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GUIDE / KOGYO-NAISHIKYO

工業用内視鏡とは?種類の違いと、先端径・長さ・先端可動の選び方

設備・配管・エンジン・機械の中を点検する工業用内視鏡(内視鏡カメラ・ボアスコープ)について、先端が曲がるビデオスコープ・先端が曲がらないスコープ・配管用の管内カメラの違い、ビデオスコープとファイバースコープの違い、先端径とケーブル長の選び方、計測機能、値段の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

工業用内視鏡は、細い管の先のカメラで、配管や機械の中を分解せずに見る検査機器です。機械やエンジンの中で向きを変えて見るなら先端が曲がるビデオスコープ、まっすぐな穴や手元のすき間なら先端が曲がらないスコープ、排水管や給水管の奥なら配管用の管内カメラを選びます。「どの太さの穴に入れるか」「どこまで奥に入れるか」「中で先端を曲げたいか」の3つを先に決めると、選ぶ製品が絞れます。

工業用内視鏡とは

配管や機械の中、鋳物、深い穴など、人の目で直接見られない場所を見る検査機器です。内視鏡カメラ・ボアスコープとも呼びます。先端にカメラとライトの付いた細いプローブを入れ、分解せずに中の傷・さび・詰まり・異物を画面で確かめます。撮った静止画と動画は、点検の記録や報告書にそのまま使えます。

比較ページには、メーカーが自社の製品として売り、公式サイトで仕様を確かめられた製品を、1社1〜2製品に絞って載せています。医療用の内視鏡、スマホやパソコンにつなぐだけの家庭向けの内視鏡、下水道本管の調査車両、点検サービスだけのもの、中古品、代理店が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

先端が曲がるビデオスコープ

  • 手元のスティックやダイヤルで先端のカメラを曲げ、中に入れてから見る向きを変えます
  • エンジンや機械の奥、曲がった先、部品の裏側を見るときに使います
  • ステレオ計測で傷の長さ・深さ・面積を測れる機種もあります(IPLEX NX)
  • このページの例:ワブテック・インスペクション・テクノロジーズ・ジャパンのIPLEX GX/GTとIPLEX NX、スリーアールソリューションの3R‑JFIBER、松電舎のMIVS‑6010LAA4、サンコーの先端可動式360度ジョイスティック工業内視鏡、イチネンTASCOのTA418MH‑1.5M

先端が曲がらないスコープ

  • 先端が固定されたタイプで、まっすぐな穴の奥や手元のすき間を見ます
  • つくりが単純なぶん細くしやすく、極細のファイバースコープもこの形です
  • 電池で動く手軽なハンディ型もあります
  • このページの例:松電舎のMIVS‑08010TP(外径0.8mm)、RIDGIDのmicro CA‑350、サンワサプライのCMS‑ES03SET‑1

配管用の管内カメラ

  • 太いカメラを固めのケーブルの先に付け、配管に押し込んで奥へ進めます
  • ケーブルはリールやケースに巻いて持ち運びます
  • 挿入距離を出すカウンターや、映像の上下をそろえる自動水平を持つ機種があります
  • このページの例:スリーアールソリューションの3R‑FXS07、RIDGIDのSeeSnake ミニプロ、アサダのクリアスコープ 2830HD‑X、サンコーの配管用内視鏡スコープpremier

ビデオスコープとファイバースコープの違い

  • ビデオスコープ:先端の小さなセンサーで撮った映像を、手元のモニターへ送ります。今の工業用内視鏡の多くはこの形です
  • ファイバースコープ:光ファイバーで映像を送ります。極細の工業用内視鏡に使います
  • ボアスコープ:工業用内視鏡に使う光学装置をまとめて呼ぶ言葉です

先端径と長さの選び方

先端径⁠(太さ)

  • 入れる穴やすき間より細いものを選びます。細いほどよいのではなく、穴に合った太さにします
  • 松電舎の解説では、φ0.85〜1.2mmは微細な穴や精密部品、φ1.8〜2.7mmは細い穴・深穴・エンジンの中、φ4.0mm前後は一般の配管や設備点検に使います
  • 配管用の管内カメラは、カメラの外径が23〜28mmほどで、内径40〜200mmほどの管に使います

長さ

  • 見たい場所までの奥行きで決めます。長すぎると取り回しにくくなります
  • 松電舎の解説では、1m前後は机の上での部品検査、3m以上は配管や奥行きのある設備に使います
  • 先端が曲がる角度は、太さとケーブルの長さで変わります(3R‑JFIBERは長いほど小さくなります)

計測機能

  • IPLEX NXは、ステレオ計測用のアダプターを付けると、2点間の距離、基準面からの深さ・高さ、面積を画面の上で測れます
  • 3R‑JFIBERは、大まかな大きさを見る十字スケールを出せます
  • 配管用の管内カメラは、ケーブルの挿入距離を画面に出す機種が多く、詰まりや傷の位置を記録できます

値段の見方

  • 値段を出しているのは13製品中9製品です。先端が曲がる型は、松電舎のMIVS‑6010LAA4が190,000円(税抜)、イチネンTASCOのTA418MH‑1.5Mが800,000円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 配管用の管内カメラは、サンコーが218,000円(税込・20m)、スリーアールソリューションが249,000円(税別・20m)、アサダが620,000円(税別・30m)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 太さとケーブルの長さで値段が大きく変わります。同じ太さ・同じ長さでそろえて比べます
  • IPLEXシリーズやRIDGIDの機種は、太さと長さを伝えて見積もりを取ります

選ぶときの注意

  • 先端径は、入れる穴やすき間より細いものにする
  • 熱い所や水の中で使うなら、使える温度と防水を確かめる
  • 傷の大きさを数字で残すなら、計測機能のある機種を選ぶ
  • 買う前にデモ機で、実際の穴や配管に入るかを確かめる
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