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GUIDE / BALL-SPLINE

ボールスプラインとは?標準形・回転形(ロータリー)・ボールねじスプラインの違いと、軸径・定格荷重・トルクの選び方

直線に動きながらトルクを伝えるボールスプラインの仕組み、リニアブッシュや角形スプラインとの違い、標準形・回転形・ボールねじスプラインの使い分け、軸径・基本動定格荷重・トルクの見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

ボールスプラインは、軸の溝をボールが転がり、直線に動きながらトルクも伝える軸受です。軸を回り止めしたまま上下させたり、動かしながら回したりするときに使います。外筒の動かし方で、標準形(円筒・フランジ)・軸受を組み込んだ回転形・ボールねじスプラインに分かれます。選ぶときは「回すか回さないか」「軸径と荷重・トルク」「軸端の加工」の3つを先に決めます。

ボールスプラインとは

ボールスプラインは、溝を付けた軸と外筒(ナット)のあいだでボールを転がし、直線運動とトルクの伝達を一緒にこなす軸受です。THKは「ころがり案内のスプライン軸受」と説明しています。スカラ型ロボットの主軸や搬送装置の上下軸に使います。

比較ページには、メーカーが自社で作るボールスプラインを、代表の型の単位で載せています。代理店や商社が売る他社製品、すべりで動く角形スプライン、レールの上を動くリニアガイドは載せていません。

リニアブッシュ・角形スプラインとの違い

  • リニアブッシュとくらべると、軸の溝をボールが転がるので、許容荷重が大きくなります(THKの解説)
  • 角形スプラインやフェザーキーはすべって動くので、摩擦・摩耗・潤滑で困りごとが出ます
  • 日本特殊ベアリングの解説では、ボールスプラインの摩擦係数は0.004以下です
  • 回り止めをしながら直線に動かすときも、トルクを伝えながら動かすときも使えます

3つの種類

  • 標準形(円筒・フランジ)は⁠、外筒が軸の上を直線に動きます。円筒形はキーで、フランジ形はボルトで止めます。THKのLT形、日本ベアリングのSSP形、日本特殊ベアリングのLSK20、HIWINのSP20、オザック精工のBSPがこの形です
  • 回転形(ロータリー)は⁠、外筒の外周に回転用の軸受を組み込み、直線と回転を一緒に動かせます。THKのLTR形、日本特殊ベアリングのLS20R、HIWINのSP20 FSR型、ヒーハイストのHRSUがこの形です
  • ボールねじスプラインは、1本の軸にねじの溝とスプラインの溝を持ちます。日本ベアリングのSPBR形と、KSSのBSSP0610がこの形です

軸径と荷重・トルクの見方

  • 軸径は、THKのLT形と日本ベアリングのSSP形が4〜100mm、オザック精工のBSPが6〜30mmまでそろいます
  • 細い軸では、ヒーハイストのHRSUが4mm、KSSのBSSP0610が6mmです
  • 軸径20mmでくらべると、HIWINのSP20は基本動定格荷重10.4kN、基本定格トルク57.8N・mです
  • 同じ軸径20mmで、日本特殊ベアリングのLSK20は4.6kNと46N・mです
  • THKのLT形は、軸径によって基本動定格荷重が0.44〜136.2kNまであります

回転形とボールねじスプラインの使い分け

  • 回転形は、プーリやギアで外筒を回して軸を回します。THKのLTR形は軸径16〜60mmです
  • 日本特殊ベアリングのLS20Rは、深溝玉軸受の動定格が9.80kNです
  • ボールねじスプラインは、ねじナットを回すと軸が上下し、スプライン外筒を回すと軸が回ります
  • KSSのBSSP0610は、軸径6mm、リード10mmで、中空穴を使ってエアーで吸着できます

使うときの注意

  • リテーナの無い型は、ナットから軸を抜くとボールが落ちます。THKのLT4,5形がその型です
  • HIWINのボールスプラインはリテーナでボールを保持していて、軸から抜いてもボールが落ちません
  • ゴミや切り粉が入らないよう、防塵カバーを付けます
  • 軸端の加工は、注文のときに決めます。オザック精工は、よく使う軸端加工を型番で受け、図面での加工にも応じます
  • 値段を公式に出している製品はありません。形番と軸の長さを決めて見積もりを取ります
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