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GUIDE / SOUONKEI

騒音計とは?普通騒音計と精密騒音計の違い・検定・使い方と選び方

工場・建設現場・作業環境測定で使う業務用の騒音計(サウンドレベルメータ)の種類(普通騒音計・精密騒音計・周波数分析つき・騒音モニター⁠)⁠、JIS C 1509-1のクラス、計量法の検定と有効期限、騒音規制法と作業環境の測定のきまり、使い方と校正を、規格・官公庁の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

騒音計は、音の大きさを人の耳の感じ方に合わせて騒音レベル(dB)⁠と⁠し⁠て測る測定器です。JIS C 1509-1で、性能によってクラス1(精密騒音計)とクラス2(普通騒音計)に分かれます。選ぶときは「何のために測るか(法律の測定か、社内の管理か)」「クラス1が要るか」「周波数まで見るか」「置いて測り続けるか」の4つを先に決めます。

騒音計とは

騒音計は、サウンドレベルメータとも呼ぶ測定器です。日本規格協会のJIS C 1509-1:2017(IEC 61672-1:2013がもと)は、サウンドレベルメータを「騒音計」⁠と⁠もいうとしています。

測るものは大きく3つです。

  • 時間重み付きサウンドレベル(Lp):そのときどきの音の大きさ
  • 時間平均サウンドレベル(Leq):決めた時間の音の大きさを平均したもの(等価騒音レベル)
  • 音響暴露レベル(LE)⁠:1回だけ出る音(単発の騒音)の大きさを表す値

比較ページには、工場・建設現場・作業環境測定で使う業務用の騒音計を、種類ごとに代表の型式で載せています。スマートフォンのアプリ、クラスの表示が無い簡易型、振動だけを測る振動計は載せていません。

クラス1とクラス2(精密騒音計と普通騒音計)

JIS C 1509-1は、性能によってクラス1とクラス2の2つを決めています。

  • 設計の目標は同じ
  • 違うのは、許される誤差(受容限度値)の大きさと、動作温度の範囲
  • クラス2の受容限度値は、クラス1の値以上

計量法では、クラス1にあたるものを精密騒音計、クラス2にあたるものを普通騒音計と呼んで型式承認を出しています。作業環境や工事の騒音ならクラス2、製品の音の評価や静かな場所の測定ならクラス1を選びます。

計量法の検定

検定付きが要るとき

  • 騒音規制法の特定建設作業の騒音は、計量法第71条の条件に合格した騒音計で測る(環境省の告示)
  • 航空機騒音の測定も、有効期間内の検定証印などが付いた騒音計を使う(環境省のマニュアル)
  • 社内の管理や目安を取るだけなら、検定の無い騒音計でも測れる

有効期限

  • 騒音計の検定の有効期限は5年
  • 古い基準で型式承認を受けた騒音計が、古い基準で検定に合格できるのは2027年10月31日まで

買い方

メーカーによって、検定付きを標準にするか、注文時に頼むかが違います。小野測器は検定なしを標準にしていて、検定付きは発注時に頼みます。出荷時検定料は普通騒音計で15,300円(非課税)⁠+22,900円(税抜)、精密騒音計で23,000円(非課税)⁠+35,400円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す⁠。

測るときのきまり

騒音規制法(建設作業)

  • 特定建設作業の騒音は、敷地の境界線で85デシベルを超えないこと
  • 周波数の重み付けはA特性、動特性は速い動特性(FAST)⁠を⁠使⁠⁠⁠⁠う

作業環境(騒音障害防止のためのガイドライン⁠)

厚生労働省は2023年4月にガイドラインを改訂しています。

  • 等価騒音レベルで、85dB未満・85dB以上90dB未満・90dB以上の管理区分に分ける
  • 作業環境測定は6月以内ごとに1回、定期に行う
  • 人に付けて測る個人ばく露測定のばく露計は、JIS C1509-1またはIEC 61252に決められた精度を満たすものを使う

4つの種類

  • 普通騒音計(クラス2):作業環境・工場・工事の騒音に。検定付きで買える機種と、社内管理向けの機種がある
  • 精密騒音計(クラス1):製品の音の評価、小さな音・速く変わる音の測定に
  • 周波数分析つき:1/1オクターブ・1/3オクターブに分けて、どの高さの音がうるさいかを見る。防音の対策や異音の原因探しに
  • 常時監視(騒音モニター):工事現場の敷地境界などに置いて測り続け、値を大きな数字で見せる。決めた値を超えると警告灯で知らせる

使い方と校正

  • 屋外では防風スクリーン(ウインドスクリーン)を付けて、風の音を減らす
  • 測る前と後に、音響校正器で基準の音を入れて感度を合わせる
  • 検定付きの騒音計は、メーカーが指定する音響校正器で校正する(リオンのNL-43/53/63の場合)
  • 記録を残すときは、SDカードや内蔵メモリーに等価騒音レベルなどを時間ごとにためる

選び方

  1. 法律の測定(騒音規制法・航空機騒音など)に使うなら、計量法の型式承認のある機種を検定付きで買う
  2. クラス1が要る測定か、クラス2で足りるかを決める
  3. 防音の対策や原因探しまでするなら、オクターブ分析ができる機種にする
  4. 工事現場で見張るなら、表示と警報のある騒音モニターにする
  5. 値段は、同じクラス・検定の有無でそろえて比べる

出典

  • 日本規格協会 JIS C 1509-1:2017(規格票プレビュー)
  • 環境省 特定建設作業に伴つて発生する騒音の規制に関する基準
  • 環境省 航空機騒音測定・評価マニュアル
  • 厚生労働省 騒音障害防止のためのガイドライン(基発0420第2号)
  • 各メーカーの公式の製品ページ・カタログ(リオン・小野測器・アコー・ソーテック・ブリュエル・ケアー・テストー・カスタム・環境クラウドサービス)
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