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GUIDE / STEAM-TRAP

スチームトラップとは?フロート式・バケット式・ディスク式・温調式の種類と違い、呼び径・圧力・温度・価格の選び方

蒸気の配管や加熱装置からドレン(凝縮水)と空気だけを出すスチームトラップの種類(フロート式・バケット式・ディスク式・温調式・ノズル式⁠)の違い、ドレン回収との相性、安全率と呼び径の決め方、最高使用圧力と温度、点検と故障、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

スチームトラップは、蒸気の配管や装置にたまったドレン(凝縮水)と空気を、蒸気を漏らさずに外へ出す自動弁です。弁の動き方で、フロート式・バケット式・ディスク式・温調式などに分かれます。選ぶときは「ドレンを回収するか」「最高使用圧力と温度」「出すドレンの量と安全率」の3つを先に決めます。

スチームトラップとは

スチームトラップは、蒸気が熱を渡したあとにできるドレンと、配管に入った空気を外へ出す自動弁です。蒸気は通さないので、熱のむだを減らせます。ドレンが装置にたまると加熱が遅くなり、配管ではウォーターハンマーの元になります。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか、日本法人が自社グループの製品として売るスチームトラップを、各社の代表の型の単位で載せています。圧縮空気用のエアトラップ、空調機のドレントラップ、排水トラップは載せていません。

種類と違い

ミヤワキの解説では、スチームトラップは弁を動かす原理で3つに分かれます。比重の差で動くメカニカル、温度の差で動くサーモスタティック、流れの速さの差などで動くサーモダイナミックです。

  • フロート式は、密閉した球形のフロートの浮力で弁を開け閉めします。ドレンを出し続けるので、テイエルブイのJ3XやベンのAF-15Hのように、ドレンの多い装置に使います
  • バケット式は、開いたバケットの浮き沈みで弁を動かします。今は下向きバケットがほとんどで、ミヤワキのES8N、ヨシタケのTB-20、ベンのAK-1H、フシマンのB-10Cがこの形です
  • ディスク式は、ディスクの上にたまる蒸気の圧力で弁を閉じます。小さく、蒸気主管のドレン抜きに使います。ヨシタケのTD-10NAやスパイラックス・サーコのTD42Lがこの形です
  • 温調式は、感温体が温度で伸び縮みして弁を開きます。飽和温度より低い温度で開くので、蒸気を漏らしにくく、空気もよく抜けます。テイエルブイのL21SやミヤワキのDC1がこの形です
  • ノズル式は、動く部品を持たず、細いノズルの穴からドレンを出し続けます。スチームテックのST-15ARは、ノズルを替えて排出量を変えます

ドレンを回収するかで選ぶ

  • ミヤワキの解説では、ドレンを回収するならバケット式・フロート式かダイヤフラム式を選び、回収しないならディスク式も選べます
  • ミヤワキのES8Nは背圧に強く、ドレンを回収するラインにも使えます

呼び径と安全率

  • 呼び径は、出すドレンの量と、入口と出口の圧力差で選びます
  • テイエルブイのJ3Xは1.5倍以上、L21Sは2倍以上の安全率をとるように書いています。ベンのAK-1Hは、計画排出量の3倍以上の容量で選びます
  • 最高作動圧力差を超えると、ドレンを出せなくなります。オリフィスや圧力の区分は、使う圧力に合わせて選びます

最高使用圧力と温度

  • スチームテックのST-15ARは、6MPaGと450℃まで使えます
  • スパイラックス・サーコのTD42Lは、4.2MPaGまで使えます
  • ミヤワキのES8Nは350℃まで、テイエルブイのL21Sは235℃までです
  • ベンのAF-15Hは0.9MPaと180℃までで、低い圧力の熱交換器などに使います

点検と故障

  • 不良は、弁が閉まらなくなる蒸気漏れと、開かなくなる詰まりの2つです
  • ミヤワキの解説では、保守をしない工場では全体の30〜40%が不良になり、きちんと管理すると3〜5%に抑えられます
  • 定期点検は、年に一度、工場の全部のトラップをまとめて診断するのが一般的です

値段

  • 値段を価格表で公開しているのはベンです。バケット式のAK-1Hは23,400円から、フロート式のAF-15Hは本体FCで100,000円からです
  • ほかの社の値段は、各社に問い合わせて確かめます
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