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全熱交換器とは?オフィス・店舗・学校で使う熱交換換気システムの種類(天井埋込ダクト形・カセット形・加湿付・床置形)と、効率・騒音・価格の選び方

換気で出ていく空気の熱と湿気を外気に移して戻す業務用の全熱交換器(熱交換換気システム)の4つの種類、換気扇との違い、全熱交換効率と騒音の見方、使える外気の条件、手入れと値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

全熱交換器は、換気で出ていく空気の熱と湿気を、入ってくる外気に移して戻す換気の機器です。熱交換換気システム・全熱交換ユニットとも呼びます。付け方で、天井埋込ダクト形・天井埋込カセット形・加湿付・床置形に分かれます。選ぶときは「天井裏に場所があるか」「加湿も要るか」「何m³/hを回すか」の3つを先に決めます。

全熱交換器とは

全熱交換器は、部屋から出ていく空気と外から入ってくる空気を本体の中ですれ違わせ、熱と湿気を移しながら換気する機器です。冬は暖かさ、夏は涼しさを捨てずに外気を入れられるので、冷暖房の負担が減ります。給気も排気もファンで回します。

比較ページには、日本の会社が自社のブランドで出す業務用の全熱交換器を、各社の500m³/h級の型で載せています。住宅用だけの熱交換換気、工場の産業用熱交換器、熱を回収しない換気扇は載せていません。

4つの種類

  • 天井埋込ダクト形は、本体を天井裏に置いてダクトで吹出口まで引きます。例はダイキンの VAMD50AA、パナソニックの FY-M50ZD12、日本キヤリアの VN-UM500RW ⁠⁠です
  • 天井埋込カセット形は、本体を天井にはめ込み、パネルから給気と排気をします。例はダイキンの VAC500GF で、点検口が要りません
  • 加湿付は、加湿器を組み込んだ型です。例は三菱電機の業務用ロスナイ LGH-N50RKX2 で、加湿量は1.40kg/hです
  • 床置形は、床に置いて使います。天井を開けずに後から付けられます。例はパナソニックの FY-500ZR1N ⁠⁠です

全熱交換効率の見方

  • 公共建築の機材の様式では、全熱交換効率を1,000m³/h未満で58%以上、1,000m³/h以上で60%以上としています
  • 暖房時の全熱交換効率は、日本キヤリアの VN-UM500RW が73%、パナソニックの FY-M50ZD12 が71%、ダイキンの VAMD50AA が66.0%です
  • 床置形の FY-500ZR1N は、暖房時58%です
  • 効率は風量のノッチと、給気と排気の風量の比で変わります。カタログの値は、どのノッチの値かを見て比べます

騒音と消費電力

  • 公共建築の様式では、天井隠ぺい形で1,000m³/h未満の許容騒音を40dB(A)以下としています
  • 三菱電機の LGH-N50RKX2 は強で33.50dB、パナソニックの FY-M50ZD12 は39.5dB、日本キヤリアの VN-UM500RW は40dBです
  • 最大ノッチの消費電力は、FY-500ZR1N が164W、VAC500GF が202/236W、FY-M50ZD12 が237W、VN-UM500RW が251Wです
  • 測る位置は各社で違います。日本キヤリアは本体中央1.5m下方で測っています

使える外気と設置の注意

  • ダイキンの VAMD50AA は、外気温度−15℃まで使えます
  • 日本キヤリアの VN-UM500RW は、室外吸込の空気が−20℃〜+52℃・相対湿度80%以下で使えます
  • パナソニックの FY-500ZR1N は、外気吸込の空気が−10℃〜+40℃・相対湿度85%以下で使えます
  • 霧などの高湿度の空気を吸うと、本体から水が漏れることがあります。室外側のダクトは断熱します

手入れと値段

  • フィルターと熱交換エレメントは、ときどき掃除します。天井埋込ダクト形は、点検口の位置を設計で決めておきます
  • 値段は、ダイキンの VAC500GF が284,000円、VAMD50AA とパナソニックの FY-M50ZD12 が466,000円、日本キヤリアの VN-UM500RW が475,800円です
  • 床置形の FY-500ZR1N は630,000円、加湿付の LGH-N50RKX2 は971,000円です(どれも税抜・税別)
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