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GUIDE / SEAM-WELDER

シーム溶接機とは?種類(据え置き・ロボット・小型・真空窒素封止)と、定格容量・板厚・価格の選び方

ローラー電極で板を連続して溶接するシーム溶接機の4つの種類、スポット溶接との違い、定格容量と板厚の見方、真空封止と窒素封止の使い分け、価格の出し方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

シーム溶接機は、回転するローラー電極で板を挟み、連続して抵抗溶接する機械です。使う場面で、据え置き型・ロボット搭載型・金属箔や薄板向けの小型・電子部品を封じる真空窒素封止型に分かれます。選ぶときは「何を溶接するか」「板厚はどれくらいか」「気密はどこまでか」の3つを先に決めます。

シーム溶接機とは

シーム溶接機は、円板の電極で板を上下から挟み、回しながら電流を流して溶接します。点でつなぐスポット溶接と違って線でつなぐので、水や気体を閉じ込めるタンクや缶、パッケージの封止に使います。

電元社トーアは、主な使い道に継手溶接、板継ぎ溶接、ロールスポット溶接を挙げています。三起工業は、気密溶接が簡単にできること、一度決めた条件を繰り返しやすいこと、溶融溶接より溶接温度が低く中身に熱が伝わりにくいことを特長に挙げています。

種類と違い

  • 据え置き型は、タンクや厚板の継ぎ目に使います。電元社トーアのUCT-120-4は、定格容量120kVAで自動車用ガソリンタンクを対象にします。ART-HIKARIの直流式は、100〜300kVAで板厚0.5〜6mm程度までです。
  • ロボット搭載型は、形に沿って電極を動かします。電元社トーアのRCGR-188は188kVAの直流インバータ式で、マフラーや燃料タンクを対象にします。ART-HIKARIは車体用やタンク用の型を案内しています。
  • 小型は、金属箔や薄板に使います。三起工業のSTK-10Hは10kVAで板厚0.05mmから溶接でき、SKM40は40kVAで板厚0.5mm以上に使えます。ユニオン電機のUAS-C70は、トランスと組む制御電源です。
  • 真空・窒素封止型は、電子部品のパッケージを封じます。日本アビオニクスのNAW-8000とアキムのASSS860は真空の中で、NAW-1105とアキムのANSS860は窒素の中で溶接します。

選ぶときに見る所

  • 板厚と材料を先に決めます。三起工業は、アルミ材を封止溶接に使えない機種があると案内しています。
  • 定格容量は、表の中で2kVAから300kVAまで開きがあります。
  • 速さは、板金ならm/min、パッケージ封止ならタクトで見ます。NAW-8000のマシンタクトは最速0.4秒で、アキムのASSS860のサイクルタイムは0.6秒/個です。
  • 製品設計のときは、フランジのような重ね代を入れます。コイル材の端末接続なら、重ねるだけで足ります。
  • 冷却水や空圧源を使う機種は、配管の用意も見ておきます。

価格と納期

表の7社は、公式に価格を出していません。ワークと溶接条件を伝えて見積もりをとります。豊栄製作所の真空シーム溶接装置は、納期を約5か月と案内しています。

手入れ

電元社トーアのUCT-120-4は、電極輪を外さずに先端の形を整える装置をオプションで付けられます。アキムのASSS860は、ローラ電極の自動交換機能で稼働率を保ちます。

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