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GUIDE / MOTOR-CORE

モーターコアとは?ローターコア・ステーターコアの種類(カシメ積層・接着積層・溶接積層・試作)と、板厚・大きさ・頼み先の選び方

駆動用モーターや家電モーターのローターとステーターに使うモーターコア(積層コア)の4つの作り方、カシメ積層と接着積層の鉄損の違い、板厚と大きさ、ワイヤーカットの試作、磁石の樹脂固着を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

モーターコアは、モーターのローターとステーターの、電磁鋼板を重ねた鉄心です。積層コアとも呼びます。重ね方で、ダボで留めるカシメ積層・接着剤で貼る接着積層・分割した板を溶接する溶接積層に分かれ、試作は接着したブロックをワイヤーカットで切り出します。選ぶときは「量産か試作か」「鉄損をどこまで減らすか」「板厚と大きさ」の3つを先に決めます。

モーターコアとは

モーターコアは、モーターのローター(回転子)とステーター(固定子)の鉄心に当たる部品です。薄い電磁鋼板をプレスで打ち抜き、何百枚も重ねて作ります。自動車の駆動用モーターのほか、エアコン・洗濯機・冷蔵庫などの家電のモーターにも使います。

比較ページには、日本の会社が自社か自社グループの金型とプレスで作るモーターコアを、積層のしかたの単位で載せています。注文ごとに形が決まる部品なので、型番ではなく作り方で並べています。鋼板そのもの、打ち抜きのプレス金型、フェライトコアは載せていません。

4つの作り方

  • カシメ積層は、鋼板にダボのへこみを付けて上下を留めます。例は三井ハイテックのカシメ積層と、吉川工業の型内かしめです
  • 接着積層は、鋼板どうしを接着剤で貼り合わせます。例は三井ハイテックの接着積層と、黒田精工のGlue FASTECコアです
  • 溶接積層は、分割した鋼板を積んで溶接で1つにします。例は日本発条の分割タイプで、ローターコアを4つに分けてれんが積みし、内径部を溶接します
  • ワイヤーカットの試作は、接着したブロックからコアの形を切り出します。例は飯島精機とタカモリです

カシメ積層と接着積層の違い

  • 三井ハイテックは、接着積層はカシメも溶接もしないので、磁気特性がよくなると書いています
  • 黒田精工のGlue FASTECコアは、だぼコアに比べて鉄損を10%以上減らします
  • 黒田精工のGlue FASTECコアは、2016年に国内の量産車の車載用モーターに採用されました
  • カシメ積層は金型の中で積層まで済み、量産で広く使われています

板厚と大きさ

  • 日本発条の駆動用モーターコアは、0.25〜0.35mmの電磁鋼板を数百枚積んでいます
  • 三井ハイテックは、0.3mmなどの薄板と、直径200mm以上の大径を積層できます
  • 吉川工業は、素材の厚さ0.1mmから積め、コア外径2.3〜260mmの金型を作ってきました
  • 日本発条の分割タイプは、材料の歩留まりが上がり、小型のプレスで作れます

ローターの磁石の樹脂固着

  • ローターの穴に入れた磁石を、熱硬化性エポキシ樹脂で固める後工程です
  • 黒田精工のMAGPREXは、樹脂の量が一定になって回転のバランスがよくなり、放熱もよくなります
  • 三井ハイテックも、エポキシ樹脂でローターの磁石を固めます

試作の頼み方

  • タカモリは、接着積層のワイヤーカット品を最短3日で納めます。量産に近い順送金型のサンプルも作ります
  • 飯島精機は、公差の厳しい部分を3回ワイヤーカットして仕上げます。接着積層したブロックだけでも売っています
  • ワイヤーカット品は、プレス品と違って切った側面に酸化被膜ができます
  • タカモリは、絶縁塗装やアニールなどの二次処理と巻線まで請けます

値段の決まり方

  • どのメーカーも値段を公開していません。図面を渡して見積もりをとります
  • 量産では専用のプレス金型を作ります。金型の前の試作は、ワイヤーカット品で出せます
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