口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / LEAK-TESTER

リークテスターとは?原理と種類・差圧式と直圧式の違い・ヘリウムとの使い分け

リークテスター(エアーリークテスター・気密試験機・ヘリウムリークディテクタ⁠)の原理と仕組み、差圧式・直圧式・ヘリウム(真空法)・スニッファーの4種類の違い、水没検査からの置き換え、温度による誤判定、使い方と選ぶときに見る点を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

リークテスターは、部品や製品に空気やガスを入れて、漏れがあるかを調べる検査装置です。選ぶときは「どのくらいの漏れを不良とするか」「試験圧力」「ワークの温度が安定しているか」「1台で何品種を検査するか」の4つを先に決めます。空気で足りる漏れなら差圧式、それより小さな漏れはヘリウムを使います。

リークテスターとは

リークテスターは、ワークに空気やガスを入れ、漏れがあるかを圧力の変化やガスの量で調べる検査装置です。エアーリークテスター・気密試験機・リーク検査装置・ヘリウムリークディテクタとも呼びます。

比較ページには、工場の量産ラインや品質検査で使う業務用のリークテスターを、方式ごとに各社の代表の製品で載せています。家庭や保安用のガス漏れ警報器、エアコンの冷媒の漏れを探す点検用の検知器、水道の漏水探知器は載せていません。

原理と仕組み

  • ワークに空気を入れて閉じ込めると、漏れがあれば中の圧力が下がる。この下がり方で漏れを見るのがエアーリークテスト
  • 差圧式は、漏れのないマスターとワークに同じ圧力を入れ、一定時間後の2つの圧力の差を差圧センサーで読む
  • 測る順番は、加圧 → 平衡(加圧で上がった温度が落ち着くのを待つ)→ 検出 → 排気
  • ヘリウム式は、ワークから漏れてきたヘリウムを質量分析計で数え、漏れの量として出す

4つの種類

差圧式(エアー)

  • マスターとワークの圧力の差を読むので、空気による検査の中では小さな漏れまで見られる
  • 温度や変形の影響をマスター側で打ち消しやすい
  • 量産ラインの全数検査で多く使われる

直圧式(圧力降下)

  • ワークの圧力の下がり方だけを見る。マスターがいらない
  • 差圧式より感度は下がり、圧力が高いほど分解能も下がる
  • 大きめの漏れをすばやく見分けたいときに使う

ヘリウム(真空法)

  • ヘリウムを入れたワークを真空のチャンバーに入れるか、ワークの中を真空にして、漏れてきたヘリウムを数える
  • 空気では見えない小さな漏れまで、量として数字で出せる
  • 検査のたびにヘリウム代がかかる。回収装置で使い回す方法もある

スニッファー(ヘリウム・⁠⁠⁠水素)

  • ワークにガスを入れ、外に漏れ出たガスをプローブで吸い込んで調べる
  • プローブを当てた所で反応するので、漏れの場所を探すのに向く
  • 水素は、漏れたガスをローカルチャンバに集めて濃度を測る使い方もある

差圧式と直圧式の違い

  • 差圧式:マスターと比べる。感度が高く、検出の時間を短くできる
  • 直圧式:ワークだけで見る。仕組みが簡単で、マスターを用意しなくてよい
  • 小さな漏れを短い時間で見たいなら差圧式、大きめの漏れを手軽に見るなら直圧式

水没検査からの置き換え

  • 水に沈めて気泡を目で見る検査は、見落としが避けられない・乾かす工程がいる・自動化できない
  • エアーリークテスターなら、合否を数字で出して自動で振り分けられる
  • 空気で足りない小さな漏れは、ヘリウムの検査に置き換える

温度による誤判定

  • 空気は温度が変わると圧力も変わるので、漏れが無くても圧力が動く
  • 溶接・洗浄・乾燥の直後のワークは、検査の間に冷えて圧力が下がり、漏れありと出やすい
  • 対策は、温度が落ち着くまで待つ・ワークの温度を測って補正する・ワークどうしを比べる方式にする、のどれか

使い方

  • ワークを治具で密閉し、試験圧力と時間(加圧・平衡・検出)、合否のしきい値を品種ごとに決める
  • 品種ごとの条件はチャンネル(テストプログラム)として本体に持たせる
  • ふだんの点検は、漏れの量が決まった基準の漏れ(リークマスターなど)をつないで、正しく判定するかを確かめる

選ぶときに見る点

  • 不良とする漏れの大きさ:これで、エアーかヘリウムか、差圧式か直圧式かが決まる
  • 試験圧力:ワークの使い方に合わせる。真空側で見る検査もある。ガスで1MPa以上をかける検査は、都道府県への申請が必要なことがある
  • 温度の補正:溶接や洗浄の直後に検査するなら、温度を補正できる機種か
  • チャンネル数:1台で検査する品種の数
  • 通信:ラインのPLCとつなぐなら、I/Oのほかにフィールドバス(EtherNet/IP・PROFINETなど)に対応するか
  • 値段:公開しているメーカーはほとんど無い。ワークと条件を伝えて見積もりを取り、マスター・治具・ガス代まで含めて比べる

関連する比較

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉