口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / THERMOGRAPHY

サーモグラフィカメラ(赤外線カメラ)⁠と⁠は⁠?種類の違いと、画素数・温度分解能・測定範囲の選び方

設備保全・建物診断・研究開発・製造ラインで使うサーモグラフィカメラ(赤外線カメラ・熱画像カメラ)について、ハンディ型・スマホで使う小型・固定設置型・研究開発用の違い、暗視カメラとの違い、画素数と温度分解能(NETD)の見方、放射率と校正、値段の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

サーモグラフィカメラは、物が出す赤外線を受けて、表面の温度の分布を画像で見せるカメラです。見回りの点検なら画面付きのハンディ型、手軽に持ち歩くならスマホで使う小型、ラインや設備を見張り続けるなら固定設置型、速い現象や高い温度を細かく測るなら研究開発用を選びます。「測る物の大きさと距離」「測りたい最高温度」「持ち歩くか付けっぱなしにするか」の3つを先に決めると、選ぶ製品が絞れます。

サーモグラフィカメラとは

物は温度を持つかぎり赤外線を出していて、温度が高いほどその量が増えます。サーモグラフィカメラはこの赤外線の量を受けて、表面の温度の分布を色の画像にします。赤外線カメラ・サーモカメラ・熱画像カメラとも呼びます。チノーは、熱画像カメラを放射温度計の一種と説明しています。1点を測る放射温度計に対して、面で温度の分布を見られるのが違いです。

比較ページには、メーカーが自社の製品として売り、公式サイトやカタログで仕様を確かめられた製品を、1社1〜2製品に絞って載せています。1点だけを測る放射温度計、温度を測らない防犯用の赤外線カメラ・暗視カメラ、発熱者検知の専用機、家庭用、中古品、代理店が売る他社製品は載せていません。

4つの種類

ハンディ型(点検用)

  • 画面とバッテリーを持ち、手に持って撮ります
  • 電気設備・配管・モーター・建物の外壁を見回り、熱い所や冷たい所をその場で探します
  • 安い普及機から、レンズを付け替えられる上位機まであります
  • このページの例:エー・アンド・デイのAD‑5637、サンワサプライのCHE‑TG220、テストーのtesto 868、フルークのFluke TiX580

スマホで使う小型

  • スマホに挿すか、Wi‑Fiでつないで、スマホのアプリで熱画像を見ます
  • 小さく軽く、ポケットに入れて持ち歩けます
  • このページの例:フルークのFluke TC01、テストーのtesto 860i

固定設置型(監視・ライン)

  • 製造現場や設備に付けたまま、温度を測り続けます
  • LANでパソコンやPLCにつなぎ、決めた温度を超えたら警報を出せます
  • このページの例:チノーのCPA‑L4、日本アビオニクスのInfReC TS610、マザーツールのMT‑TGB35

研究開発用(冷却型・⁠⁠⁠高温)

  • 検出器を冷やして速く細かく撮る冷却型や、2つの波長の比で温度を出す2色法のシステムがあります
  • 溶接や電子部品の速い熱の動き、鍛造・焼入れ炉の高い温度の分布を測ります
  • このページの例:日本アビオニクスのInfReC H9300、サーメラフォトニクスのThermera‑NIR3

暗視カメラ(防犯カメラ)との違い

  • サーモグラフィカメラは自分からは何も当てず、物が出す赤外線を受けて温度を出します
  • 防犯用の赤外線カメラは、夜に赤外線を当てて、照らし返りを写します。温度は測れません
  • サーモグラフィで見えるのは表面の温度だけです。壁や箱の中が透けて見えるわけではありません。中の熱が表面に伝わって温度の差ができれば、その模様から位置を推し量れます

画素数と温度分解能の見方

画素数

  • 画素が多いほど、1画素で見る範囲が小さくなり、遠くの小さな物まで見分けられます
  • テストーのカタログでは、空間分解能3.4mradなら、1m先で3.4mmの大きさまで見分けられると説明しています
  • 遠くの小さな部品を測るなら、画素の多い機種か望遠レンズを選びます

温度分解能(NETD)

  • 見分けられる一番小さな温度差です。数字が小さいほど、わずかな温度の差が見えます
  • 「℃」で書く社と「mK」で書く社があります。50mKは0.05℃です

放射率と校正

  • 放射率は、物の表面がどれだけ赤外線を出すかの値です。光る金属のように低い物は、実際より低く表示されます
  • 日本アビオニクスは、黒体塗料を塗った所と塗らない所の表示が同じになるように放射率を合わせる方法を案内しています
  • 校正の間隔はメーカーで違います。日本アビオニクスは1年に1回、フルークはTiS55 PROで2年を勧めています

値段の見方

  • 値段を出しているのはハンディ型とスマホで使う小型だけです。ハンディ型の普及機は、AD‑5637が49,800円、CHE‑TG220が123,800円、testo 868が278,000円です(いずれも税抜)
  • スマホで使うtesto 860iは80,000円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 固定設置型と研究開発用は、レンズや測定範囲、ソフトの組み合わせで値段が変わるため、仕様を伝えて見積もりを取ります

選ぶときの注意

  • 測る物の大きさと距離から、画素数とレンズを決める
  • 測りたい最高温度が測定範囲に入るか確かめる
  • 光る金属やガラスを測るなら、放射率を合わせる手順を決めておく
  • ラインに付けるなら、PLCや監視の仕組みにつなぐ方法(Ethernet・Modbus・接点出力)を確かめる
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉