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GUIDE / SHOCK-ABSORBER

ショックアブソーバとは?仕組み・構造と種類、選定・寿命と交換の目安

動く物を油の力で止めるショックアブソーバ(ショックキラー)の仕組みと構造、調整不要形・調整式・大形の3種類、吸収エネルギーの出し方と選定、寿命と交換の目安を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

ショックアブソーバは、ぶつかってくる物の勢いを中の油の抵抗で吸収して、静かに止める部品です。選ぶときは「吸収するエネルギー(運動エネルギー+推力エネルギー)」「当たる速さ」「1分に何回当たるか」の3つを先に出し、最大吸収エネルギーに20〜40%の余裕がある型を選びます。

ショックアブソーバとは

ショックアブソーバは、動いてきた物がロッドを押し込むと、中の油が小さな穴(オリフィス)を通るときの抵抗で勢いを吸収する部品です。ショックアブソーバー・ショックキラー・油圧緩衝器とも呼びます。不二ラテックスは「衝突時の衝撃を油圧によって吸収し、ソフトに止めるための緩衝器⁠」と説明しています。

比較ページには、工場や設備で動く物を止める油圧式のショックアブソーバを載せています。家具や扉のダンパー、ロータリーダンパー、ガススプリング、建物の免震・制振用のオイルダンパー、安全帯(墜落制止用器具)のショックアブソーバは載せていません。

仕組み・⁠⁠⁠構造

  • ピストンロッド:当たった物に押し込まれる棒。先にキャップを付ける型もある
  • ピストンとオリフィス:押し込まれると、油が小さな穴を通って抵抗が生まれる
  • アキュムレータ:ロッドが入ったぶんの油の逃げ場
  • ばね:止めたあと、ロッドを元の位置に戻す
  • 外径のねじ:装置に付けるねじ。ナットで止める

使う場所

  • エアシリンダのストロークの端
  • コンベアの方向を変える所
  • スライド装置の終端
  • 取出ロボットのシリンダの端
  • クレーン・台車・重い扉の終端⁠(大形)

3つの種類

調整不要形⁠(小形)

ねじで付ける小さな形で、当たる速さと重さに合わせて自然に効き方が変わります。SMCのRB、CKDのNCK、コガネイのKSHJ、不二ラテックスのFNJ、鍋屋バイテック会社のPSE、フエストのYSR、ACEのMC150Mがあります。

調整式

つまみやアジャスタで吸収の強さを変えられます。CKDのSCKは、とくに2m/s以上の速い動きや自由落下する物の止めに向いています。不二ラテックスのFA-1410RBは、衝突速度0.3〜1m/sの低い速さ向けです。

大形(重荷重)

太い本体と長いストロークで、重い物を止めます。ACEのCA2はストロークあたり3,600〜18,000J、Parker TAIYOのA3Mは最大6,800Jです。

選定のしかた

SMCのカタログでは、次の順で型を決めます。

  • 動いてくる物の運動エネルギーE1を出す
  • シリンダなどで押し続けるなら、推力エネルギーE2を出す
  • 吸収エネルギーE=E1+E2が、最大吸収エネルギーを超えない型を選ぶ
  • 衝突速度・使用頻度(1分あたりの回数)・使用温度が仕様の範囲に入るか確かめる
  • 使ううちに能力が落ちるので、20〜40%の余裕を見る

取付の注意

  • 取付部は最大抗力値の2〜3倍の強さにする(不二ラテックス)
  • SMCのRBや鍋屋バイテック会社のPSEは、本体の端をストッパにして位置決めできる
  • ロッドを押し込んだまま長く置かない。吸収能力が落ちることがある

寿命と交換の目安

  • SMCのRBは、RB10〜RB2725の型で200万回が交換の目安
  • 不二ラテックスのFNJ-1412Hは、当社試験で作動回数1,000万回をクリア
  • ACEのMC150Mは、最大2,500万ストローク
  • 当たる音や振動が大きくなったら交換する
  • 油が多く漏れていたら交換する
  • キャップ付は、キャップが先にすり減るので早めに替える
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