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GUIDE / LASER-KAKOUKI

レーザー加工機とは?ファイバー・CO2・レーザーマーカー・レーザー溶接機の違いと選び方

工場で使うレーザー加工機の4つの方式(金属の板やパイプを切るファイバーレーザー切断機、樹脂・木・紙を切るCO2レーザー加工機、部品に文字やコードを刻むレーザーマーカー、金属をつなぐレーザー溶接機⁠)⁠の違いと向き不向き、出力と板厚の見方、ラインへの組み込み、レーザーの安全の決まりを、各メーカーの公式資料と厚生労働省の通達をもとにまとめました。

2026年10月10日更新

この記事の答え

レーザー加工機は、レーザーの光を小さな点に集めて、金属や樹脂を切る・刻む・溶接する機械です。選ぶときは「何をするか(切る・刻む・溶接する)」「材料は金属か、樹脂・木・紙か」「いちばん厚い板の厚さ⁠」⁠の3つを先に決めます。金属の板やパイプを切るならファイバー、樹脂・木・紙を切るならCO2、部品に文字を刻むならレーザーマーカー、金属をつなぐならレーザー溶接機です。

レーザー加工機とは

レーザー加工機は、レーザーの光をレンズで小さな点に集め、その熱で材料を溶かしたり、表面を変えたりする機械です。比較ページでは、工場で使うレーザー加工機のうち、メーカーが自社で作るか自社グループの製品として売り、公式サイトで今も案内しているものを並べています。

切断機のページとの違い

切断機の比較は、金属の棒・パイプ・板を「切る」機械を、バンドソー・丸のこ・シャーリング・レーザーやプラズマまで方式を問わずに並べたページです。レーザーはその中の「形に切り抜く機械⁠」⁠の1つとして、数機種だけ載せています。このページはその逆で、光の熱源を「レーザー⁠」⁠に絞り、切るだけでなく、文字を刻むレーザーマーカーと、金属をつなぐレーザー溶接機まで並べました。材料を長さに切りたいなら切断機のページ、レーザーで何ができるかを比べたいならこのページを見てください。

方式 すること 向いている材料
ファイバーレーザー切断機 板・パイプ・形鋼を切る 鋼板・ステンレス・アルミ
CO2レーザー加工機 板を切る、表面を彫る 樹脂・木・紙・布・革
レーザーマーカー 文字やコードを刻む 金属・樹脂・紙・包材
レーザー溶接機 金属をつなぐ 鋼・ステンレス・アルミ

それぞれの方式で載せた製品は、下の節と比較表⁠にあります。

金属を切る:ファイバーレーザー切断機

ファイバーレーザーの光で、金属の板やパイプを切ります。厚く切れるかは、発振器の出力でほぼ決まります。ヤマザキマザックのOPTIPLEX 3015 HPは12.0kW〜20.0kWの発振器で軟鋼50mmまで、日酸TANAKAのFMRⅢは20kW機で軟鋼40mmまで切れます。

機械の形は3つです。

  • 箱形(定尺の板):アマダのENSIS-3015AJeは軸移動X3,070×Y1,550mm、OPTIPLEX 3015 HPは1,525×3,050mmの板を切ります
  • 門型(大きく厚い板):レールの上を走るので、長い板も切れます。日酸TANAKAのFMRⅢは切れる幅を2,600〜5,600mmから選び、FMZⅢは溶接用の開先を45度まで付けて切ります
  • 3次元(パイプ・形鋼):ヤマザキマザックのFG-400 NEOは、丸パイプを直径406.4mmまで、L形・H形・I形・溝形の形鋼まで切ります

樹脂・木・紙を切る:CO2レーザー加工機

炭酸ガスのレーザーで、金属以外の材料を切ったり彫ったりします。トロテックのSP500は1,245×710mmのテーブルで、木材・紙・革・布・アクリルを切れます。金属は切れず、印字だけです。ユニバーサルレーザシステムズのPLS6.150Dは、発振器を工具なしで差し替えられ、2本積むと最大150Wになります。

文字やコードを刻む:レーザーマーカー

部品にロット番号や2次元コードを刻む機械です。光の種類で、刻める材料が変わります。

  • ファイバー・YVO4(波長1,064nm前後):金属や樹脂の成形品に。パナソニック インダストリーのLP-RF200Pは14種類の材料の印字条件を持っています
  • UV(波長355nm):熱に弱い樹脂や銅、セラミック基板に。キーエンスのMD-U2510が使います
  • CO2(波長10.6μm):紙・包材・ガラスに。日立産機システムのLM-C331Pは、2mm×1mmの英数字なら毎秒600文字を印字します

生産ラインに組み込むなら、ヘッドの軽さとラインの速さを見ます。ビデオジェットのVideojet 7340は、ヘッドが0.61〜0.64kgで、ラインの速さ最高900m/分まで追います。

金属をつなぐ:レーザー溶接機

レーザーの光で合わせ目を溶かしてつなぎます。熱が狭い範囲にしか入らないので、薄い板でもゆがみにくくなります。

  • ロボットで流す:アマダのFLW-6000ENSISeは定格6000Wのファイバー、パナソニック コネクトのLAPRISSは4kWのダイレクトダイオードを、ロボットと一式で納めます
  • 囲いの中で小物を溶接する:コヒレントのExactWeld 430は、500×400mmのエリアをクラスIの囲いに収めています
  • 手に持って使う:IPGフォトニクスのLightWELD 2000 XRは空冷で、移動速度は従来の溶接の最大4倍です

選ぶときに見るところ

  1. 材料と厚さ:金属を切るならファイバー、樹脂・木・紙ならCO2。厚い板ほど出力の高い発振器を選びます
  2. 加工する範囲:切断機は板やパイプの大きさ、マーカーは印字エリア、溶接機は動く範囲を見ます
  3. 電源と冷却:高出力の機械は受電の容量が大きく、チラーを置く場所も決めます。日酸TANAKAのFMRⅢは、発振器だけで45kVAか70kVAです
  4. 値段:このページの19製品は、どれも公式に値段を出していません。材料・厚さ・量を伝えて見積もりを取ります

安全の決まり

レーザーの機械は、JIS C 6802「レーザ製品の安全基準⁠」⁠でクラスに分けられます。厚生労働省の通達「レーザー光線による障害の防止対策について」(厚生労働省)は、クラスごとに事業場がすることを決めています。

  • クラス3B・クラス4:レーザー機器管理者を選び、管理区域の設定やキーの管理、点検の記録をさせます
  • クラス4:レーザー管理区域を囲いで区切り、標識で示します。作業する人にはレーザーの種類に合った保護眼鏡を着けさせます
  • 煙と粉じん:加工で出る有害なガスや粉じんは、局所排気装置などで吸います
  • 健康管理:レーザーの業務に常時つく人は、雇い入れや配置替えのときに、視力検査に合わせて目の前の部分と眼底の検査をします

このページのレーザーマーカーには、公式にクラス4と書いている機種が多くあります。囲いの中で加工して光が外へ出ない機械(⁠コヒレントのExactWeld 430はクラスI⁠)⁠もあるので、カタログでクラスを確かめてから、必要な措置を決めます。

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