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GUIDE / SEAL-RING

シールリングとは?変速機・ターボ・油圧シリンダに使うシールリングの種類(樹脂・金属・PTFEの組み合わせ形)と、材質・圧力・温度の選び方

回転や往復する軸のすき間で油圧やガスを止めるシールリングの3つの種類、樹脂シールリングの材質(PEEK・PPS・PTFE)、合口(カット部)⁠か⁠ら⁠の漏れと低トルク・低リークの形、金属シールリングの使い所、スリッパーシールの圧力・温度と付け方の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

シールリングは、回転や往復する軸とハウジングのすき間に付けて、油圧やガスを止める樹脂や金属の輪です。変速機の回転部で油圧を保つ樹脂シールリング、ターボや排気系の熱い軸に使う金属シールリング、油圧シリンダでゴムのリングと組み合わせるPTFEのシールリング(スリッパーシール)に分かれます。選ぶときは「どこの軸に使うか」「どれだけ熱いか」「圧力と速度はどれだけか」の3つを先に決めます。

シールリングとは

シールリングは、回転や往復する軸のすき間に付けて、油圧やガスが漏れないようにする輪です。NOKの解説では、変速機の油圧回路の中で、回転する軸とハウジングの間に付け、しゅう動しながら油圧を保ちます。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作るシールリングを、各社の代表の製品の単位で載せています。エンジンのピストンリング、ゴムのOリング、リップでシールするオイルシールは、それぞれ別の比較ページで比べています。

3つの種類

  • 樹脂シールリングは、PEEK・PPS・PTFEなどの樹脂の輪で、AT・CVTなど変速機の回転部で油圧を保ちます。例はTPRの樹脂シールリング、リケンNPRのトランスミッション用樹脂シールリング、NOKのTS-Ringと回転用低リークシールリングです
  • 金属シールリングは、焼結金属・ステンレス・高速度工具鋼で作り、ターボチャージャーやEGR弁など熱い排気系の軸に使います。例はTPRの焼結・スチールシールリングです
  • PTFEのシールリングは、内側のOリングや角リングで押し付けて使う組み合わせ形で、スリッパーシールとも呼びます。例は阪上製作所のSTシールとSTKシール、バルカーの7740-APSです

樹脂シールリングの材質

  • TPRは、PEEKとPPSをもとにした自社の材料を使います
  • リケンNPRは、PEEK・PTFE・PPSを使い分けます
  • NOKのTS-Ringは、PEEKやPPSなどの樹脂を射出成形で作ります

合口(カット部)⁠か⁠ら⁠の漏れと摩擦

  • NOKは、シールリングのシール箇所を側面・カット部・外周面の3箇所としています。切れ目のカット部からも油が漏れます
  • NOKの回転用低リークシールリングは三日月形の断面で、油圧ポンプが止まったあとの漏れを従来の仕様より80%減らしています
  • NOKのTS-Ringは側面のテクスチャでトルクを最大80%下げ、低トルク低リークの品はトルクを7割、リーク量を5割下げます
  • TPRの樹脂シールリングは、T型断面スパイラル溝の形で低フリクションにしています

スリッパーシールの圧力と温度

  • 阪上製作所のSTシールのSTタイプは、常用最高圧力25MPa、最高速度3m/s、使用温度-30〜100℃です
  • 阪上製作所のSTKシールのSTRタイプは回転・揺動用で、常用最高圧力28MPa、最高速度0.3m/s、使用温度-30〜100℃です
  • 阪上製作所の解説では、樹脂のシールリングは硬く、シール性はUパッキンより少し劣ります

付けるときの注意

  • PTFEのシールリングは傷に弱いので、付けるときに傷を付けないようにします
  • 溝の位置で一体の溝に入らないときは、分割の溝にします
  • 阪上製作所のSTシールとSTRタイプは、単動では使いません

値段と買い方

  • このページの8製品は、どれも公開価格がありません
  • 変速機用の樹脂シールリングと金属シールリングは、図面に合わせて作る設計品で、見積もりになります
  • 油圧シリンダ用は品番で選べます。阪上製作所は指示コード、バルカーは製品番号で問い合わせます
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