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GUIDE / PARTICLE-COUNTER

パーティクルカウンターとは?気中と液中の違い・清浄度クラス・選び方と校正

クリーンルームや半導体・医薬・食品工場で使う業務用のパーティクルカウンター(微粒子計測器)の種類(ハンディ型・ポータブル型・リモート型・液中⁠)⁠、ISO 14644-1(JIS B 9920-1)の清浄度クラスと測定点の数、JIS B 9921・JIS B 9925の校正、流量と最小可測粒径の選び方を、規格とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

パーティクルカウンターは、空気や液体の中の粒子を光で1個ずつ数え、大きさごとの個数を出す測定器です。空気を測る気中と、薬液や超純水を測る液中に分かれます。選ぶときは「何を測るか(空気か液か)」「どの粒径まで測るか」「流量(1点の測定時間)」「持ち歩くか、付けたまま測り続けるか」の4つを先に決めます。

パーティクルカウンターとは

パーティクルカウンターは、微粒子計測器・粒子計数器とも呼ぶ測定器です。リオンの解説では、気体中や液体中の微小な粒子を計測する装置としています。

  • 空気や液体をセンサに流し、レーザーの光を当てる
  • 粒子が光を通ると、散乱した光(または遮られた光)を受光素子が電気の信号に変える
  • 信号の大きさで粒径を、信号の数で個数を出す

測る粒径は、校正用の粒子と同じ光り方をする大きさ(光散乱相当径)で⁠、粒子の本当の大きさを測っているわけではありません(JIS B 9921)。

比較ページには、クリーンルームや工場で使う業務用のパーティクルカウンターを、種類ごとに代表の型式で載せています。PM2.5などの粉じん計、油圧作動油の汚染度を測る油中のもの、微生物を数える生物粒子計数器は載せていません。

4つの種類

ハンディ型⁠(気中)

  • 片手で持てる大きさで、流量は2.83 L/minが中心
  • 電池で動き、作業台の上や装置のまわりを1点ずつ測る
  • 日々の点検や、粒子が出ている場所探しに使う

ポータブル型(大流量)

  • 流量は28.3 L/min以上(50 L/min・100 L/minの機種もある)
  • 1点で多くの空気を吸えるので、清浄度の高い部屋でも測定が早く終わる
  • ISO 14644-1の清浄度クラスの評価や、医薬品工場の環境モニタリングに使う

リモート型(常時監視)

  • 部屋の壁や装置に付けたまま測り続ける
  • LAN・Modbus・4〜20 mAで監視の画面へ数字を送る
  • 何か所も並べて、清浄度多点監視システムを組む

液中パーティクルカウンター

  • 薬液や超純水を流して、その中の粒子を数える
  • 半導体の洗浄の薬液、フォトレジスト、超純水の粒子の管理に使う
  • 配管につなぐインライン型と、試料を取って測る型がある

清浄度クラス(ISO 14644-1・JIS B 9920-⁠1)

清浄度のクラスは、ISO 14644-1(日本ではJIS B 9920-1:2019⁠)⁠で決まっています。

  • 粒径0.1〜5 μmのうち、決めた粒径以上の粒子が1 m³にいくつあるかでクラス1〜9に分ける
  • たとえばクラス5は、0.5 μm以上が3,520個/m³まで
  • 昔の「クラス100」「クラス10000」は米国のFed-Std-209Eの呼び方で、この規格は2001年11月に廃止

測定点の数と1点で吸う量

  • 測定点の数は部屋の面積で決まる(2 m²で1点⁠、24 m²で6点、1,000 m²で27点。リオンの解説の表)
  • 1点で吸う量は、上限粒子数が20個になる量か、1分か2 Lの大きいほう
  • 吸う位置は、原則として作業台の高さ

医薬品の無菌区域では、日本薬局方やEU-GMPで、0.5 μmと5 μmの粒子の数の上限が決まっています。

校正の規格(JIS B 9921・JIS B 9925)

  • 気中:JIS B 9921(ISO 21501-4がもと)。光散乱式気中粒子計数器の校正と検証の方法
  • 液中:JIS B 9925(ISO 21501-2がもと)。光散乱式液中粒子計数器の校正と検証の方法
  • 決まっていること:計数効率、偽計数、流量の誤差(±5%以内)、最大濃度での計数損失(10%⁠⁠⁠以下)
  • 校正は1年以内が望ましく、リオンも1年に1回の校正をすすめている

選び方

1. 何を測るか

空気ならば気中、薬液や超純水ならば液中を選びます。液中は、流す液が接液部の材質を傷めないかを確かめます。

2. 最小可測粒径

測りたい清浄度クラスの粒径で決めます。多くの気中の機種は0.3 μmから、半導体のスーパークリーンの評価には0.1 μmまで測る機種があります。

3. 流量

日々の点検ならハンディ型の2.83 L/min、クラスの評価なら28.3 L/min以上を選びます。

4. 最大濃度

粒子が多い場所では、2つの粒子を1個と数えて少なく出ます。測る場所の粒子の多さに合う最大濃度の機種を選びます。

5. データの管理

医薬品工場では、21 CFR Part 11やEU GMP Annex 11に沿った監査証跡・改ざん防止の機能を持つ機種を選びます。

使うときの注意

  • 気中の機種は大気圧で使う設計。圧縮エアーをそのまま吸わせず、高圧ディフューザを使う
  • ミストや油分の多い空気を吸わせない(内部の汚れや故障のもと)
  • 測る場所を変えたら、ゼロカウントフィルタでゼロを確かめる
  • 累積表示は、その粒径以上の粒子の個数。差分表示は、次の粒径未満までの個数

出典

  • 日本規格協会 JIS B 9921:2010・JIS B 9925:2010・JIS B 9920-1:2019 規格票プレビュー
  • リオン 微粒子計測器(パーティクルカウンタ)と⁠は・基本原理・気中/液中パーティクルカウンタでの測定と管理・FAQ
  • 各メーカーの公式の製品ページ
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