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GUIDE / INSERT-NUT

インサートナットとは?樹脂用インサートナット(埋め込みナット)の種類(熱圧入・超音波・成形同時・圧入)と⁠、下穴・ボス・材質の選び方

樹脂の成形品に金属のめねじを作るインサートナットの3つの入れ方、熱圧入と超音波の違い、成形同時インサートの使いどころ、下穴とボスの寸法、熱硬化性樹脂に使える型、材質と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

インサートナットは、樹脂の成形品に金属のめねじを作る部品です。埋め込みナット・樹脂用インサートとも呼びます。入れ方で、熱や超音波で溶かして埋める熱圧入の型、金型にセットして成形と同時に埋める型、熱を使わずに押し込むかねじ込む型に分かれます。選ぶときは「成形の前に入れるか後に入れるか」「樹脂が熱可塑性か熱硬化性か」「ボスと下穴をどの寸法にするか」の3つを先に決めます。

インサートナットとは

インサートナットは、樹脂の成形品に埋めて、金属のめねじを作る部品です。樹脂に直接ねじを立てるより強いめねじができ、ねじを何度も付け外しできます。家電・電子機器・自動車部品のケースや部品に使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか、海外メーカーの日本の会社が売るインサートナットを、M3の代表の品番の単位で載せています。六角ナット、板金用のリベットナット、ヘリサートなどのコイル状のねじインサートは載せていません。

3つの入れ方

  • 熱圧入・超音波:成形した穴にインサートを置き、熱か超音波で周りの樹脂を溶かして押し込みます。例は東海金属工業のビットインサート SB-304550、PEMの IUTB-M3、アイ・テックのエスティーサート SS1-M3-3.0L ⁠⁠です
  • 成形同時:樹脂を流す前に金型にセットし、成形と同時に埋め込みます。例は東海金属工業の XZE-305050 と、マイクロファスナーのクオリティーロック QL-M3-4.0 ⁠⁠です
  • 圧入・ねじ込み:熱を使わずにプレスで押し込むか、外ねじでねじ込みます。例は廣杉計器のダッチイン HSD-3002、ボーセイキャプティブの CLH61-M3-4.8、アドバネクスのアイサート、ケー・ケー・ヴィの Mubux ⁠⁠⁠です

熱圧入と超音波の違い

  • 熱圧入(ヒートステーキング)は⁠、熱したインサートを押し込み、周りの樹脂を溶かします
  • 超音波は、振動の摩擦熱で周りの樹脂を溶かして埋めます
  • 東海金属工業の解説では、熱圧入は樹脂を溶かしながら入れるので、強度が良くなります
  • どちらも熱可塑性樹脂に使う方法です

成形同時のインサートナット

  • 樹脂を流す前に金型にセットするので、あとで入れる工程と機械がいりません
  • 東海金属工業の XZE-305050 は、熱硬化性樹脂にも熱可塑性樹脂にも使えます
  • マイクロファスナーの QL-M3-4.0 は、中央の溝を四角にして、従来のアヤメローレットより強度を最大2倍以上にしています

下穴とボスの寸法

  • 下穴の寸法は、メーカーが品番ごとに参考値を出しています
  • アイ・テックの SS1-M3-3.0L は、下穴が直径4.0mm・深さ4.0mm、ボスの外径が7.2mmです
  • ボーセイキャプティブの CLH61-M3-4.8 は、下穴が直径4.0mm・深さ5.8mmです
  • 下穴の深さは、インサートの長さより1mm以上深くします
  • 東海金属工業は、ボスの太さをインサートの2倍以上にするよう案内しています
  • 形はメーカーの値を出発点にして、必ずテストで決めます

熱硬化性樹脂に使える型

  • 熱圧入の型は、どれも合う母材を熱可塑性樹脂としています
  • 熱硬化性樹脂には、成形同時の型か、プレスで押し込む型を使います
  • ボーセイキャプティブの CLH61-M3-4.8 は、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の両方に使えます

材質と値段

  • 多くは C3604 などの快削黄銅(真ちゅう)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • アドバネクスのアイサートは、SUS303・SUS316のステンレスと、SUM22相当の快削鋼から選べます
  • 値段を公式に出しているのは廣杉計器で、ダッチイン HSD-3002 は36円(税抜)⁠で⁠す⁠。ほかは品番と数量を伝えて見積もりを取ります
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