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GUIDE / KAKUDAIKYO

拡大鏡とは?照明拡大鏡・スタンドルーペ・ヘッドルーペ・検査用ルーペの種類と倍率の選び方

工場の検査・組立・はんだ付けや研究室で使う業務用の拡大鏡について、アーム式の照明拡大鏡・卓上のスタンドルーペ・ヘッドルーペ・手持ちの検査用ルーペの違い、倍率の意味と選び方、LED照明の明るさと調光、ARコート、目盛付きのスケールルーペを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

拡大鏡は、レンズで物を大きく見せて細かい部品やキズを見やすくする道具で、ルーペとも呼びます。手を動かしながら広く見るならアーム式かスタンド式の照明拡大鏡(2倍前後)、両手を空けて動きながら見るならヘッドルーペ、キズや寸法を確かめるなら10倍前後の手持ちの検査用ルーペを選びます。比べるときは「倍率」「レンズの大きさ」「照明の明るさと調光」「机への付け方」「目盛の有無」の5つを先に決めます。

拡大鏡とは

拡大鏡は、凸レンズで物を大きく見せる道具です。ルーペはドイツ語で、日本語に訳すと拡大鏡になります。

工場では、基板や小さな部品の目視検査、組立やはんだ付け、印刷物や塗装面の確認に使います。研究室では、試料の観察や細かい手作業に使います。

老眼鏡は30〜40cm先にピントを合わせるための眼鏡で、物そのものを大きく見せる拡大鏡とは目的が違います(エッシェンバッハ)。

比較ページには、日本法人のある8社の代表の型式を、方式ごとに載せています。

4つの方式

照明拡大鏡(アーム式)

  • 机の端にクランプで付け、長いアームの先にレンズとLEDの照明が付く
  • レンズを作業する所の真上に持ってきて、両手を使いながら見る
  • ホーザンのL‑678はアーム長855mm、オーツカ光学のSKKL‑Fは2〜15倍のレンズを付け替える

スタンド式⁠(卓上)

  • 重い台に載せて置くだけで使える。机にクランプを付けられない所でも使える
  • 2倍・レンズ径100mm前後のLEDスタンドルーペは、乾電池やUSBで点く型もある
  • 日機のNLLP50ST‑3Dは卓上式で、20cmの距離で8,700lx

ヘッドルーペ

  • ヘッドバンドで頭に付け、両手を空けて見る
  • メガネをかけたまま使える型が多い(エンジニア⁠のSL‑80、エッシェンバッハのラボヘッド⁠)
  • 倍率の違うレンズに付け替えられる型がある(新潟精機のHL‑LEDは4枚)

検査用ルーペ(手持ち)

  • 目と物に近づけて、10倍ほどの高い倍率で狭い範囲を見る
  • 0.1mm刻みの目盛を入れたスケールルーペなら、見ながら寸法を読める
  • LEDの付いた型は、暗い所でも使える(Elcometer 137はタンクの中などの検査向け)

倍率の選び方

倍率の意味

  • 倍率は、25cm離して見たときに何倍に大きく見えるかを表す。2倍なら1cmの物が2cmに見える
  • これは長さで見た線倍率。面積で見ると2乗になり、ホーザンのL‑678は線倍率1.75倍・面積倍率約3倍と書いている

作業ごとの倍率

  • エッシェンバッハは、観察や検査には4倍から、工業製品の検品は5〜20倍、印刷の仕上がりは10倍前後、時計修理は3〜15倍を挙げている
  • 手を動かしながら見る組立・はんだ付けは、アーム式やスタンド式の2倍前後で広く見る

倍率を上げると変わること

  • ピントの合う距離が短くなる:2倍なら20cmほど離しても合うが、5倍では5cmほどまで近づける
  • レンズが小さくなり、見える範囲が狭くなる:2倍で直径10cm、10倍で直径3.5cmほど
  • 5倍くらいからは目と物に近づけ、片眼で見る使い方になる

照明の選び方

  • 明るさは、距離をそろえて比べる。ホーザンのL‑678は100〜150mmで2,700〜3,500lx、日機のNLLP60BT‑3Dは20cmで8,800lx
  • 光る部品を強く照らすと反射で目が疲れる。調光できる型を選ぶ(日機⁠のNLLPシリーズは20〜100%の無段階)
  • 蛍光灯の照明拡大鏡は常に高温になる。LEDは発熱が少なく、光を絞ると熱も減る(オーツカ光学)
  • 色温度はメーカーで違う(ホーザンL‑678は6500K、日機NLLPは5,700K)

レンズの選び方

  • 天井の照明がレンズに映り込むなら、ARコート(反射防止)のレンズを選ぶ。オーツカ光学は2〜10倍でARコートを用意している
  • 青く見えることのある青色ガラスより、透明度の高い白いガラスのレンズのほうが色を正しく見られる⁠(日機)
  • 手持ちの検査用ルーペは、2枚のレンズで色のにじみを抑えたアクロマートが多い

買う前に

  • オーツカ光学は、購入を考えている会社にデモ機を無料で貸し出している(実働5日間・返送料は利用者が負担)
  • 実際に見る部品をデモ機で見て、倍率とレンズの大きさを決める
  • カメラで撮ってモニターに映したいなら、拡大鏡ではなくマイクロスコープを比べる
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