口コミを書く
GUIDE / LOW-RESISTANCE-METER

低抵抗測定器(低抵抗計)⁠と⁠は⁠?種類・4端子法の測り方・選び方

モーターの巻線や溶接部、遮断器の接触部を測る業務用の低抵抗測定器の種類(据え置き型・ポータブル型・主回路抵抗測定器)、4端子法の測り方、選び方を公式資料でまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

低抵抗測定器は、電流を流す線と電圧を測る線を分ける4端子法で、ミリオーム以下の抵抗を測る測定器で、低抵抗計やミリオームメータとも呼びます。選ぶときは「測る相手の抵抗」「流す電流」「使う場所」の3つを先に決めます。

低抵抗測定器とは

低抵抗測定器は、モーターの巻線や溶接部、コネクタ、遮断器の接触部のように、とても低い抵抗を測る測定器です。ふつうのテスターは2本の線で測るので、線と接点の抵抗も結果に入ります。低抵抗測定器は電流の線と電圧の線を分け、測る物の両端の電圧だけを読みます。

比較ページには、自社で作る会社の業務用の機種を、種類ごとに代表の型式で載せています。絶縁抵抗計、接地抵抗計、バッテリーテスタは別の比較にまとめています。

3つの種類

据え置き型の低抵抗計(ミリオームメータ)

  • 検査台や生産ラインに置いて、AC電源で使う
  • 日置電機のRM3545Aは、1000μΩレンジの分解能が1nΩで、最速21msで測れる
  • 鶴賀電機の356G-Hは、30mΩレンジに1Aを流し、分解能は0.1μΩ
  • テクシオ・テクノロジーのGOM-805/804は、値段を公開していて98,000円(税抜)⁠か⁠⁠⁠⁠ら

ポータブル型の低抵抗計

  • 電池で動き、据え付けた設備のところまで持ち歩いて測る
  • 日置電機のRM3548-50は、約890gで単3形電池8本で動く
  • 測った値を本体に残せるので、報告書をまとめて作れる

主回路抵抗測定器(接触抵抗測定器)

  • 10Aや100Aを流して、遮断器や断路器の接触部の抵抗を測る
  • 芹沢システムリサーチのST-10Aは最大10Aで約3.7kg、ST-102Aは最大100Aで約7kg
  • 高橋工業のT-μM100は、100Aを流して1〜1999μΩを読む
  • シーブイエンジニアリングのCVE-18は、10Aを約10秒かけて増減し、三相分をまとめて印刷する

選び方

測る相手の抵抗で分解能を決める

溶接抵抗は一般に10μΩ〜100μΩ程度です。この範囲の差を見るなら、μΩより細かく読める機種を選びます。部品の選別で基準値からのずれを見るなら、アデックスエールのAX-1142Nのように%で表示できる機種が使いやすくなります。

流す電流を決める

電流を増やすと小さな電圧を読みやすくなる一方、接点や細い線には負担になります。リレーやコネクタの接点は、開放電圧を抑えるモードで測ります。クロマジャパンの16502はドライサーキットモードで開放電圧が20mV未満です。

使う場所で形を決める

  • ラインに組むなら、測定の速さと判定の出力を見る
  • 現場を回るなら、電源と質量を見る
  • 受変電設備で測るなら、流せる電流と接続コードの長さを見る

値がずれる原因と対策

  • 熱起電力:金属どうしの接点で出る電位差で値がずれる。オフセット電圧補正やパルス測定で除く
  • 温度:銅線は温度で抵抗が変わる。温度補正で基準の温度の値にそろえる
  • インダクタンス:巻線は電流が安定するまで時間がかかる。測定を遅らせる機能を使う

よくある失敗

  • テスターで低い抵抗を測り、線と接点の抵抗まで含めた値で判定する
  • 温度をそろえずに、前回の巻線抵抗と比べる
  • 接点を大きな開放電圧で測って、接触面の状態を変えてしまう

まとめ

低抵抗測定器は、部品やラインの検査なら据え置き型、設備の保守ならポータブル型、遮断器や断路器の点検なら主回路抵抗測定器で選びます。比較ページで測定範囲と測定電流を見比べ、値段の載っていない機種は見積りを取ります。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉