異形品の成形まで使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る押出機を、各社の代表の型式の単位で載せています。食品用の押出機、射出成形機、ダイや引取機だけの品は載せていません。

3つの種類

  • 単軸押出機は、スクリュが1本です。溶かした樹脂を安定して押し出すので、成形に使います。例は東洋精機製作所のER-1、プラスチック工学研究所のGT-15、ジー・エム・エンジニアリングのGM40、池貝のFSです
  • 二軸押出機は、2本のスクリュを噛み合わせて回します。フィラーや添加剤を練り込むコンパウンドや、脱揮・脱水に使います。例は日本製鋼所のTEX、芝浦機械のTEM、テクノベルのKZW、プラスチック工学研究所のSXBTNです
  • 多軸押出機は、二軸より多くのスクリュを横に並べます。例はテクノベルの4軸のWDR-QDと、8軸のWDR-OTです

同方向回転と異方向回転

  • 同方向回転は、2本のスクリュが同じ向きに回ります。芝浦機械の用語集では、主に樹脂とフィラーのコンパウンドに使います
  • 異方向回転は、2本のスクリュが逆向きに回ります。PVCパイプの成形などに使います
  • 二軸はスクリュ同士が拭き取り合うので、原料が中に溜まりにくくなります

L/Dとトルクの見方

  • L/Dは、スクリュの長さを径で割った値です。東洋精機製作所のER-1は28、ジー・エム・エンジニアリングのGM40は25〜32、日本製鋼所のTEX44αRは31.5〜63の範囲で決められます
  • 許容トルクは、どれだけの力で原料を練って押し出せるかを表します。芝浦機械のTEM-26SXは384N・m、同じ小型機の深溝型TEM-26DSは195N・mです
  • 二軸はスクリュの部品(エレメント)を差し替えて、練り方を材料に合わせます

研究開発用の小型機と量産機

  • テクノベルのKZWは、スクリュ径6mmから25mmまであります
  • 日本製鋼所のTEX25αⅢは、シリンダ径26.5mm、モーター30kWです
  • 東洋精機製作所のER-1は、常用8kg/hの試作用の単軸押出機です
  • 量産機では、日本製鋼所のTEX44αRが汎用コンパウンドで325〜650kg/h、芝浦機械のTEM-58SXの駆動動力が290kWです
  • 日本製鋼所は広島製作所にTEX25〜65をテスト設備として置いています。吐出量は材料で変わるので、試してから決めます

ベント式と手入れ

  • ベント式は、シリンダの途中の穴からガスや水分を抜きます。ジー・エム・エンジニアリングはGM40から上でベント式を選べます
  • ベントから樹脂が盛り上がるベントアップが起きたら、スクリュ構成を見直します
  • 東洋精機製作所のER-1は、シリンダーヘッドが蝶番で開くので清掃が楽です

価格

  • 値段を公式に出しているメーカーはありません。どの社も見積もりです
  • スクリュ径・L/D・モーターのほか、フィーダ・冷却水槽・ペレタイザなど付帯の装置で値段が変わります
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