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GUIDE / KAISAKI-KAKOUKI

開先加工機とは?鉄骨・製缶・配管の工場で使う開先加工機の種類(平板用・鉄骨用・パイプ用・可搬式)と、板厚・開先角度・価格の選び方

溶接の前に鋼板・コラム・H形鋼・パイプの端を斜めに削る開先加工機の4つの種類、ガス切断やグラインダーとの違い、開先角度の変え方、削れる板厚と管の太さ、置き場所と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

開先加工機は、溶接する鋼材の端を刃物で斜めに削って、開先(グルーブ)を付ける機械です。ベベリングマシンとも呼びます。削る材料と使い方で、鋼板の縁を削る平板用・コラムやH形鋼の端を削る鉄骨用・パイプの端を削るパイプ用・現場へ持ち込む可搬式に分かれます。選ぶときは「何を削るか」「何mmの板まで削るか」「据え置くか持ち歩くか」の3つを先に決めます。

開先加工機とは

開先加工機は、溶接で突き合わせる鋼材の端を、回る刃物で斜めに削る機械です。鉄骨の柱や梁、橋梁、タンク、船、プラントの配管まで、溶接する工場で使います。

フコクは、溶接前の開先加工に今もガス切断機・グラインダー・手で持つ電動工具が多く使われていると書いています。刃物で削る開先加工機は熱を加えないので、熱による材質の変化が出ません。

比較ページには、日本の会社が自社で作る開先加工機を、各社の代表の型番の単位で載せています。輸入品、ガスやプラズマで切る切断機、レーザー加工機、部品の角を落とす面取りの工具は載せていません。

4つの種類

  • 平板用(据置)は、鋼板を台に載せて押さえ、縁に沿ってカッターを送って削ります。例はシンクスの VX-1000 と、ハタリーの FX-12S ⁠⁠です
  • 鉄骨用は、柱の角形鋼管(コラム)や梁のH形鋼の端を削ります。例はシンクスの SHT-600S、大東精機の KH1000 と KCR600Ⅱ、ハタリーの HQB-1055NS ⁠⁠です
  • パイプ用は、鋼管をつかんで端面と外面を削ります。例はワイエス工機の PF-318 と、三陸精工の YPCV-150 ⁠⁠です
  • 可搬式は、板の上や現場へ持ち込んで、縁を走らせて削ります。例はフコクの BCM-12N と、サンワの SB-10G ⁠⁠です

開先角度の変え方

  • シンクスの VX-1000 は、20〜60°を無段階で変えます
  • フコクの BCM-12N は30°が標準で、35°・37.5°・45°はブラケットを替えて使います
  • サンワの SB-10G は45°が標準で、ブラケットを替えると37.5°と30°になります
  • シンクスの SHTシリーズは35°のカッターが標準で、45°と30°はオプションです

削れる板厚と管の太さ

  • 平板用のハタリー FX-12S は、クランプできる板厚が38mmまでです。シンクスの VX-1000 は60mmまでです
  • 可搬式のフコク BCM-12N は6〜19mmの板が得意で、最大25mmまで削ります。サンワの SB-10G は、4〜25mmの板にセットできます
  • コラム用のシンクス SHT-600S は、外形200〜600mm、板厚9〜32mmの角形鋼管を削ります
  • H形鋼用のハタリー HQB-1055NS は、フランジ厚6〜55mmまでです。フランジの厚さで加工できるかが決まり、H200ならフランジ12mm以下です
  • パイプ用のワイエス工機 PF-318 は直径89.1〜318.5mm、三陸精工の YPCV-150 は外径60.5〜165.2mmの管を削ります。肉の薄い管は、つかむときに変形することがあります

置き場所と値段

  • 据置の鉄骨用は重く、大東精機の KH1000 は7,200kg、KCR600Ⅱ は9,600kgあります。KCR600Ⅱ に切粉を出すチップコンベアを付けるなら、深さ200mmのピットを掘ります
  • 可搬式は軽く、フコクの BCM-12N は45kg、サンワの SB-10G は13.2kgです。大きな板を BCM-12N で削るときは、別売りの走行台車を使います
  • 今回の10製品は、どれも公式サイトに値段を出していません。見積もりで比べます。大東精機は KCR600Ⅱ を中小企業経営強化税制の対象と書いています
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