口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / CUTTING-MACHINE

カッティングマシンとは?業務用のロール式・フラットベッド式・原寸用の違いと選び方

業務用のカッティングマシン(カッティングプロッタ)の仕組み、できること、ロール式・フラットベッド式・原寸用の違い、トンボで輪郭どおりに切る方法、反復精度とカット圧の見方、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

カッティングマシンは、パソコンで作った図柄のとおりに、シートや紙を刃で切り抜く機械です。カッティングプロッタとも呼びます。業務用は、ロールのシートを送りながら切るロール式、台に置いた厚紙や板を切るフラットベッド式、鉄骨の原寸の型紙を描いて切る原寸用に分かれます。選ぶときは「何を切るか(薄いフィルムか、厚紙・段ボールか)」「どのくらいの大きさを切るか」「印刷物の輪郭どおりに切るか」の3つを先に決めます。

カッティングマシンとは

カッティングマシンは、パソコンで作った図柄(ベクターデータ)を⁠、刃で切る機械です。グラフテックの説明では、XY座標を制御してペンで図面を描くペンプロッタをもとに、ペンの代わりにカッター刃を付けた機械です。業務用はカッティングプロッタと呼ぶことが多く、看板の切り文字、シール・ステッカー、ウィンドウサイン、工場や施設の表示、パッケージの試作に使います。

比較ページには、メーカーが自社で作るか自社の型番で売る業務用の機械を、7社9製品載せています。家庭用・趣味用の機械、レーザーで切る機械、紙の束を断つ裁断機、布の自動裁断機、アパレルの型紙用プロッタ、印刷とカットの一体機は載せていません。

できること

  • ハーフカット:台紙を残して、シールの面だけを切ります
  • ダイカット(切り抜き):台紙ごと切り抜きます
  • ミシン目カット:切り離せる点線の切れ目を入れます
  • 罫引き:厚紙に折り目を付けます(箱の試作に使います)
  • ペン描き:ペンで線を描きます(原寸の型紙や下書き)

切れる素材は、紙・マーキングフィルム・工業フィルム・マグネットシート・金属箔・ゴムシート・圧縮発泡ボード・不織布・プラスチック板など、機種と刃で変わります。抜き型を作らずに切れるので、1枚からの見本や少ない数の仕事に向きます。

3つの種類

ロール式(シートを送って切る)

ロールのシートを本体に通し、ローラーで前後に送りながら、左右に動く刃で形を切ります。グラフテックはグリットローリング方式と呼びます。長い切り文字やシールを続けて切れます。

  • グラフテック CE8000‑60:幅603mm・長さ50mまで。無線LANが標準
  • ミマキエンジニアリング CG‑60AR:幅606mm・長さ51mまで。カット圧550g
  • 武藤工業 VC2‑600:幅610mm。最大速度1,530mm/s、カット圧5〜600g
  • ローランド ディー.ジー. GS2‑24:幅584mm。13.5kgの卓上機
  • マックス ビーポップ CM‑300Ⅱ:幅275mmの専用シートで、工場や施設の表示を作る

フラットベッド式(台に置いて切る)

台の上に素材を吸いつけて置き、刃が前後左右に動いて切ります。厚紙・段ボール・発泡材のように曲げられない素材を切れ、罫引きで折り目も付けられます。

  • グラフテック FCX4000‑60ES:976mm×660mm。静電吸着で音が静か。カッターと罫引きを2本同時に付ける
  • ミマキエンジニアリング CFL‑605RT:610mm×510mm。レシプロカッターで厚さ10mmまで
  • SINACO ASシリーズ:加工サイズ1,200×1,200mmから5,000×2,200mmまで。最大加工厚み15mm

原寸用(スプロケット式)

両端に穴の開いたフィルムを歯車で送るので、長いデータでも滑りません。鉄骨を作る工場で、ペンで線を描いてから切り、型紙や原寸の検査に使います。吉田鉄工所の TRC‑900Z は幅900mm・長さ25mまで描いて切ります。

印刷したシートを輪郭どおりに切る

印刷物の輪郭どおりに切るときは、トンボ(位置合わせマーク)を一緒に印刷し、カッティングマシンのセンサーで読ませます。トンボで、カットのデータと印刷物の位置を合わせます。グラフテックの CE8000 は手持ちのプリンタで刷ったシートでも切れ、武藤工業の VC2 は輪郭カットシステム(AASⅡ)を標準で持ちます。

選ぶときに見る数字

  • カットできる範囲:切りたい素材の幅で選びます。ロール式は幅600mm前後から1,300mm超まで、シリーズで幅を選べます
  • 最大カット圧:厚い素材や反射シートを切るなら大きいほうを選びます。VC2‑600 は600g、CG‑60AR は550g、GS2‑24 は500gfです
  • 反復精度:数字が小さいほど精度が高く、円や四角の始点と終点が合います
  • 最小文字:細かい文字を切るなら確かめます。CE8000 は英数字で5mm程度、FCX4000 と TRC‑900Z は3mm角程度です

値段

ロール式でカット幅600mm前後の機種は、税込の標準価格で217,800〜286,000円です(ミマキ CG‑60AR 217,800円、グラフテック CE8000‑60 272,800円、ローランド ディー.ジー. GS2‑24 283,800円、武藤工業 VC2‑600 286,000円)。フラットベッド式のミマキ CFL‑605RT は2,388,100円です。設置や操作指導を頼むと、本体のほかに費用がかかります。

使うときの注意

  • カットデータはベクターデータ(DXF・AI など)で作ります。JPEG・PNG のような画像のままでは切れません
  • 蛍光シート・反射シートは専用の刃を使います
  • 刃は消耗品です。刃の出す長さを素材の厚さに合わせ、切れ味が落ちたら替えます
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉