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GUIDE / WBGT-KEI

WBGT計(暑さ指数計)⁠と⁠は⁠?種類と選び方・計算式・JISのクラスの見方

職場の熱中症対策に使うWBGT計(暑さ指数計・熱中症指数計)の3つの種類(ハンディ型、据え置き・表示型、遠隔監視型⁠)の違いと選び方、WBGTの計算式、JIS B 7922のクラス1.5とクラス2、置き場所と使い方、2025年の改正労働安全衛生規則の「暑熱な場所」を⁠、厚生労働省の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月22日更新

この記事の答え

WBGT計は、黒球温度・気温・湿度から暑さ指数(WBGT)を出す計測器です。職場で使うなら、JIS Z 8504かJIS B 7922に合った黒球付きを選びます。そのうえで「見回って測るか、置いて見せるか、離れた所から見るか」「クラス1.5かクラス2か」「記録を残すか」の3つを先に決めます。

WBGT計とは

WBGT計(暑さ指数計・熱中症指数計)は⁠、湿度・輻射熱・気温を取り入れた暑さ指数(WBGT)を測る計測器です。黒い球(黒球)の中の温度で日差しや炉の熱を測り、気温と湿度と合わせてWBGTを出します。

比較ページには、業務用のWBGT計を方式ごとに代表の型式で載せています。黒球の無い温湿度計の熱中症指数の表示は温湿度計の比較⁠にまとめています。

職場で使うときの決まり

  • 厚生労働省は、職場の暑さ指数計はJIS Z 8504かJIS B 7922に合ったものを置くよう求めている
  • 黒球の付いていない暑さ指数計はJISに合っておらず、屋外の炎天下や輻射熱のある所では実際より低く出ることがある
  • 作業場所によって暑さ指数が大きく違うときは、持ち運べるものを用意する
  • 改正労働安全衛生規則(2025年6月1日施行)で⁠は⁠、WBGT28度以上か気温31度以上の場所を「暑熱な場所」⁠と⁠し⁠、継続して1時間以上か1日4時間を超える作業に、報告の体制・手順・周知を求めている
  • 暑熱な場所に当たるかは、原則として作業場所でWBGTか気温を実測して決める

WBGTの計算式

  • 日射がないとき:自然湿球温度の0.7倍と、黒球温度の0.3倍を足す
  • 日射があるとき:自然湿球温度の0.7倍と、黒球温度の0.2倍と、気温の0.1倍を足す
  • WBGT計は屋内(IN)と屋外(OUT)を切り替えて計算する型が多い。屋外で測るときはOUTにする

3つの方式

ハンディ型

手に持つか三脚に付けて、その場の暑さ指数を測ります。

  • 作業場所ごとに暑さ指数が違う工場や建設現場を見回って測るのに使う
  • 記録を本体に残せる型がある(エー・アンド・デイ AD‑5695DLBは最大12,000ポイント、京都電子工業 WBGT‑302は最新30,000データ)
  • 重さ約95gで身に付けられる型もある(カスタム HI‑302BB)

据え置き・表示型

現場の入口や作業場に置いたまま、暑さ指数を大きく表示するか、記録し続けます。

  • 鶴賀電機 401Eは文字高60mmの赤色LEDで、離れた所からも読める
  • フィールドプロ FieldMark‑WBGTは太陽電池仕様を選べ、電源の無い屋外でも記録できる

遠隔監視型

現場に置いた子機の値を、無線やモバイル通信で集めます。

  • タニタ TC‑350はLTE Cat.M1で管理サイトへ値を送る(管理サービスの契約がいる)
  • オーク情報システム SisMilは親機1台に子機を30台までつなぎ、基準を超えると警報メールを送る
  • 鶴賀電機 402Bは特定小電力無線で、測る所と表示する所をつなぐ

選ぶときに見ること

JISの精度区分

  • JIS B 7922の精度区分は、クラス1.5とクラス2
  • 京都電子工業 WBGT‑302(クラス1.5)はWBGTの精度が15〜40℃で±1.5℃、佐藤計量器 SK‑170GT(クラス2)⁠は⁠±2.0℃

黒球の大きさ

  • 黒球は大きいほど、温度が落ち着くまでに時間がかかる
  • 京都電子工業のWBGT‑300シリーズは直径30mm、エー・アンド・デイ AD‑5695DLBは直径75mm、鶴賀電機 401Eは直径150mm

防水

  • タニタ TC‑350はIP66、京都電子工業 WBGT‑302はIP65相当、SisMilの子機はIP43相当
  • エー・アンド・デイ AD‑5695DLBは防水ではないため、雨の当たる所では使わない

置き場所と使い方

  • エー・アンド・デイは高さ1.1mに置いて測るよう案内している
  • 輻射熱の影響を受けないよう、近くに物の無い場所で測る(佐藤計量器)
  • 風速0.3m/s未満では正しく測れないことがある型がある(エー・アンド・⁠⁠⁠デイ)

校正

  • JCSSの校正は、佐藤計量器 SK‑170GTが温度と湿度だけ対応する
  • エー・アンド・デイ AD‑5695DLBは、検査成績書の発行を10,000円(税抜)で頼める

出典

  • 厚生労働省 職場における熱中症予防情報「暑さ指数について」
  • 厚生労働省 労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について(基発0520第6号)
  • 各メーカーの公式の製品ページ・カタログ(2026年10月22日確認)
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