口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / ONDO-CHOUSETSUKI

温度調節器とは?仕組み・種類・サーモスタットとの違いと選び方

工場の炉・成形機・包装機・恒温槽で使う温度調節器(温調器・デジタル指示調節計)について、PID制御の仕組み、パネル取付型・モジュール型・プログラム調節計の違い、サーモスタットとの違い、ヒーターへのつなぎ方と選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

温度調節器は、センサーで測った温度を目標に近づけるよう、ヒーターや冷却の出力を自動で加減する計器です。1台で1つの温度を制御するならパネル取付型、ヒーターが多い装置ならモジュール型、昇温・保持・降温を順に動かすならプログラム調節計を選びます。選ぶ前に「センサーの種類」「ヒーター側の機器(リレー・SSR・電力調整器)」「盤の穴の大きさと奥行き」の3つを決めておきます。

温度調節器とは

温度を測るセンサー(熱電対・測温抵抗体)の信号を受け、目標の温度との差を見て、出力を決め続ける計器です。温調器・温度調節計・デジタル指示調節計とも呼びます。

  • 理化工業の解説では、温度制御は「対象となっているものの温度を必要な温度になるように操作すること」⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 前面に今の温度(PV)と目標の温度(SV)を出し、キーで設定を変えます

比較ページには、メーカーが自社の製品として売り、公式サイトで仕様を確かめられた工業用の温度調節器を、1社1〜2製品に絞って載せています。

サーモスタットとの違い

  • バイメタル式などのサーモスタットは、決めた温度で電気を入り切りするだけの部品です
  • 温度調節器は、温度を数字で測って表示し、PIDで出力の量まで加減します。立ち上がりの行き過ぎや、温度の波を小さくできます
  • 入り切りだけで足りる所には、ON/OFF動作も選べる温度調節器を使えます(大倉電気⁠のEC4100C、富士電機のPXF4など)

仕組み:PID制御

  • 比例(P):目標との差の大きさに比例して出力を加減します
  • 積分(I):残った小さな差をなくすように出力を足します
  • 微分(D):温度の急な変化を抑えるように出力を加減します
  • P・I・Dの値は、多くの機種でオートチューニングが自動で決めます。手で決める方法には、ステップ応答法や限界感度法があります(理化工業「温度制御の手引き」)

3つの種類

パネル取付型

  • 盤の前面の四角い穴に1台ずつはめ込み、1台で1つの温度を制御します。48×48mmの大きさが中心です
  • このページの例:アズビルの形 C1M、大倉電気のEC4100C、神港テクノスのACS2、シマデンのSRS11A、チノーのLT23A、東邦電子のTTM‑000Wシリーズ、富士電機のPXF4、横河電機のUT32A、理化工業のRZ100

モジュール型

  • 盤の中のDINレールに並べ、1台で2〜4chを制御します。台数を足して点数を増やし、設定と監視は通信で行います
  • このページの例:理化工業のSRZ(1台4CH・最大16台)、東邦電子のTTX‑800(1台2ch・最大10台)

プログラム調節計

  • 温度を上げる・保つ・下げる順番と時間を覚えさせ、そのとおりに動かします。パターンとステップの数で組める運転の長さが決まります
  • このページの例:チノーのKP1000(最大19パターン)、シマデンのFP23A(最大20パターン・400ステップ⁠)

ヒーターへのつなぎ方

制御出力の種類で、間に入れる機器が変わります。

  • リレー接点出力:リレーやマグネットをはさみます。接点に寿命があるので、入り切りの周期を短くしすぎないようにします
  • 電圧パルス(SSR駆動)出力:SSRをはさみます。接点の寿命の心配がありません
  • 電流出力(4〜20mA):電力調整器(サイリスタ)をはさみ、電力を細かく加減します
  • 配線は、各社の取扱説明書の端子の図どおりに行います

選ぶときに決めること

  • 入力:使うセンサー(熱電対の種類・測温抵抗体)に合うか。多くの機種は切り替えて使えます
  • 精度とサンプリング周期:細かい温度を見るなら精度の数字を、速く変わる温度ならサンプリング周期を比べます
  • 制御出力:ヒーター側の機器(リレー・SSR・電力調整器)に合わせます
  • 大きさ:盤の穴の大きさと、盤の中の奥行きを測ってから選びます
  • 通信:PLCとつなぐなら、RS-485のプロトコル(MODBUSなど)やPLCリンクの対応を確かめます

値段の見方

値段を公式に出しているのは、理化工業のRZ100(公式通販で16,500円・税込)と⁠、東邦電子のTTM‑000Wシリーズ(21,670円・税込から)で⁠す⁠。ほかは入力・出力・通信・電源の組み合わせ(型式)で値段が変わるので、型式を決めて見積もりを取ります。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉