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GUIDE / ALCOHOL-CHECKER

業務用アルコール検知器の種類と選び方(チェッカー⁠の義務化・燃料電池式と半導体式の違い・寿命・⁠⁠記録)

安全運転管理者のアルコールチェック義務化で使う業務用のアルコールチェッカー(アルコール検知器)⁠を⁠、据置型・クラウド連携の携帯型・本体だけの携帯型の3つに分け、センサーの違い、寿命、記録と本人確認、J-BAC認定、価格の見方を、警察庁・国土交通省・アルコール検知器協議会とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

業務用のアルコールチェッカーは、運転の前後に息を吹き込み、呼気のアルコールを測って結果を記録するための検知器です。事務所に置く据置型、スマホからクラウドへ結果を送る携帯型、本体だけで測る携帯型の3つに分かれます。選ぶときは「どこで測るか(事務所か出先か)⁠」「記録をどう残すか」「1台を何人で何回使うか」の3つを先に決めます。

アルコールチェッカーの義務化とは

一定の台数の車を使う事業所は、事業所ごとに安全運転管理者を選びます。警察庁の資料では、乗車定員11人以上の車を1台以上、またはほかの車を5台以上使う事業所が対象です。

  • 2022年4月1日から:運転の前後に、目視などで運転者の酒気帯びを確かめ、記録を1年間残す
  • 2023年12月1日から:アルコール検知器を使って確かめ、記録を1年間残し、検知器をいつも使える状態にしておく
  • 選任の義務に違反したときの罰則は、50万円以下の罰金です(2022年10月1日から)

トラック・バス・タクシーなどの運送事業者は、国土交通省の決まりで2011年5月1日から、点呼のときにアルコール検知器を使っています。営業所ごとに検知器を置き、遠くで乗務を始める・終える運転者には携帯型を持たせます。

比較ページには、こうした会社が使う業務用の検知器を、各社の代表機で載せています。家庭用だけの製品、交換部品やマウスピースだけの製品、検知器を含まない点呼ソフトは載せていません。

3つの種類

  • 据置型(事務所):事務所や点呼場に置き、大勢が順に測ります。例はタニタのFC‑1500、東海電子のALC‑miniⅤ、サンコーテクノのST‑2000、アイリスオーヤマの顔認証型、矢崎エナジーシステムのYAE‑100Sです
  • 携帯型(クラウド連携):出先で測り、スマホのアプリからクラウドへ送ります。例はJVCケンウッドのCAX‑AD300、コムテックのVMC70A、パイ・アールのNEX‑E、グロックスのGX‑AC003、新東工業のDRACHEです
  • 携帯型(本体だけ):本体だけで測り、画面で結果を見ます。例は東海電子のALC‑Pocket、中央自動車工業のソシアックSC‑103、キングジムのBAC10、藤田電機製作所のFA‑900です

吹き込み方は、ストロー式・マウスピース式・吹きかけ式に分かれます。パーマンコーポレーションのPAC30はストローで直接吹き込み、小林薬品のKO270はマウスピースを使わない吹きかけ式です。

燃料電池式と半導体式の違い

アルコール検知器協議会(J-BAC)の資料では、燃料電池式と電気化学式は呼び方が違うだけで、同じ原理のセンサーです。

  • 燃料電池式(電気化学式)⁠:アルコールとの反応で生まれる電流の変化で測ります。温めずに使います
  • 半導体式:電気抵抗の変化で測り、ヒーターで温めて使います

掲載の製品では、燃料電池式のほうがセンサーの寿命の回数が多い傾向です。JVCケンウッドのCAX‑AD300(燃料電池式)は1年または10,000⁠回、キングジムのBAC10(半導体式)は購入後1年または1,000⁠回です。

センサーの寿命と点検

センサーは使うほど劣化するので、機種ごとに決まった回数か期間の早いほうで、交換か校正をします。

  • 交換:キングジムのBAC10は寿命が来たら本体ごと買い替え、タニタのFC‑810はカートリッジを付け替えます
  • 校正:東海電子のALC‑Pocketは12か月または7,500⁠回で、本体を送って有償の校正をします
  • 多人数:矢崎エナジーシステムの据置型YAE‑100Sは1年または20,000⁠回まで使えます

運送事業では、毎日、電源が入ることと壊れていないことを確かめます。少なくとも週1回以上、飲んでいない人で反応しないことと、アルコールを口に含ませると反応することを確かめます。

記録と本人確認

警察庁のQ&Aでは、次の内容を記録して1年間残します。

  • 確認者名、運転者の氏名、車の登録番号
  • 確認の日時、確認の方法(対面でないときは具体的な方法)
  • 酒気帯びの有無、指示事項、そのほか必要なこと

検知器の残し方は、機種でかなり違います。

  • 本体に残す:藤田電機製作所のFA‑900は99件、フィガロ技研のFALC‑11は2,500⁠件、アイリスオーヤマの顔認証型の端末は最大65,535⁠⁠⁠⁠件
  • 紙に刷る:サンコーテクノのST‑2000は顔写真付きで印字し、東海電子のALC‑miniⅤは免許証を読んでから測って印字します
  • クラウドに送る:アイリスオーヤマのIR‑FALC31はデータが3年間残り、新東工業のDRACHEは400日間残ります
  • PCに取り込む(パソコン連動)⁠:小林薬品のKO277は本体に3,000⁠回分を残し、USBでPCに取り込んでCSVで出せます
  • 残らない:中央自動車工業のソシアックSC‑103やJVCケンウッドのCAX‑AD50は、結果を点呼簿に書き写します

直行直帰のときの確かめ方

対面が原則ですが、直行直帰で対面できないときは、運転者に携帯型の検知器を持たせます。そのうえで、カメラやモニター、携帯電話で、管理者が顔色や声の調子と一緒に測定結果を確かめます(警察庁のQ&A)。

クラウド連携の携帯型は、測るたびに顔写真や位置情報を送り、替え玉を防ぎます。JVCケンウッドのCAX‑AD300は顔写真を自動で撮り、パイ・アールのNEX‑Eはアプリで顔認証をしてから吹き込みます。

J-BAC認定とは

アルコール検知器協議会(J-BAC)は2015年4月8日に発足し、規格に合う機器を認定しています。2026年1月1日時点で、認定は28団体・70機種です。認定機器には認定番号が付き、製品・取扱説明書・箱のどれかに認定マークと番号があります。

法令が求めるのは、アルコールの有無か濃度を警告音・警告灯・数値で示す機能です。国土交通省も、特定の検知器を推奨していません。比較表では、J-BACの一覧に型番が載っている製品だけに認定番号を書いています。

値段の見方

値段は、メーカーの公式サイト・公式ストアの本体1台の価格だけを載せ、税込にそろえて比べました。

  • 据置型:サンコーテクノのST‑2000が138,000円(税抜)、東海電子のALC‑miniⅤが195,800円(税込)、アイリスオーヤマの顔認証型が206,800円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 本体だけの携帯型:キングジムのBAC10が4,000円(税別)、JVCケンウッドのCAX‑AD50が4,980円(税込)、パーマンコーポレーションのPAC30が7,095円(税込)、藤田電機製作所のFA‑900が15,180円(税込)、サンコーテクノのAF‑50ADが30,000円(税抜)、東海電子のALC‑Pocketが34,980円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • クラウド連携:本体の値段を出しているのはJVCケンウッドのCAX‑AD300(39,800円・税込)だけです。月額は、グロックスが1IDあたり月275円、コムテックが月額500円(税抜)、アイリスオーヤマが検知器込みで月額1,518円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す

ほかの製品は、台数と使い方を伝えて見積もりを取ります。センサーの交換や校正の費用も、1台あたりの費用に入れて比べます。

飲んでいないのに反応するとき

J-BACの資料では、飲食物や薬、たばこ、洗口剤、歯磨きのあとでも反応することがあります。ノンアルコールビールなどにも、微量のアルコールが入っていることがあります。マウスピースやストローなど口に触れるものは、1人ずつ専用にします。

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