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GUIDE / CRUCIBLE

るつぼとは?磁製・アルミナ製・黒鉛系の種類と、容量・寸法・耐熱温度の選び方

研究室や鋳造現場で使うるつぼ(坩堝)の材質、型番別の容量・内外径・高さ、使用温度の確認方法をメーカーの公式資料で整理。磁製のA型とB型、アルミナの純度、黒鉛るつぼの全容量と溶湯重量、特注の違いを説明します。

2026年10月28日更新

この記事の答え

るつぼは、試料や金属を入れて高温で加熱・溶解する耐熱容器です。「入れる材料」「加熱温度と雰囲気」「容量と内外径・高さ」をそろえ、炉に入る大きさと試料との相性で絞ります。

るつぼとは?言葉の意味と用途

るつぼは、加熱する材料を受ける容器です。坩堝とも書きます。小さな磁製容器から、アルミや黄銅を溶かして保持する黒鉛系の大型容器まであります。加熱する電気炉や誘導炉とは別の製品です。

比較ページでは、自社で製造する会社の規格品と特注の製作例を並べています。家庭用調理容器、炉の完成品、ふた・台だけの商品、販売店の他社製品は除きました。金属製・石英製・窒化ホウ素製も対象外です。

材質による種類の違い

  • 磁製は、実験・試験に使う小型容器です。マルミヤセラミックスは釉薬付きの化学磁器で、A型・B型・C型をそろえています
  • アルミナ製は、純度や壁厚を指定して使います。マルワイ矢野製陶所のFA99Xはアルミナ99.7%、西村陶業のN-9000Tは99.99%です。AGR-98はアルミナ98%以上で、高周波誘導炉に使います
  • 黒鉛系は、非鉄金属の溶解・保持に使います。日新リフラテックは、溶かす金属・用途・炉設備に合わせて配合材質を選定します

同じ容量でも、直径と高さが違う

  • マルミヤセラミックスのA2は、容量約50cc、直径約60mm、高さ約37mmです
  • 同社のB2は、容量約50cc、直径約54mm、高さ約44mmです。同じ容量でも深さが違います
  • FA99X B-3は、容量30mL、外径47mm、高さ37mm、壁厚2mmです。FA99X C-3は、容量50mL、外径48mm、高さ54mm、壁厚3mmです

マルミヤセラミックスの資料は「直径」の内外を分けていません。発注寸法はメーカーに確認します。型式だけを他社品へ読み替えず、会社名・材質記号も照合します。

出典:マルミヤセラミックスの寸法表、FA99Xの寸法表⁠。

耐熱温度と使い方

  • マルミヤセラミックスは、釉薬付きるつぼの最高使用温度を1,100℃と記載しています。試料・熱源・試験条件によって変わるとも説明しています
  • FA99XとN-9000Tの取得資料には使用温度がありません。純度から温度を推定せず、材料・雰囲気・加熱時間・昇降温条件を伝えます
  • 磁製品は急加熱・急冷却や、熱い容器と冷たい物の温度差で破損するおそれがあります。衝撃にも注意します

電気炉の比較で炉を選ぶときも、炉の最高温度と容器の使用温度を分けて確認します。取り扱いの出典はマルミヤセラミックスの注意事項です。

黒鉛るつぼの全容量と溶湯重量

  • 日新リフラテックのNC AGR-350は、誘導炉用の円筒型です。全容量48L、上部外径392mm、底部外径387mm、高さ640mmです
  • 同製品の資料には、溶湯重量としてアルミ120kg・黄銅350kgが載っています。体積の48Lと金属の質量を混同しないでください
  • NC FR-500は鉢形で全容量114L、上部外径718mm、底部外径300mm、高さ520mmです。資料の溶湯重量はアルミ160kg・黄銅500kgです

溶湯重量は資料の参考値です。実際の装入量は金属と操業条件を伝えて確認します。出典:NC円筒型寸法表、NC鉢形寸法表⁠。

特注と価格の確認

  • FA99Xは、高さ変更・ガス抜き窓・底の穴あけや規格外形状を相談できます
  • N-9000Tの小は、外径80mm、内径74mm、長さ150mm、厚さ3mmの製作例です。標準在庫品の寸法ではありません
  • AGR-98は写真の寸法に単位や内外径の区別がなく、数値を仕様欄に転記していません。必要寸法で見積もりを取ります
  • 掲載製品の公式資料には本体価格がありません。材質・寸法・数量・使用条件・ふたの有無をそろえて依頼します

出典:N-9000Tの製作例、AGR-98の製品資料。確認日は2026年10月28日です。

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