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GUIDE / EMULSIFIER

乳化装置とは?真空乳化装置・高圧ホモジナイザー(均質バルブ式・衝突ノズル式)の種類と違い、処理圧力・処理量・価格の選び方

化粧品・食品・医薬品の工場や研究所で油と水を細かく混ぜる乳化装置の3つの方式、真空乳化装置で真空にする理由、高圧ホモジナイザーの処理圧力(MPaとbar)と処理量、試験機からのスケールアップ、洗浄と摩耗部品の手入れを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

乳化装置は、油と水のように混ざらない液を、細かい粒にして均一に混ぜる装置です。乳化機・ホモジナイザーとも呼びます。細かくするしくみで、容器を真空にして撹拌する真空乳化装置、均質バルブのすき間を通す高圧ホモジナイザー、ノズルに通してせん断や衝突で細かくする衝突・ノズル式に分かれます。選ぶときは「粘りのある品か」「何MPaかけるか」「1時間に何L流すか」の3つを先に決めます。

乳化装置とは

乳化装置は、油と水のように混ざらない液を細かい粒にして、分かれにくい状態にする装置です。化粧品のクリームや乳液、乳製品、医薬品の軟膏や乳剤、化学品のワックスやシリコーンオイルの乳化に使います。

比較ページには、メーカーが自社で作る乳化装置を、各社の代表の型式の単位で載せています。容器の外から差し込むホモミキサーやディスパーは分散機の比較、一般の撹拌機は撹拌機の比較で扱い、超音波式のホモジナイザーと商社が輸入して売る製品は載せていません。

3つの方式

  • 真空乳化装置は、容器の中を真空にし、ホモミキサーと掻取ミキサーで撹拌します。例はみづほ工業のVQ型とPVQ-N、プライミクスのアヂホモミクサー 2M-5型です
  • 高圧ホモジナイザー(均質バルブ式)は、プランジャーポンプで圧力をかけ、均質バルブのすき間を通します。例はエスエムテーのLAB2000と4T、GEAのTriplexPanda 600、テトラパックのホモゲナイザー30Gです
  • 衝突・ノズル式は、高い圧力で液を細いノズルに通し、せん断や液どうしの衝突で細かくします。例はスギノマシンのスターバースト40、常光のNAGS1000、吉田機械興業のNVL-ES008A-D10です

処理圧力と処理量

  • 圧力の単位は、エスエムテーの表では2,000barが200MPaです
  • エスエムテーのLAB2000は、2,000barで最大11L/hです
  • スギノマシンのスターバースト40は、HJP-25030の型で100〜245MPa・理論最大144L/hです
  • 常光のNAGS1000は、最高200MPaで最大500L/hです
  • 吉田機械興業のNVL-ES008A-D10は、200MPaで公称6L/hです
  • テトラパックのホモゲナイザー30Gは、毎時18,900Lです

同じ型でも、高い圧力をかけるほど流せる量は減ります。狙う粒の大きさと、1日に流す量の両方で型を決めます。

真空乳化装置の選び方

  • 真空にするのは、乳化しながら泡を抜くためです。みづほ工業のPVQ-Nは真空ポンプを内蔵しています
  • 容量は、みづほ工業のVQ型が内容量25〜8,000L、プライミクスのアヂホモミクサー 2M-5型が5Lまでです
  • 粘りの強い品を取り出すなら、みづほ工業のVQ型はタンク横転機構を付けられます

試験機からスケールアップ

量産機を決める前に、試験機や受託で条件を詰めます。みづほ工業のPVQ-Nは加熱冷却と真空下で試験できます。エスエムテーはラボ機の結果を量産機で再現できるとし、常光は全機種に同じH型ノズルユニットを積んでいます。スギノマシンは有償の貸し出し、吉田機械興業と常光は受託加工も受けています。

洗浄と手入れ

  • プライミクスのクリアスタアは、全自動で定置洗浄(CIP)と定置滅菌(SIP)ができます
  • テトラパックのホモゲナイザー30Gは、ピストンと弁座の接触面を回して使え、摩耗部品の寿命が2倍になります
  • 高圧で処理すると液の温度が上がります。常光のNAGSは、ノズルの直後で熱交換器を通して常温に戻します

値段

表の10製品で、値段を公式に出している製品はありません。容量・圧力・材質・洗浄の仕様で作り分けるので、メーカーに見積もりを取ります。

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