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GUIDE / KUUKI-SEIJOUKI

業務用の空気清浄機とは?床置き・天井埋込・壁掛け・UVの違いと、適用床面積の読み方・選び方・手入れ

オフィス・店舗・病院・介護施設・工場の休憩所で使う業務用の空気清浄機の仕組み、床置きの大型・天井埋込・壁掛け・紫外線や光触媒を使う機械の違い、適用床面積(JEM1467⁠)⁠の読み方、HEPAフィルタと換気の関係、選び方と手入れを、厚生労働省の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月11日更新

この記事の答え

業務用の空気清浄機は、部屋の空気を吸い込み、フィルタなどでほこり・花粉・細かい粒子を取ってから部屋へ戻す機械です。置き方で、床置きの大型・天井埋込や天吊り・壁掛けに分かれ、紫外線や光触媒を組み合わせた機械もあります。選ぶときは「部屋の広さと適用床面積」「風量」「フィルタの種類」「運転音」「置ける場所⁠」⁠の5つを先に見て、フィルタの交換費用まで含めて比べます。空気清浄機は換気の代わりにはならず、換気と一緒に使います。

業務用の空気清浄機とは

業務用の空気清浄機は、ファンで部屋の空気を吸い込み、フィルタで粒子を取り、きれいになった空気を部屋へ戻す機械です。家庭用と同じしくみですが、広い部屋に使えるよう風量が大きく、天井に埋め込む・壁に掛けるといった付け方を選べます。人の多いオフィス・待合室・店舗・介護施設・休憩所で使われます。

比較ページでは、メーカーが業務用・法人向けとして案内している空気清浄機を、置き方としくみで4つに分けて並べています。においを取るのが主な目的の脱臭装置は脱臭装置の比較⁠、空調機に入れる交換式のフィルタはエアフィルタの比較⁠で扱っています。

4つの方式の違い

床置きの大型

  • 部屋の床に置き、横や下から吸って上から吹き出します
  • 工事がいらず、届いたその日から使えます。キャスター付きなら部屋を移して使えます
  • 床に場所をとるので、通路や人の動きのじゃまにならない所を決めます

天井埋込・天吊り

  • 天井に埋め込むか吊り下げ、上から部屋全体に空気を回します
  • 床と壁を使わないので、待合室や店の売り場でもじゃまになりません
  • 天井の工事と電気の工事がいります。借りている建物では、先に貸主に聞きます

壁掛け

  • 壁の高い所に付けます。床に置けない狭い部屋や、手が届くと困る場所に向きます
  • 工事は壁への取り付けと電源です。天井埋込より工事は軽く済みます

紫外線・光触媒・電気集じんを組み合わせた機械

  • ファンとフィルタに、紫外線のランプ、光触媒、電気の力で粒子を集めるしくみを組み合わせた機械です
  • 吸い込んだ空気の中の菌やウイルスを、機械の中で減らすことをねらいます
  • 紫外線のランプや光触媒は、交換や手入れの時期がフィルタと違います。メーカーに確かめます

適用床面積の読み方

カタログの「適用床面積」は、日本電機工業会の規格 JEM1467 で決められた値です。自然換気が1時間に1回の部屋で、粉じんの濃さ1.25mg/m³の空気を、30分でビル衛生管理法の基準0.15mg/m³まできれいにできる部屋の広さを示します(⁠シャープ FU-M1400 仕様⁠の注記による⁠)⁠。

  • 適用床面積は「⁠30分できれいにできる広さ」です。部屋の広さぴったりより、余裕のある機械を選ぶと早くきれいになります
  • 「8畳/12分」のような清浄時間は、8畳の部屋を何分できれいにできるかを示します。数字が小さいほど早くきれいになります
  • イオンを出す機械の「イオンの適用床面積」は、空気清浄の適用床面積とは別の値です。比べるときは同じ項目どうしで比べます

建築物衛生法(ビル衛生管理法)は、事務所などの特定建築物で、浮遊粉じんの量を空気1m³あたり0.15mg以下に保つよう決めています(厚生労働省 建築物環境衛生管理基準について)⁠。

HEPAフィルタと換気の関係

厚生労働省の資料は、必要な換気量を確保できない場合に、換気扇・扇風機・サーキュレータのほか、HEPAフィルタ付きの空気清浄機を使うことも考えられる、としています。同じ資料で、HEPAフィルタ付きの空気清浄機は空気中の0.3µmの微粒子を99.97%以上取れること、そして空気清浄機は二酸化炭素の濃度を下げられないことを書いています(厚生労働省 資料)⁠。

  • 空気清浄機は、部屋の空気を外の空気と入れ替えません。換気をしたうえで、足りない分を補う機械として使います
  • 人が多く集まる部屋では、二酸化炭素の濃さを測って換気の量を確かめます

選び方の順番

  1. 部屋の広さを測る:床の面積(m²⁠)⁠と天井の高さを測ります。仕切りのない広い部屋は、1台で足りなければ台数を分けて置きます
  2. 置き方を決める:床に場所があるか、天井や壁の工事ができるかで決めます。借りている建物は、天井や壁の工事を貸主に聞きます
  3. 適用床面積と風量を比べる:部屋の広さより余裕のある適用床面積の機械を選びます。風量(m³/min⁠)⁠が大きいほど、早くきれいになります
  4. フィルタと取るものを見る:HEPAフィルタか、0.3µmの粒子を何%取るかを確かめます。においも気になるなら脱臭フィルタの有無を見ます
  5. 音と電気を確かめる:会議室や病室では、静かな運転のときの運転音(dB⁠)⁠を見ます。消費電力も比べます
  6. 費用を比べる:本体の値段に加えて、フィルタの交換の費用と時期を、何年かの合計で比べます。業務用は値段を出していない機械も多いので、型式と台数を伝えて見積もりを取ります

付けたあとの手入れ

  • プレフィルタ(いちばん外側の網)は、ほこりがたまると風量が落ちます。メーカーの決めた間隔で掃除します
  • HEPAフィルタや脱臭フィルタは、メーカーの決めた時期に交換します。使う場所のほこりやたばこの煙で、交換の時期は早まります
  • 天井埋込の機械は、手の届かない所にあるので、点検口と掃除の段取りを先に決めます
  • 紫外線のランプや光触媒の部品は、フィルタとは別に交換の時期があります
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