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GUIDE / HANGING-BRACKET

吊り金具とは?吊バンド・梁取付具・吊ボルト接続具の違いと選び方

建物の配管・ケーブルラック・ダクトを支持する吊り金具の種類と、適合径・フランジ厚・許容荷重・材質・接続ねじ・価格の選び方を、メーカー公式資料から整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

吊り金具は、建物の配管やラックを天井・梁から吊り下げて支える金具です。配管を受ける吊バンド、梁に付ける吊元金具、吊りボルトと支持材をつなぐ接続金具を分けて選びます。先に取付位置を決め、管外径・形鋼の寸法・ねじ・荷重条件を合わせます。

吊り金具とは

天井や梁から吊りボルトを下ろし、配管・ケーブルラック・ダクトを支持する金具です。配管を直接受ける吊バンドのほか、形鋼側の金具や、支持材と吊りボルトをつなぐ金具も使います。

昭和コーポレーションは、横引き配管の支持に使い、吊バンドが垂直方向の荷重を受けると説明しています(吊バンド・タンバックル)⁠。

吊り金具のメーカー比較は、設備を支持する現行の金具を品番ごとに掲載しています。クレーンの玉掛け用具、家具のフック、吊り天井下地だけの金具は含めません。

取り付ける位置で種類を分ける

  • 配管側は、管を輪で受ける吊バンドです。昭和コーポレーションのHHT50Mはタンバックル付きの蝶番式で、鋼管50Aを受けます
  • 梁側は、形鋼から吊りボルトを下ろす吊元金具です。ネグロス電工のHB1-W3は、フランジ厚とリップみぞ形鋼の断面寸法を指定しています
  • 支持材との接続部は、チャンネルやハンガーに合う金具です。南電機のPST-W3/8は、対応するパイプハンガー・ダクトハンガーを吊りボルトに接続します

同じ「吊り金具」⁠で⁠も⁠、この取付位置が違えば置き換えられません。ラック本体はケーブルラック比較⁠で選び、吊元から支持材までの組み合わせを確認します。

呼び径と管外径を合わせる

吊バンドは呼び径だけで決めず、管種と外径を合わせます。被覆のある管は、その被覆を含む適合寸法を確認します。

  • アカギのA12963-0017は、15A・管外径21.7mm用です。A12963-0074は、50A・管外径60.5mm用です
  • 因幡電工のSST-25Vは、VP・VU管25A用です。SST-50は、SGP管50AとVP・VU管50Aに対応します
  • 昭和コーポレーションは、管重量に合うサイズを選び、支持間隔と吊りボルト径も守るよう案内しています

出典はアカギのハヤツリ、因幡電工のSST、昭和コーポレーションの使用上の注意です。

梁の厚さと接続ねじを確認する

形鋼側ではフランジ厚だけでなく、形鋼の種類・断面寸法・金具を取り付ける向きを確認します。接続する吊りボルトと、金具を締めるボルトも別の仕様です。

  • 未来工業のSGMKは、H・L形鋼の鋼材厚30mmまで、吊りボルトはW3/8・M10に対応します。形鋼を締める六角ボルトはM10×55です
  • 未来工業のSGS-10は、H・L形鋼の鋼材厚24mmまで、C形鋼のツバ20mmまでに対応します。吊りボルトはW3/8です
  • 日栄インテックのHC-Xは、フランジ厚3〜29mm・W3/8に対応するナットスライド式です
  • 南電機のPST-W3/8は、P25・P40・P40Hのパイプハンガーと、D15・D20のダクトハンガーに対応します

出典は未来工業のSGMK、SGS-⁠10、日栄インテックの公式カタログ、南電機のPSTです。

許容荷重は向きと条件をそろえる

荷重の数値だけを横に並べても、金具の強さは判断できません。メーカーの「許容静荷重」「耐荷重」の呼称を残し、取付方向や固定側の条件と一緒に読みます。

  • 未来工業のSGMKは、許容静荷重を2450N・686Nと取付方向別に示しています。採用する方向は公式図で照合します
  • 日栄インテックのNHB-GJは、耐荷重500kgfまでと案内し、設置前の構造体の耐荷重確認を求めています
  • 日栄インテックの補強金具は抜け防止用です。金具の強度を上げるための部材ではありません
  • 南電機のPA25は、吊りボルトを垂直に下ろし、振動する設置場所には使えません

出典は未来工業の荷重図、日栄インテックの総合カタログ、南電機の施工条件です。

施工性と材質を選ぶ

  • アカギのハヤツリは、ボルト・ナットを取り外さずに施工できます。出荷時の状態で仮止めしてから締め付けます
  • 因幡電工のSSTは、配管を押し上げて仮保持します。ボルトを締めると先端樹脂が開き、締付完了を目視で確認できます
  • 昭和コーポレーションのHHT50B10は、EPDMゴム付きの防振支持補助用です。ゴムの耐熱温度は110℃までで、振動状況に応じて緩み止めを行います
  • 八州電工のHW1BとNPSBは黒仕様です。本体の塗装とボルトのめっきなど、部位ごとの表面処理まで確認します

ステンレスでも塩害に無条件で使えるわけではありません。昭和コーポレーションは、塩化物の影響を受ける環境での使用を避けるよう案内しています。異なる管材との組み合わせでは、電食防止処理も確認します。

出典はアカギ、因幡電工の施工説明、昭和コーポレーションのカタログ、八州電工のBLACK NOVAです。

値段と見積もりの揃え方

  • 南電機のPA25は288円、PST-W3/8は172円で、標準価格・税別です
  • 未来工業のSGMKは1,070円、SGS-10は460円で、希望小売価格・税抜です
  • 因幡電工のSSTはオープン価格です。必要な型番と数量で見積もりを取ります

吊元金具と配管側の吊バンドは別の役割です。見積もりでは、取付位置ごとの金具、吊りボルト、ナット、対応する支持材をそろえ、販売単位と税区分を確認します。価格の出典は南電機、PST、未来工業SGMK、SGS-⁠10、因幡電工です。

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