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GUIDE / DANNETSUZAI

断熱材とは?グラスウール・ロックウール・発泡プラスチックの板・配管の保温材・真空断熱材の違いと選び方

工場・倉庫・建物と設備配管に使う断熱材の4つの種類、熱伝導率と使える温度の見方、燃えにくさ(不燃材料の認定番号⁠)⁠の確かめ方、建物用のJIS A 9521と設備用のJIS A 9504・9511の違い、同じ厚さでの値段の比べ方を、日本規格協会の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

断熱材は、壁・屋根・床や配管を包んで、熱が出入りするのを抑える材料です。選ぶときは「どこに使うか(建物の壁・屋根か、配管・機器か)」「何℃で使うか」「燃えにくさが要るか⁠」⁠の3つを先に決めます。値段は同じ材料・同じ厚さの1㎡あたりでそろえて比べます。厚さ50mmの板の設計価格は、グラスウールのパラボードが4,500円/㎡、押出法ポリスチレンフォームのカネライトフォームスーパーE‑Ⅲが5,160円/㎡です。

断熱材とは

壁・屋根・床の中に入れたり、配管や機器に巻いたりして、熱が伝わるのを抑える材料です。ガラスや岩の細い繊維のすき間、樹脂を発泡させた細かい気泡にためた空気やガスで熱を止めます。真空断熱材は、芯材を包んで中の空気を抜き、熱をほとんど伝えなくしたものです。

比較ページには、工場・倉庫・建物と設備配管に使う業務用の断熱材を、4つの種類に分けて載せています。DIY用だけの製品、断熱塗料だけの製品、現場で吹き付ける断熱材、家電の部品としてだけ売る真空断熱材は載せていません。

4つの種類

  • 繊維系の板(⁠グラスウール・ロックウール):ニチアス MGボード 080、JFEロックファイバー ロクセラムボード、パラマウント硝子工業 パラボード
  • 発泡プラスチックの板:デュポン・スタイロ スタイロエース‑Ⅱ、カネカ カネライトフォームスーパーE‑Ⅲ、JSP ミラフォームΛ(押出法ポリスチレンフォーム)、アキレス アキレスボードAG、クラボウ クランボードP(硬質ウレタンフォーム)、旭化成建材 ネオマフォーム(⁠フェノールフォーム)
  • 配管・機器の保温材:パラマウント硝子工業 パラカバー(⁠グラスウール)、ニチアス MGマイティカバー(⁠ロックウール)、日本インシュレーション ダイパライト、エーアンドエーマテリアル スーパーフェザー シリカカバー(けい酸カルシウム)、東レペフ加工品 一般パイプカバー(発泡プラスチック)
  • 真空断熱材:ワコン VACUPRIME、シルサーム・ジャパン シルサーム・パネル、タイガー魔法瓶 TIVIP

熱伝導率で比べる

熱伝導率は、熱の通しやすさを表す数字で、単位はW/(m·K)です。小さいほど熱を通しにくく、同じ断熱を薄い厚さで出せます。

  • 真空断熱材:VACUPRIMEは0.004以下、シルサーム・パネルは0.0042
  • フェノールフォーム:ネオマフォームは0.020以下
  • 押出法ポリスチレンフォーム:ミラフォームΛ(3種aD)は0.022以下、スタイロエース‑ⅡとカネライトフォームスーパーE‑Ⅲ(3種bA)は0.028以下
  • 硬質ウレタンフォーム:アキレスボードAGとクランボードPは0.024以下
  • グラスウール・ロックウール:パラボードは0.042、ロクセラムボードは0.044以下

繊維系と配管の保温材は、温度で熱伝導率が変わります。カタログには測った温度(70℃など)や、温度から計算する式が書いてあるので、使う温度の値で比べます。

使える温度で選ぶ

高い温度で使うなら、材料で決まります。

  • けい酸カルシウム:ダイパライトとスーパーフェザー シリカカバーは最高使用温度1,000℃。発電所や化学プラントの高温の配管・塔槽に使います
  • ロックウール:MGボードとロクセラムボードは熱間収縮温度600℃以上
  • 発泡プラスチック:スタイロエース‑Ⅱは加熱変形温度80℃、クランボードPは最高使用温度100℃、ネオマフォームは130℃まで

押出法ポリスチレンフォームを熱がこもる所に使うときは、先にメーカーに確かめます。

燃えにくさを確かめる

燃えにくさは、国土交通大臣の不燃材料の認定番号で確かめます。

  • ロックウールのMGボードとロクセラムボード:NM‑8600
  • グラスウールのパラボード:NM‑8605、パラカバー(外被なし):NM‑8607

発泡プラスチックの板は、JIS A 9521の燃焼性の試験に合格したものです。不燃材料と同じ意味ではありません。

建物用と設備用で規格が違う

  • JIS A 9521(建築用断熱材):住宅と建築物に、主に常温で使う断熱材。冷凍倉庫や、建物の設備機器・配管に使う保温材は対象外です
  • JIS A 9504(人造鉱物繊維保温材):工場・発電所・焼却炉などの設備と、建物の空調衛生設備の保温・保冷に使うグラスウール・ロックウール
  • JIS A 9511(発泡プラスチック保温材):保温保冷材として使う発泡プラスチック。建物に常温で使う断熱材には使いません

同じ材料でも、建物用か設備用かで見る規格が変わります。

値段の比べ方

値段は、同じ材料・同じ厚さの1㎡あたりでそろえて比べます。公式に値段を出しているのは17製品中4製品でした。

  • グラスウール(厚さ50mm・64K):パラボード 4,500円/㎡(設計価格)
  • 押出法ポリスチレンフォーム3種bA(厚さ50mm):カネライトフォームスーパーE‑Ⅲ 5,160円/㎡(設計価格)
  • フェノールフォーム(厚さ50mm・910×1,820mm):ネオマフォーム 1枚7,820円(設計価格)
  • グラスウール保温筒(25A・保温厚20mm・外被なし):パラカバー 650円/m(設計価格)

ほかの製品は、材料・厚さ・寸法・数量を伝えてメーカーか販売店に見積もりを取ります。

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