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GUIDE / T-NUT

Tナットとは?工作機械のT溝に使うTナット(Tスロットナット)の種類(標準形・菱形・スプリング付き)と、T溝幅・ねじ径・材質・価格の選び方

マシニングセンタやボール盤のテーブル、治具板のT溝に入れてクランプやワークを留めるTナット(Tスロットナット)の3つの種類、T溝幅とねじ径の合わせ方、S45Cと熱処理、ボルトが貫通しない型、菱形とスプリング付きの使い分け、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

Tナットは、工作機械のテーブルや治具板のT溝に入れて、クランプやワークをボルトで留めるナットです。Tスロットナット・T溝用ナットとも呼びます。形と入れ方で、標準形・菱形・スプリング付きに分かれます。選ぶときは「T溝幅は何mmか」「ねじ径は何か」「溝の端から入れられるか」の3つを先に決めます。

Tナットとは

Tナットは、断面がT字のナットで、テーブルのT溝の中に入れて使います。上からボルトやスタッドをねじ込み、クランプやワークを押さえて留めます。T溝の中を滑らせて、留めたい位置を決められます。

比較ページには、メーカーが自社で作るか、海外メーカーの日本法人が案内しているTナットを、M12(T溝幅14mm用)の品番で載せています。アルミフレーム用の後入れナット、木材に打ち込む爪付きのTナットは載せていません。

3つの種類

  • 標準形(Tスロットナット)は、T溝の端から入れて滑らせて使います。例はナベヤのTNM1412、スーパーツールの1412TN、ハルダーの23010.0141です
  • 菱形は、T溝の端から通さずに、溝の真上から入れられます。例はイマオのBJ756-12014、ハルダーの23020.0640です
  • スプリング付きは、ばねの力でT溝の中に留まり、ナットが落ち込みません。例はナベヤのSTNM1412です

T溝幅とねじ径の合わせ方

  • T溝幅とねじ径の2つを合わせます。T溝幅が同じでも、ねじ径の違う品番があります
  • スーパーツールのTスロットナットは、T溝幅10mm・M8の1008TNから、T溝幅28mm・M24の2824TNまであります
  • この比較では、T溝幅14mm・M12の品番で並べています

材質と熱処理

  • ナベヤのTスロットナットは、S45Cの焼入HRC30±5に黒染めです
  • スーパーツールの1412TNは、S45Cの焼入23〜31HRCに黒染です
  • イマオのBJ756-12014は、スチールの焼入焼戻に四三酸化鉄皮膜です
  • ハルダーの23010.0141は、強度クラス8の熱処理鋼で、表面処理はありません。DIN 508に準拠し、試験強度は67kN以上です

ボルトが貫通しない型

  • ねじ穴が下まで抜けていない型は、締め込んだボルトの先がT溝の底に当たりません
  • ナベヤのTスロットナットはボルトが貫通しない仕様で、スーパーツールの1412TNはカシメ加工でボルトが突き出ないようにしています
  • 抜けている型は、ボルトの先がT溝の底に当たらない長さにします

使うときの注意

  • ボルトは、ナットのねじ部全部にかかるまでねじ込みます。ハルダーの資料では、Tナットの強度はねじ部全部がかみ合っていることが前提です
  • 標準形はT溝の端から入れます。端がふさがっていれば菱形を使います
  • 硬さは社ごとに違います。強く締めるなら熱処理の値を見ます

値段

  • M12で比べると、ナベヤのTNM1412は630円、スーパーツールの1412TNは640円(メーカー希望小売価格)で⁠⁠⁠⁠す
  • 菱形のイマオのBJ756-12014は1,820円、ナベヤのスプリング付TナットSTNM1412は5,600円です
  • 税込か税抜かは、どの資料にも書いてありません。ハルダーは日本語のページに円の価格がありません
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