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GUIDE / CHEMICAL-PUMP

ケミカルポンプとは?酸・アルカリ・溶剤を送るケミカルポンプの種類(マグネット・自吸式・立形・キャンドモータ)と、材質・吐出量・液温・価格の選び方

化学・半導体・めっき・水処理の工場で薬液を送るケミカルポンプの4つの種類、マグネットポンプとキャンドモータポンプの違い、樹脂製とステンレス製の選び方、比重と液温の上限、空運転と配管の注意をまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

ケミカルポンプは、酸・アルカリ・溶剤などの薬液を、漏らさず腐らせずに送るポンプです。耐食ポンプ・薬液ポンプとも呼びます。軸の封じ方と置き方で、マグネットポンプ・自吸式マグネットポンプ・立形ポンプ・キャンドモータポンプの4つに分かれます。選ぶときは「液の種類と温度」「流量と揚程」「置く場所」の3つを先に決めます。

ケミカルポンプとは

ケミカルポンプは、めっき液・エッチング液・廃液・溶剤などを送るポンプです。液に触れる部分を樹脂やステンレスで作り、軸から液が漏れないように、磁石で羽根車を回したり、ポンプとモーターを一体にしたりしています。

比較ページには、日本の会社が自社で作るケミカルポンプを、各社の代表の型式やシリーズの単位で載せています。膜で送るダイヤフラムポンプや定量ポンプ、代理店が売る他社の製品は載せていません。

4つの種類

  • マグネットポンプ:羽根車を磁石の力で回し、軸を液の外へ出しません。例はイワキのMDシリーズ、ワールドケミカルのYD-3320GS1、セイコー化工機のMET-040形、三和ハイドロテックのMP型です
  • 自吸式マグネットポンプ:一度液を張れば、自分で液を吸い上げます。例はイワキのSMXシリーズ、ワールドケミカルのGV・GVFです
  • 立形ポンプ:槽やピットの上に立て、ポンプ部を液に入れます。例はセイコー化工機のVEM形です
  • キャンドモータポンプ:ポンプとモーターを一体にし、液を密閉したまま回します。例はTEIKOKUの自吸式G型、日機装のノンシールポンプです

材質と液温

  • 酸・アルカリが中心なら樹脂製です。イワキのMDシリーズとSMXシリーズはGFRPP製で、液温は0〜80℃です
  • 強酸・強アルカリ・有機溶剤には、イワキのCFRETFE製のMD-FやCFRPVDF製のMD-V、ワールドケミカルのCFR ETFE製のGVFがあります
  • 熱い液や冷たい液はステンレス製です。三和ハイドロテックのMP型は、-30〜150℃で使えます
  • 日機装のノンシールポンプは、-130〜450℃の液を扱えます

流量と揚程

  • 小さな流量は樹脂の小型マグネットポンプです。イワキのMDシリーズは、50Hzで5.5〜135L/minです
  • セイコー化工機のMET-040形は、100L/minで20〜40mを出します
  • 大きな流量と揚程はキャンドモータポンプです。日機装のノンシールポンプは、最大1000m³/hと600mまであります

比重と空運転

  • 比重の上限は型ごとに決まっています。イワキのMDシリーズは1.3程度まで、ワールドケミカルのGSF型は1.9までです
  • マグネットポンプは送る液で軸受を冷やします。ワールドケミカルは、0.18〜0.26kWの型で運転中5L/min以上を流すよう求めています

置き方と配管

  • 液面より下に置くなら非自吸式で足ります。ワールドケミカルのYD-3320GS1は、タンクの液面まで500mm以上の押込みをとります
  • ピットや地下タンクから汲み上げるなら自吸式です。イワキのSMXシリーズは4mを90秒で吸い上げます
  • 吸込管は鳥居配管にせず、ポンプに向かって1/100以上の上がり勾配にします
  • 樹脂製は衝撃で割れるので、配管の重さはサポートで受けます

値段

  • 今回載せた6社は、どれも値段を公式に出していません。型式・接液材質・モーターを決めてから見積もりを取ります
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