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GUIDE / WORKPIECE-CHUCK

工作物用チャックとは?旋盤の三爪・四爪・油圧チャックの違いと選び方

工作物用チャックの仕組みと、手締め三爪・四爪単動・パワーチャックの違いを解説。把握径・把握力・最高回転数・貫通穴径・主軸への取付を、メーカーの型番別公式資料で確認します。

2026年10月28日更新

この記事の答え

工作物用チャックは、旋盤で削る材料を爪でつかむ保持具です。手締め三爪・手締め四爪単動・シリンダで動かすパワーチャックで、爪の動きと段取りが変わります。選ぶときは、材料の形と把握径、主軸への取付、必要な把握力と回転数を先に決めます。棒材を通す加工では貫通穴径も確認します。

工作物用チャックとは

工作物用チャックは、加工する材料を保持する装置です。旋盤チャックとも呼びます。工具を保持するツールチャック、コレット、磁力で材料を保持するマグネットチャックとは分けて選びます。

工作物用チャックの比較ページには、メーカーの公式資料で型番別の仕様を確認できた製品を載せています。爪やシリンダだけの部品、中古品、生産終了品、販売店が扱う他社ブランド品は含めていません。

手締めとパワーチャックの違い

  • 手締め三爪は、ハンドルで締めます。小林鉄工のSC165Fはスクロール式で爪が連動し、内爪と外爪を入れ替えて使います
  • 手締め四爪単動は、爪を個別に調整します。小林鉄工のLI-8は、丸ものや異形ワークの把握に使います。四爪でも、爪が連動するスクロール式とは動きが違います
  • パワーチャックは、シリンダからの入力で把握します。松本機械工業のZはZKP型シリンダと組み合わせます。北川鉄工所のB-200は棒材を通す中空式、帝国チャックのOPNは外径をつかんで引き込む方式です

出典:小林鉄工 SC、小林鉄工 LI、松本機械工業 Z、帝国チャック OPNカタログ⁠。

把握径と貫通穴径を分ける

把握径は爪でつかめる材料の径、貫通穴径はチャックの中心を通せる径です。大きな材料をつかめても、同じ径の棒材が中心を通るとは限りません。

  • 北川鉄工所のB-206は、外径把握範囲が16〜169mmで、貫通穴径は45mmです
  • 同社のB-208は、外径把握範囲が13〜210mmで、貫通穴径は52mmです
  • 小林鉄工のSC165Fは、外径把握範囲が3〜134mm、内径把握範囲が43〜122mmです。公式表の括弧内には非推奨の拡張範囲もあるため、比較表では通常の範囲を採用しています

出典:北川鉄工所 B-200仕様、小林鉄工 SC仕様⁠。

把握力は爪全体と爪1個をそろえる

kNの数字だけで選ぶと、条件の違う値を比べてしまいます。静止時の値か、回転中の値かも確認します。

  • SC165Fの最大静的把握力は、31kNです
  • LI-8の締付力は、爪1個あたり11kNです
  • カワタテックの4612FCは、爪1個の把握力が19kNです。チャック外径は300mm、外径把握範囲は25〜265mmです
  • B-206の最大静的把握力は、57kNです。内径把握では、ドローバー入力を最大許容入力の半分未満に制限します

出典:カワタテック 44・46シリーズ能力表、北川鉄工所 B-200仕様、小林鉄工の各仕様表。

最高回転数と取付を確認する

  • 豊和工業のH01MA6Sは、最高使用回転数が4,500r/min、把握力が41.2kNです。H01MA8Sは4,000r/min、67.7kNです
  • 松本機械工業のZA5-6-46-17は、許容最高回転数が6,000min⁻¹、最大把握力が47kNです。対応するシリンダも合わせて選びます
  • シュンクのROTA-S plus 2.0 160-42 A5-SFGは、貫通穴径42mm、最大クランプ力65kNです。主軸取付はISO 702-1 Nr. 5で、爪のクイックチェンジ機構を備えます
  • 4612FCは、バックプレートを付けてから旋盤主軸へ取り付けます。同じ外径でも、直装形とフランジ形で取付方法が変わります

回転数は、使用する爪とシリンダの制限も含めて決めます。型番の呼び寸法から、実外径や貫通穴径を補わず、寸法図で確認してください。

出典:豊和工業 H01MA、松本機械工業 Z、シュンク 型番別仕様、カワタテック 46シリーズ⁠。

生爪・給脂と見積もり

カワタテックは、生爪を傷を抑える仕上げ加工用、硬爪を普通切削や粗加工用として案内しています。4612FCは、標準一体爪を別売の46DJ台爪に替えると生爪を使えます。

松本機械工業は、MMKパワーチャックに稼働8時間ごとの給脂を案内しています。清潔なグリスガンを使い、取扱説明書と稼働条件に沿って手入れを続けます。

掲載型番の数値価格は、取得した公式資料に記載がありません。見積もりでは型番だけでなく、機械の主軸端、材料の形・径、加工内容、爪・シリンダ・取付プレートの範囲まで伝えると、発注する構成をそろえられます。

出典:カワタテック 46シリーズ、松本機械工業 よくある質問⁠。公式資料の確認日:2026年10月28日。

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