口コミを書く
GUIDE / FLOATING-JOINT

フローティングジョイントとは?シリンダの芯ずれを逃がすフローティングジョイントの種類(標準形・短縮形)と、許容偏心量・揺動角度・引張圧縮力の選び方、カップリングとの違い

エアシリンダや油圧シリンダとワークの芯ずれを逃がすフローティングジョイント(フリージョイント・シリンダジョイント)の2つの種類、許容偏心量と揺動角度、引張圧縮力の見方、取付けと止め方の注意、カップリングとの違いを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

フローティングジョイントは、シリンダのロッドの先とワークの間に入れて、芯ずれと平行度のずれを逃がす継手です。フリージョイント・シリンダジョイントとも呼びます。長さで、力の大きい標準形と、取付長さを詰めた短縮形に分かれます。選ぶときは「ねじの呼び」「許容偏心量と角度」「引張圧縮力」の3つを先に決めます。回転用の継手ではないので、回る所には使いません。

フローティングジョイントとは

フローティングジョイントは、直線に押す・引くシリンダとワークの間の、小さな芯ずれを逃がす継手です。SMCの取扱説明書は、直線往復運動用の軸継手と書いています。中の球面がロッドの傾きを受け、横のずれも逃がします。

軸心を細かく合わせなくても、シリンダやガイドに無理な力がかかりません。コガネイは、軸心合わせのための高い精度の加工がいらないと案内しています。

比較ページには、日本の会社が自社で作るフローティングジョイントを、各社の代表の型の単位で載せています。シリンダ本体、回る軸をつなぐカップリング、球面のロッドエンド、商社が売る他社の製品は載せていません。

2つの種類

  • 標準形は、ケースの中の球面で傾きと芯ずれを逃がします。SMCのJA40-14-150、CKDのフリージョイントFJ-0-14、コガネイのシリンダジョイントCJ-14×1.5、Parker TAIYOのフロートカプラFCM14A-1.5がこの型です
  • 短縮形は、シリンダの先からワークまでの長さを詰めた型です。日笠技研のキョクタンジョイントは、取付長さを従来の1/2以下にしています
  • SMCのJT32は、ケースをアルミニウム合金にした軽量コンパクトの型です。SMCはJA20と比べて重さを最大56%減らしたと案内しています

許容偏心量と揺動角度

  • 許容偏心量は、横の芯ずれをどこまで逃がせるかの値です。M14×1.5では、SMCのJA40-14-150が0.75mm、CKDのFJ-0-14が1.0mmです
  • コガネイのCJ-14×1.5は1mm、Parker TAIYOのFCM14A-1.5は1.0mmです
  • 揺動角度は、傾きをどこまで逃がせるかの値です。標準形は±5°がそろい、SMCのJT32は±2°⁠⁠⁠です

引張・圧縮の力

  • SMCのJA40-14-150は、引張・圧縮とも4400Nまで受けます
  • CKDのFJ-0-14とParker TAIYOのFCM14A-1.5は、5.88kNまで受けます。CKDの値は静荷重です
  • SMCのJT32は、M10×1.25で560Nまでです
  • コガネイは最大使用の力ではなく、引張破壊荷重を出しています。CJ-14×1.5は44903.3Nです

油圧シリンダに使うとき

  • SMCのJAシリーズは、空気圧1MPa以下に加えて、3.5MPa以下の油圧シリンダにも使えます
  • Parker TAIYOのフロートカプラは、エアシリンダのピストンロッドの先に付ける専用品です
  • 油圧で使うなら、カタログに油圧の使用圧力が書いてある型を選びます

取付けと止め方の注意

  • シリンダはフート形かフランジ形で固定します。クレビス形やトラニオン形では、シリンダの軸心が揺れて許容を超えます
  • ワークを止めるときは、シリンダのクッション機構やショックアブソーバで衝撃を逃がします
  • 軸方向にガタがあります。SMCのJAシリーズは出荷時0.06mm以下、JTシリーズは0.15mm以下です
  • 位置を決めるなら、ノックピンや外部ストッパを使います

カップリングとの違い

  • カップリングは、回る軸どうしをつないで回転を伝えます
  • フローティングジョイントは、押す・引くの直線の動きだけに使います
  • コガネイは、スタッドは回るが回転用の継手としては使えないと案内しています

価格

  • 値段を公式に出しているメーカーは、今回載せた5社にありません
  • どの会社も、ねじの呼びと取付形式を伝えて見積もりを取ります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉