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GUIDE / CAM-SOFTWARE

CAMとは?CADとの違い・2Dと3D・多軸加工の選び方

工作機械のNCデータを作るCAMソフトについて、CADとの違い、平面・曲面・多軸・旋盤の使い分け、入力形式、ポスト、ライセンスと価格を公式資料からまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

CAMは、工作機械で削るための工具経路やNCデータを作るソフトです。加工する形状と軸の動かし方を決め、機械に合うポスト、入力データ、追加機能を確認します。CAM単体の価格と、CAD・保守・ポストを含む導入総額は分けて比べます。

CAMとは・CADとの違い

CADは図面や立体モデルを作り、CAMはその形状を加工するための工具経路を作ります。経路は、機械が読める形式に変換してNCデータとして出力します。OPEN MINDのCAM解説も、CADモデルの受け渡しとNCコードへの変換を分けて説明しています。

CAMのメーカー比較は、加工経路・NCデータを作る機能を対象にしています。図面やモデルの設計機能はCAD比較で扱います。加工受託や輸入販売店の他社製品、編集・通信だけのソフトは含めていません。

加工内容で分ける

  • 平面・穴加工は、図面から輪郭・穴・ポケットの経路を作ります。タクテックスのWinMAX V4は立形・横形マシニングセンタ向けのモジュールを用意しています
  • 曲面加工は、立体モデルに沿って荒取り・仕上げの経路を作ります。UELのCADmeister CAM3Dは、ソリッドとサーフェスが混在するモデルを扱います
  • 多軸加工は、加工面の方向や工具姿勢を変えて削ります。C&GシステムズのCAM-TOOLは、位置決め5軸と同時5軸を別モジュールで案内しています
  • 旋盤加工は、軸物の荒取り・仕上げ・溝・ねじの経路を作ります。ゴードーソリューションのNAZCA5 CAM Latheがこの区分です

複数の加工に使えるCAMもあります。キャムタスのSpeedy mill Nextは、2軸加工から同時5軸加工まで素材の残り形状をストックで管理し、前工程の結果から次工程のパスを求めます。

2.5Dと3Dの使い分け

  • NAZCA5 CAM Millでは、上面図と断面図を合わせて等高線加工の経路を作れます。平面図を使って側面の傾斜やR面を加工する仕事に使います
  • WinMAX V4のマシニング構成は平面加工が基本です。2.5次元加工や五面加工は追加機能の範囲を確認します
  • CADmeister CAM3Dは立体モデルをもとに、曲面の荒取りや仕上げ、削り残しの加工を指示します。図面から形状を定義する仕事とは、入力データと操作が違います

出典:WinMAX V4、NAZCA5 CAM Mill、CADmeister CAM3D⁠。

割出しと同時加工を分ける

割出しは、加工面を決めた角度に向けて削ります。同時加工は、削りながら工具姿勢を変えます。「多軸対応」⁠と⁠い⁠う説明だけで決めず、必要な加工がどのモジュールに入るかを確認します。

  • CAM-TOOLの位置決め5軸CAMは、方向を指定して穴・2.5軸・3軸加工のデータを作ります。同時5軸CAMは既存パスの変換と専用加工モードを備えます
  • 牧野フライス製作所のFFCAMは、同時4軸・5軸をオプションで用意しています。最大6軸まで機械の軸を登録する機能は割出し用で、同時6軸加工を意味しません
  • Speedy mill Nextは、位置決め加工と同時加工を合わせた工程をストックで管理できます

出典:CAM-TOOL、FFCAMの同時4軸・5軸、Speedy mill Next⁠。

入力形式とポストを確認する

  • CAM-TOOLの基本モジュールは、IGES・DXF・STEPの入出力とSTL入力を標準装備しています。ダイレクトトランスレータの追加範囲は別に確認します
  • FFCAMは、IGES・Parasolid・STEP・DXF・DWG・STLを入力できます。CATIA V5はオプションです
  • PowerMill 2026の公式ヘルプは、IGES・VDA・STLの入力を案内しています。工具経路の精度は元モデルの精度に依存するため、実データを使って確認します
  • NAZCA5 CAM Latheはサンプルポストを変更でき、有料のポスト作成にも対応しています。使用機械と制御装置に合うNC出力を、契約前に確かめます

出典:CAM-TOOL基本モジュール、FFCAM入力形式、PowerMill 2026公式ヘルプ、NAZCA5 CAM Lathe⁠。

シミュレーションで何を確認するか

  • CAM-TOOLの機械シミュレーションはCLデータをもとに機械構造物の干渉や軸のストロークを確認します
  • hyperMILLのVIRTUAL Machiningは、ポスト処理後のNCコードを対象にします。CAM本体と合わせて、導入する構成を確認します
  • FFCAMの同時4軸・5軸機能では、工具姿勢を描画して干渉箇所を確かめ、自動干渉回避や細かな工具軸指定を使えます

確認に使うデータと、登録する機械・工具・治具の範囲を揃えて比べます。出典はCAM-TOOL、OPEN MINDのNC出力解説、FFCAMの多軸機能です。

フリーCAMソフトと有料製品の比較・ライセンスと価格

  • NAZCA5 CAM MillのSS構成は、年76,230円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • NAZCA5 CAM LatheのSS構成は、年47,520円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • どちらもCAM単体の価格です。同じライセンスサーバーに、同じ購入形態のNAZCA5 CADが必要です。年間契約のソフトウェア費には保守サービス費が含まれます
  • NAZCA5には永続ライセンスもあり、スタンドアロンとフローティングを選べます
  • CADmeisterは、期間を決めて使うPPSの定額タイプです

フリーCAMソフトと有料製品を比べる際も、機械に合うポストと加工範囲を確認します。公開価格がない製品は、機械型式・制御装置・加工内容・入力データ・同時利用人数を伝えて見積もります。本体、CAD、追加モジュール、ポスト作成、保守・講習を分けると、見積書の範囲を揃えられます。

出典:NAZCA5 CAM Mill、NAZCA5 CAM Lathe、CADmeisterライセンス⁠。価格・機能の確認日は2026年10月28日です。

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