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GUIDE / PRESS-DIE

プレス金型とは?型番で買える標準のプレス金型(汎用金型・タレパン用金型・カムユニット・ガイド部品⁠)の種類と、板厚・加工力・手入れの選び方

金属の板を打ち抜く・切り欠く・曲げるプレス金型のうち、型番で買える標準品の4つの種類、汎用金型で押すだけでできる加工、タレパン用金型の形式の合わせ方、カムユニットとフローティングカッターの加工力と耐久回数、ダイセットのガイド部品の違い、打抜き圧力の求め方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

プレス金型は、プレス機に付けて金属の板を打ち抜く・曲げるための型です。注文ごとに作る一品物のほかに、型番で買える標準品があります。標準品は、プレスで押すだけの汎用金型、タレパン用の金型、金型に組み込むカムユニットやフローティングカッター、ダイセット用のガイド部品に分かれます。選ぶときは「何mmの板まで抜くか」「どれくらいの力がかかるか」「給油や交換の手間をどこまで減らしたいか」の3つを先に決めます。

プレス金型とは

プレス金型は、プレス機で金属の板を押して、打ち抜く・切り欠く・曲げるための型です。上型と下型の組で使い、プレス型・抜き型とも呼びます。

自動車の部品のように形が決まった製品は、注文ごとに設計した一品物の金型で作ります。いっぽうで、板金の角の切り欠きや穴抜きのような決まった加工や、金型の中で使う部品には、型番で買える標準品があります。

比較ページには、日本の会社が自社で作る標準品を、型番の単位で載せています。注文で作る一品物の金型、プレス機そのもの、プレスブレーキの曲げ型、金型用のばねは載せていません。

4つの種類

  • 単体で使う汎用金型は、油圧プレスなどに載せて押すだけで、切り欠き・穴抜き・切断ができます。例は富士機工のコーナーカット150Ⅱと MLⅢホルダーです
  • タレパン用の金型は、タレットパンチプレスに入れて穴抜きや成形をします。例は村田ツールの12マルチツールZ と Z Air ⁠⁠⁠です
  • 金型に組み込むユニットは、カムユニットやフローティングカッターのように、金型の中で横からの穴あけやトリムをこなします。例は三協オイルレス工業の VALCAM-XS と、オイレス工業の OCFC ⁠⁠⁠です
  • ガイド部品は、ダイセットの上型と下型、ストリッパプレートがずれないように案内します。例は双葉電子工業の P-TPM と GML ⁠⁠⁠です

板厚と加工力で選ぶ

  • 富士機工のコーナーカット150Ⅱは、150×150までの切り欠きを板厚6.0mmまで切れます
  • 富士機工の MLⅢホルダーは、直径40〜60mmの穴を板厚6mmまで抜けます
  • 村田ツールの12マルチツールZ は軟鋼3.2mm・ステンレス2.0mmまで、Z Air は軟鋼4.5mm・ステンレス3.0mmまで抜けます
  • 三協オイルレス工業の VALCAM-XS VACXSW46 は、加工力14.7kNのピアス専用のカムユニットです
  • オイレス工業の OCFC5A-ST4 はせん断能力5kN、ハイテン材用の OCFC13-ST6 は13kNです

打抜き圧力の求め方

  • 村田ツールのカタログでは、打抜き圧力(kN)は⁠、パンチの外周長×せん断抵抗×板厚÷1000で求めます
  • せん断抵抗は、軟鋼が260〜350、アルミが150〜220、ステンレスが520〜560N/mm²です。同じ板厚なら、ステンレスは軟鋼より大きな力がいります
  • 単発で抜くときは、工具の幅を軟鋼・アルミで板厚以上、ステンレスで板厚の2倍以上にします

タレパン用の金型は形式を合わせる

  • タレパン用の金型は、機械のメーカーと形式に合うものを選びます
  • 富士機工は、アマダ・日清紡・村田・トルンプのタイプでタレットパンチプレス金型をそろえています
  • 村田ツールは、村田機械のタレットパンチプレスとプレスブレーキの純正金型メーカーです

ダイセットとガイド部品

  • ダイセットは、上型と下型をガイドポストでつなぐ金型の土台です。双葉電子工業の解説では、アルミ合金ダイセットは比重が鋼の約1/3と軽く、下死点の精度が上がります
  • プレーンガイド形は低コストで高精度、ボールガイド形は耐摩耗性・耐焼付性に優れ、給油が少なく済みます
  • 双葉電子工業の P-TPM は長期間給油がいらず、GML は摺動面に固体潤滑剤を入れています。高速・高荷重のときは、適度に給油します

耐久回数と交換

  • 耐久回数は、三協オイルレス工業の VALCAM-XS VACXSW46 が100万回、オイレス工業の OCFC が50万回です
  • 村田ツールのマルチツールは、パンチとダイの再研磨ができないので、減ったら替えます
  • 値段を公式の資料に出しているのは村田ツールで、12マルチツールZ のパンチホルダが588,000円、Z Air が492,000円です(税込・税抜の記載なし)
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