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GUIDE / JIDOU-DOOR

自動ドアとは?種類・仕組み・センサー・点検と耐用年数・後付けの選び方

店舗・ビル・病院・工場の業務用の自動ドアについて、引き戸・開き戸・重量用・後付けの種類と仕組み、センサーとタッチスイッチの範囲、JIS A 4722と全国自動ドア協会が決めている安全の考え方、点検・修理・耐用年数・停電のときを、メーカーの公式資料と協会の資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

自動ドアは、扉の上の装置(エンジン)がモーターで扉を動かし、センサーやタッチスイッチで人を見て開け閉めするドアです。業務用は、店舗やビルの引き戸、開き戸、工場の重量用、今ある扉に後から付ける簡易のもの、の4つの形があり、どれもセンサーかスイッチで開けます。選ぶときは「扉の重さと幅」「どこを人が通るか」「点検をだれに頼むか」の3つを先に決めます。

自動ドアとは

自動ドア(オートドア)は⁠、出入口の上に付けた開閉装置が、モーターとベルトで扉を動かすドアです。人が近づいたことをセンサーやタッチスイッチが知らせると扉が開き、人が通り抜けると閉まります。

比較ページには、店舗・オフィスビル・病院・工場の出入口に付ける業務用の自動ドアの開閉装置と、起動用のセンサー・タッチスイッチを載せています。家庭の玄関だけの製品、シャッター、修理・保守のサービスだけ、中古品、代理店が売る他社製品は載せていません。

自動ドアの種類

  • 引き戸(片引き・両引き):無目に入れたエンジンが扉を横に引きます。全国自動ドア協会のよくある質問では、国内の建物用自動ドアの90%以上がスライド式(引き戸)と推定されています。例はナブテスコのV-85SL、寺岡オートドアのSOV-100KLCM、日本自動ドアのUN-125、北陽オートドアのAD-SX、扶桑電機工業のDC-4、昭和建産のM-330です
  • 開き戸・折れ戸:扉の上の装置がアームで扉を押して回します。戸袋が取れない入口やトイレの扉に使います。例はナブテスコのV-100SW、寺岡オートドアのHOH-1000、ドルマカバのED250、アッサアブロイのSW60です
  • 重量用・工場用:工場や倉庫の重く大きな扉を動かします。例はナブテスコのV-500SL(片引き1,000kg)、寺岡オートドアのSOV-400KDCN(片引き400kg)、日本自動ドアのHET(片引き250kg)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 後付けの簡易自動ドア:今ある扉に装置を後から付けます。例はAMYドアテックのAMY1400HB、ファースト・レイズのFA05とFAS07、アイ・エス・ティのかいへい君KH002、リョービのRUCAD RU-020です

自動ドアの仕組みとセンサー

扉を開ける合図は、天井や無目に付けたセンサーか、壁のタッチスイッチから出します。全国自動ドア協会のよくある質問では、国内で一番多い起動センサーは光線反射センサー(近赤外線反射式)⁠で⁠⁠⁠⁠す⁠。

全国自動ドア協会の「JIS A 4722 安全ガイドブック」は、センサーの範囲を次のように示しています。

  • 開ける合図のセンサーは、幅は有効開口幅より左右それぞれ150mm以上広く、奥行きは扉の面から1000mm以上が望ましい
  • 閉まる途中は、扉の面から200mm以上の範囲(保護領域)を見て、人がいれば扉を止めるか開け直す
  • 保護領域を見る反射型の光線センサーは、立ち止まった人を考えて30秒以上続けて検出できる設定にする
  • タッチスイッチの高さは、床からスイッチの中心まで950±50mm。タッチスイッチで開く自動ドアにも、閉まる途中に人を見るセンサーを一緒に付ける

センサーだけを替えることもできます。オプテックスのOA-220Vは通る人の向きを見分けて、出ていく人のときは開いている時間を短くします。ホトロンのHA-T401は手を近づけたときだけ開く非接触のスイッチとしても使えます。

JIS A 4722と全国自動ドア協会の決まり

JIS A 4722(歩行者用自動ドアセット―安全性)は、電気で動く自動ドアセットの安全の要求事項と試験方法を決めた規格です。2017年に制定され、2022年の改正でバリアフリートイレの自動ドアセットの要求事項が加わりました。公共建築工事標準仕様書には2019年度版から入っています。フォークリフトやトラックが通る産業用の自動ドアや門扉は対象外です。

全国自動ドア協会は、JIS A 4722では求めていない独自の推奨も出しています。

  • 開閉の速さ:一般の人が多い所は開500mm/秒以下・閉350mm/秒以下、高齢者・障害者・子どもが多い所は開400mm/秒以下・閉250mm/秒以下
  • 扉の重さは150kg以下、センサーの取付高さは3000mm以下
  • 主な出入口の有効開口幅は900mm以上

自動ドアの事故は小さな子どもと高齢者に多く、「駆け込み」と「立ち止まり」によるものが半数以上を占めます(全国自動ドア協会)。

点検・修理と耐用年数

自動ドアには、エレベーターや消火設備のような法定点検の制度はありません。ただし JIS A 4722 は建物の管理者に保全点検を求めていて、全国自動ドア協会は3か月に1回(年4回)の点検を勧めています。設置したときは、自動ドアの供給者が完工検査をして、センサーの範囲を測った記録を渡すことになっています。

耐用年数は年数ではなく回数で見ます。公共建築工事標準仕様書とJIS A 1551は、自動ドアの耐久性を作動回数50万回以上と決めています。一般の玄関の自動ドアは1日に数百回から数千回開け閉めします。

停電のとき

全国自動ドア協会のよくある質問では、停電しても一般的には手で開け閉めできます。防犯のために停電で鍵がかかる自動ドアは、別に鍵を開ける操作をします。停電でも動かしたいときは、非常電源のオプション(ナブテスコ⁠のEOS型非常電源装置など⁠)⁠を付けます。ドルマカバのED250のようにドアクローザーを内蔵した開き戸用は、電源が切れても扉が閉まります。

選び方のまとめ

  • 扉の重さと幅を先に決め、装置の扱える範囲に収める
  • 人の多さと通る人に合わせて、開閉の速さとセンサーの範囲を決める
  • 工場の重い扉は重量用を、今ある扉を活かすなら後付けを選ぶ
  • 値段は後付けの製品だけが公開しているので、ほかは扉の寸法を伝えて見積もりを取る
  • 点検と修理をどこに頼むかを、付けるときに決めておく
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