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GUIDE / SYSTEM-TENJOU

システム天井とは?グリッドとラインの違い、特定天井と耐震天井・軽量天井の選び方

オフィスで使うグリッド型・ライン型のシステム天井と在来天井の違い、特定天井(告示771号)の条件と3つの検証ルート、耐震天井と2kg/m²以下の軽量天井・膜天井の違い、既存の天井の改修を、国土交通省の告示とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

システム天井は、照明・空調の設備と天井材・下地を1つの仕組みとして組む天井です。格子に天井板を落とし込むグリッド型と、細長い天井板を線状に並べるライン型があります。天井の高さが6mを超える大きな吊り天井は「特定天井」になり、告示771号の基準で地震への強さを確かめます。選ぶときは「特定天井に当たるか」「天井ふところと設備の量」「天井をどこまで軽くするか」の3つを先に決めます。

システム天井とは

在来天井は、吊りボルトで野縁受けと野縁を吊り、石膏ボードを捨て張りしてから吸音板を張ります。システム天井は、Tバーなどの専用の部材をワンタッチでつないで格子や線をつくり、そこに天井板を落とし込みます。DAIKENの資料では、日本の天井のうちシステム天井は約20%で、在来天井が多数です。

システム天井は吊りボルトの間隔が1,200mmと広く、天井裏の設備とぶつかりにくくなります。天井板の多くが点検口を兼ねるので、照明の移設や天井裏の点検も楽です。

比較ページには、グリッド型・ライン型のシステム天井と、特定天井に合わせた耐震天井、2kg/m²以下の軽量天井・膜天井を、各社の代表の工法で載せています。吸音板や石膏ボードなどの天井材だけ、点検口、照明器具だけ、施工サービスだけは載せていません。

4つの方式

グリッド型システム天井

  • Tバーを格子に組み、600mm角や640mm角の天井板を落とし込みます
  • DAIKENの資料では、ロックウール化粧吸音板の天井のうち14%で、大規模事務所の主流です
  • 柱のスパンが7.2mなら600角、6.4mなら640角に合わせます

ライン型システム天井

  • Hバーなどを一方向に並べ、細長い天井板をはめます
  • DAIKENの資料では7%で、主に改修工事に使います
  • 桐井製作所のボルトレス・ラインは、吊りボルトを使わず壁で支える廊下用です

耐震天井(特定天井向け)

  • 在来天井を斜めのブレースや金具で固め、特定天井の基準に合わせます
  • 新耐震FullPower天井・ダイケンハイブリッド天井 特定DH・SZⅡ特定耐震天井・CPS耐震システム天井が特定天井に使えると公式に書いています
  • 仕上げ材を自由に選べます

軽量天井・膜天井

  • 天井面を2kg/m²以下に軽くし、特定天井に当たらない設計にします
  • グラスウール・ポリエステルの天井板や、ガラスクロスの膜を使います
  • 落ちても軽く、人がけがをしにくい天井です

特定天井とは

2011年の東日本大震災で、体育館やホールの天井が落ちる被害が多く出ました。これを受けて、建築基準法施行令第39条第3項と国土交通省告示第771号で「特定天井」の基準ができました。告示は2013年8月5日に公布、2014年4月1日に施行されています。

特定天井は、次の全部に当たる吊り天井です。 - 居室・廊下など、人が日常立ち入る場所にある - 高さ6mを超える天井の部分で、面積が200m²を超える部分を含む - 天井面の重さが平方メートルあたり2kgを超える(吊りボルトとブレースは含めず、天井に重さを預ける照明は含める)

新築・改築の特定天井は、仕様ルート・計算ルート・大臣認定ルートのどれかで地震への強さを確かめます。2016年6月1日からは、天井と周りの壁の間にすき間を設けない仕様も加わりました。

耐震天井の比べ方

水平許容耐力

ユニット試験で確かめた「天井ユニットの水平許容耐力」で比べます。新耐震FullPower天井は1700N・2500N・最大4200N、ダイケンハイブリッド天井 特定DHは最大4,000Nです。桐井製作所は、この値は天井ふところとブレースの角度で変わると注記しています。

ブレースの数

ロックウール工業会のグリッドタイプの耐震基準では、水平に1.0G・天井の重さが平方メートルあたり10kgのとき、18m²以内にXとYの方向へ1組ずつブレースを入れます。適用範囲は天井ふところ3000mm以下です。ライン型については、工業会はフェールセーフの考え方を勧めています。

天井ふところ

耐震Power eグリッド Sタイプの施工要領書は、天井ふところ2,000mm以内・天井質量11kg/m²以下を適用範囲にしています。ふところが狭い廊下なら、最小130mmで組めるボルトレス・ラインがあります。

軽量天井・膜天井の比べ方

  • かるてんSZシーリング:天井材700g/m²、天井全体で2.0kg/m²以下、ブレースなし
  • サクシス天井:下地込みで約1.6kg/m²、900mm角の天井板、照明は別の吊り元から付ける
  • 太陽工業の膜天井:約600g/m²、吊り材を介さず構造体に直接留めるので吊り天井に当たらない
  • 協立工業の膜天井:専用の金物で膜に張力をかけ、2kg/m²以下に収める
  • トップライズの膜パネル:不燃ガラスクロスとアルミ枠で2kg/m²以下、条件が合えば部屋を使いながら改修できる

既存の天井の改修

  • 太陽工業は、既存の建物の特定天井には、新築時の基準か、ネットやワイヤーで吊るなどの落下防止措置が要ると案内しています
  • 国土交通省は2025年3月18日の事務連絡で、能登半島地震のあと外から無傷に見える天井でもクリップの外れやナットの緩みがあったとして、大きな揺れのあとに天井裏まで点検するよう求めています
  • 改修のやり方は、耐震天井に組み直す、軽量天井・膜天井に替える、天井の下にネットを張る、の3つから選びます

値段

値段を公開しているのは、DAIKENの天井材だけです。ダイロートン15mmグリッド(600グリッド用)が参考価格2,340円/m²で、Tバーなどの下地と施工費は別です。ほかの製品は、天井の面積・高さ・天井ふところ・特定天井に当たるかを伝えて見積もりを取ります。

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