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GUIDE / DOCTOR-BLADE

ドクターブレードとは?グラビア・フレキソ印刷と製紙機械で使うドクターブレードの種類(スチール・セラミックめっき・樹脂)と、刃形状・厚さ・刃先厚の選び方

版やロールに当てて余分なインキや汚れをかき取るドクターブレードの3つの材質、平行刃と傾斜刃の違い、素材厚と刃先厚、セラミックドクターと樹脂ドクターの使い分け、取り付けの注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

ドクターブレードは、版やロールに当てて、余分なインキや塗液をかき取る刃です。単に「ドクター」⁠と⁠も呼びます。材質で、鋼の刃のスチール・ステンレス、鋼にセラミックのめっきを付けた型、プラスチックやカーボンの樹脂の型に分かれます。選ぶときは「どの版やロールに当てるか」「刃先の厚さと形」「どれだけ長く持たせたいか」の3つを先に決めます。

ドクターブレードとは

ドクターブレードは、グラビア印刷やフレキソ印刷の版に当てて、凹みに入らなかったインキをかき取る刃です。コーティングの機械で塗液をかき取るほか、製紙機械や製鉄機械ではロールの表面の汚れや異物を取り除く「ロール清掃装置」の刃として使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るドクターブレードを、各社の代表の型の単位で載せています。ドクターホルダーや当て板などの周りの部品、一般の工業用刃物は載せていません。

3つの材質

  • スチール・ステンレス:鋼の板に刃を付けた基本の型です。例は東京製作所の TSドクターブレード スチールと、ドクター製作所のスーパーブレードです
  • セラミックめっき:鋼の刃にセラミックの粒を混ぜためっきを付け、摩耗に強くした型です。例は東京製作所の TSドクターブレード(SiC)Mタイプと、富士商興の KセラミックドクターHQ ⁠⁠⁠です
  • 樹脂:ポリエステルやカーボン繊維の積層板で作った、軟らかい型です。例は富士商興の Hi-PET と、ドクター製作所のカーボン40です

平行刃と傾斜刃

  • 平行刃は、刃先の先だけを薄くした刃です。ラメラ・二段刃・段付きとも呼びます。富士商興の解説では、国内でおよそ8割の現場がこの形を使います
  • 傾斜刃は、刃先から角度を付けた刃です。ステーブル・三角刃とも呼び、強く圧をかけて掻き取るときに使います。刃が減ると版に当たる幅が増えるので、度々直す手間がかかります

厚さと刃先厚

  • 東京製作所の TSドクターブレードは、素材厚が0.15mmと0.2mm、幅が40mm・50mm・60mmです。スリットすれば10〜60mmにできます
  • スチールの刃先厚は、40μmから150μmまでの7通りです
  • SiCのMタイプの刃先厚は50〜220μmで、めっき厚は5μm・7μm・10μmから選べます
  • 富士商興は印刷機に合わせたセミオーダーで、刃先の形と大きさを決めて作ります

セラミックドクターと樹脂ドクターの使い分け

  • セラミックドクターは、長時間の印刷や重いインキで刃を長く持たせたいときに使います。東京製作所の表面処理硬度は、スチールが HV580、SiCのMタイプが HV900 と HV700 ⁠⁠⁠です
  • 樹脂のドクターは金属より軟らかく、版やアニロックスロールを傷めにくくなります。刃先が鋭くならないので、手を切る事故も防げます。富士商興の Hi-PET は約150℃まで使えます
  • 製紙機械のセラミック溶射ロールには、ドクター製作所のカーボン40のようなカーボン系の樹脂ブレードを使います

取り付けの注意

  • 決まった長さに切り、バックアップブレード(当て板)と一緒にドクターホルダーへ付けます。当て板があると、刃のしなりが抑えられます
  • 並んだボルトを同じ強さで締めます。強さがそろわないと刃が波打ち、掻き取りが落ちます
  • スチールの刃先は極めて精密で、鋭くもあります。耐切創の手袋で扱います

値段

  • このページの3社は、どこも値段を公式に出していません。材質・厚さ・幅・刃先厚・長さを機械に合わせて決めるので、見積もりです
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