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GUIDE / STEAM-BOILER

蒸気ボイラとは?工場・病院で使う産業用蒸気ボイラの種類(貫流・炉筒煙管・水管)と⁠、蒸発量・圧力・効率・価格の選び方

加熱・殺菌・乾燥に使う蒸気をつくる産業用の蒸気ボイラの3つの種類、貫流ボイラと炉筒煙管ボイラの違い、換算蒸発量と実際蒸発量、ボイラ効率、扱える資格、価格の決まり方を、メーカーの公式資料でまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

蒸気ボイラは、燃料を燃やした熱で水を温め、蒸気をつくる装置です。スチームボイラーとも呼びます。水と燃焼ガスの通し方で、貫流ボイラ・炉筒煙管ボイラ・水管ボイラの3つに分かれます。早く蒸気を出したいなら貫流、負荷が変わっても圧力を安定させたいなら炉筒煙管、高い圧力で大容量なら水管です。値段はどのメーカーも公開していないので、蒸発量・最高使用圧力・燃料をそろえて見積もりをとります。

蒸気ボイラとは

蒸気ボイラは、燃料を燃やした熱で水を温めて蒸気をつくり、工場の加熱・殺菌・乾燥や病院の消毒などに送る装置です。蒸気は熱を運びやすく、いろいろな用途にそのまま使えます。

比較ページには、日本の会社が自社で作る蒸気ボイラのうち、1台の蒸発量が1,000kg/hを超える機種がある型を載せています。1,000kg/h以下の小型・簡易貫流ボイラは、業務用給湯器・小型ボイラー⁠の比較で扱っています。

3つの種類

  • 貫流ボイラ:管の一方から水を送り込み、もう一方から蒸気を取り出します。例は三浦工業の AI-4000、サムソンの SE-2000WPG、川重冷熱工業の Ifrit、ジョンソンボイラの大型ボイラーです
  • 炉筒煙管ボイラ:水を満たした胴に煙管を通し、燃焼ガスで水を温めます。例はヒラカワの FG-2000 と MP9600、日本サーモエナーの RE-FⅡ、川重冷熱工業の KS ⁠⁠⁠です
  • 水管ボイラ:上と下のドラムを多数の水管でつなぎ、燃焼ガスで水管を温めます。例はよしみねの NHA型と、日本サーモエナーの NPO-C ⁠⁠⁠です

貫流ボイラと炉筒煙管ボイラの違い

  • 貫流ボイラは、ためている水が少ないので早く蒸気が出て、場所もとりません。そのぶん水質の管理を厳しくし、大きな負荷の変化には追いつきにくい方式です
  • 炉筒煙管ボイラは、ためている水が多いので、負荷が変わっても圧力と水位が揺れにくい方式です。火を入れてから蒸気が出るまでに時間がかかります
  • 川重冷熱工業は、Ifrit の IF-6000CGE を1台入れた場合と、三位置制御の小型貫流ボイラ2t/hを3台並べた場合を比べ、平均負荷60%・年7,200時間の条件で年間燃料費536万円の削減と試算しています

蒸発量と圧力

  • 蒸発量の書き方はメーカーで違います。三浦工業・サムソン・川重冷熱工業の Ifrit・ヒラカワは換算(相当)蒸発量、日本サーモエナーと川重冷熱工業の KS は実際蒸発量です
  • 載せた型の蒸発量は、ヒラカワの FG-2000 の2,000kg/hから、よしみねの NHA型と日本サーモエナーの NPO-C の30,000kg/hまであります
  • 高い圧力なら、三浦工業の AI-4000 は2.94MPaまで、川重冷熱工業の Ifrit は3.20MPaまで、よしみねの NHA型は2.94MPaまで選べます

ボイラ効率

  • サムソンの SE-2000WPG は、定格で99%、低い燃焼のときは100%を超えます
  • ヒラカワの FG-2000 は、潜熱回収で102%(低位発熱量基準)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 日本サーモエナーの RE-FⅡ は88〜92%、よしみねの NHA型は92%(エコノマイザー付き)⁠で⁠⁠⁠⁠す

扱える資格

  • 水管ボイラと炉筒煙管ボイラは、ボイラ技士の免許を持つ人しか扱えません
  • 小型の規格の貫流ボイラは、免許なしで扱えます
  • ジョンソンボイラの大型ボイラーは、VRC(VRG)⁠-2400までは取扱講習の修了者、VRC(VRG)-3000でも2級ボイラー技士の免許で扱えます

値段と補助金

  • 載せた10製品とも、メーカーは値段を公開していません。蒸発量・最高使用圧力・燃料をそろえて、複数のメーカーに見積もりをとります
  • 川重冷熱工業とヒラカワは、環境省の LD-Tech 認証を受けたボイラを案内しています。補助金は公募の回ごとに変わるので、申請の前に公募要領で確かめます
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