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GUIDE / CHROMATOGRAPH

クロマトグラフとは?HPLC・UHPLC・GC・ICの違いと選び方

品質管理・研究開発・環境分析で使うクロマトグラフ(分析装置)について、液体クロマトグラフ(HPLC・UHPLC)、ガスクロマトグラフ(GC)、イオンクロマトグラフ(IC)⁠の⁠違⁠い⁠、クロマトグラムとの違い、検出器の選び方、値段の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

クロマトグラフは、試料の成分をカラムで分け、どの成分がどれだけ入っているかを測る分析装置です。液体に溶かして測るならHPLC、分析時間を短くして細かく分けたいならUHPLC、気体になる成分や溶媒を測るならガスクロマトグラフ(GC)、水の中のイオンを測るならイオンクロマトグラフ(IC)を選びます。どれも検出器の組み合わせで測れる成分と値段が変わるので、「何を測るか」「1日に何検体流すか」「置く場所の広さ」を先に決めます。

クロマトグラフとは

試料の中の成分を、カラムの中を進む速さの違いで分け、検出器で量を測る分析装置です。液クロ・ガスクロとも呼びます。

  • クロマトグラフィーは測り方、クロマトグラムは測った結果、クロマトグラフは装置を指します(日本分光「HPLCの基礎」)
  • クロマトグラムは、横軸に時間、縦軸に信号の強さをとった図です。ピークの出る時間で成分を見分け、ピークの面積か高さで量を出します

比較ページには、メーカーが自社の製品として売り、公式サイトで仕様を確かめられた分析用の装置本体を、1社1〜2製品に絞って載せています。質量分析計と組んだLC‑MS・GC‑MS、工場のラインに付けるプロセスガスクロマトグラフ、カラム・消耗品だけの製品、代理店が売る他社製品は載せていません。

4つの種類

HPLC⁠(汎用)

  • 試料を溶かした液を移動相としてカラムに流し、カラムを通る速さの違いで成分を分けます
  • ポンプ・オートサンプラー・カラムオーブン・検出器を組むか、1台にまとめた一体型を使います
  • このページの例:島津製作所のi‑Series LC‑2070C、日本分光のEXTREMA 4500Model、サーモフィッシャーのVanquish Core

UHPLC(超高速)

  • HPLCより高い圧力で、細かい粒子のカラムに液を流します。分離がよくなり、分析の時間を短くできます
  • 日本分光の区分では、汎用のHPLCは30MPaまで、UHPLCは130MPaまでの圧力で分離します
  • このページの例:日本分光のEXTREMA(UHPLC構成)、サーモフィッシャーのVanquish Horizon

ガスクロマトグラフ⁠(GC)

  • 試料をヘリウムや窒素などのキャリアガスの流れに乗せてカラムに運び、オーブンでカラムを温めて成分を分けます
  • 無機ガスや低分子の有機化合物の分析に広く使います
  • このページの例:島津製作所のNexis GC‑2030、アジレントの8850 GC、ジーエルサイエンスのGC4000 PlusH、ジェイ・サイエンス・ラボのCGC‑001

イオンクロマトグラフ(IC)

  • 水溶液の中の無機イオンを測るHPLCの一種です。陰イオン・陽イオンを同時に分けて定量できます
  • 公定法にも採られていて、水道水や排水の分析で使います
  • このページの例:東ソーのIC‑8100EX、メトロームの930 Compact IC Flex

検出器の選び方

液体クロマトグラフ

  • 紫外可視(UV)⁠:190〜900nmに吸収のある成分を測れます。芳香族・色素・薬物など
  • 蛍光:決まった励起波長と蛍光波長で測るので、UVより選択的に測れます
  • RI(示差屈折率):ほとんどの成分を測れますが、温度の影響を受けやすく、グラジエント溶出には使えません
  • 荷電化粒子:UVの吸収がない成分も測れます(サーモフィッシャー⁠のVanquishシリーズで選べます)

ガスクロマトグラフ

  • アジレントの8850 GCはFID・TCDと質量分析計、ジーエルサイエンスのGC4000 PlusHはTCD・FID・PDDから選べます
  • 島津製作所のNexis GC‑2030は、FID・TCDに加えてBID・FTD・FPD・ECD・SCDまで選べます
  • ジェイ・サイエンス・ラボのCGC‑001のように、検出器を1つに絞った単用機もあります

値段の見方

  • 値段を出しているのは11製品中2製品です
  • アジレントの8850 GCは、1台仕様のキャンペーン価格で290万円〜(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • メトロームの930 Compact IC Flexは、参考価格で700万円〜(税抜)⁠で⁠す⁠。仕様で値段が変わります
  • ほかの製品は、検出器・オートサンプラー・ソフトの組み合わせで値段が変わるので、見積もりを取ります

選ぶときの注意

  • 測りたい成分に合う検出器を、その機種で選べるかを先に確かめる
  • カラム・溶媒・ガス・バイアルなど、消耗品の費用も見ておく
  • GCで水素をキャリアガスに使うなら、水素センサーと換気を用意する(ジーエルサイエンス⁠のGC4000 PlusHは防爆構造ではありません)
  • 今のHPLCの分析条件を引き継ぐなら、メソッドを移しやすい機種か確かめる
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